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ソフトタッチの魅惑

Planar T* 35mm F2 G

[ Sony NEX-5 / Carl Zeiss Planar T* 35mm F2 G ]

買ったばかりの Planar 35mm F2 G のテストを兼ねて軽く作例を撮りに行ってきました。

Planar T* 35mm F2 G

[ Sony NEX-5 / Carl Zeiss Planar T* 35mm F2 G ]

35mm 判換算で 52.5mm 相当、というと標準レンズのほぼど真ん中の画角になりますが、逆に私はあまり取り慣れていないのがこのあたりの画角。むしろ APS-C に 50mm レンズをつけた 80mm 相当(EOS の場合)あたりからが「自分の距離」という感じがして、自分で見ていてもフレームの切り取り方にまだ迷いが見えます。もっと思い切り良く行かないと。


Planar T* 35mm F2 G

[ Sony NEX-5 / Carl Zeiss Planar T* 35mm F2 G ]

このレンズ、同じ CONTAX G 用の Planar でも 45mm F2 とは性格の違うレンズで、45mm のほうはピント面はけっこうカリッとしながらも背景が柔らかくボケるのに対して、この 35mm はピント面でもどこか柔らかさを残した描写をします(それでいてピントが来ていないわけではない)。いつもの Planar のつもりで使うと良くも悪くも少し肩透かしを食らう描写ですが、これはこれでこのレンズの味でしょう。

また、被写体と背景との距離が近いと、少し二線ボケが出る傾向があるようです。

Planar T* 35mm F2 G

[ Sony NEX-5 / Carl Zeiss Planar T* 35mm F2 G ]

でも、このコントラストの高さ、暗部の落ち方、そして落ちていった暗部にもしっかりと階調を残しているあたりが、紛れもなくツァイスレンズであることを主張しています。

いつも使っているレンズとは傾向が違うので少し戸惑いがちですが、これなら 35mm と 45mm で使い分けができそう。ピントが合っているかどうか不安になるソフトタッチも、オリジナルの CONTAX G ボディではどうにもなりませんが、NEX なら MF アシストでしっかり合わせてやれるので、単にピンボケで甘くなるのではなく、レンズの味として表現に利用しやすいというものです。

Planar T* 35mm F2 G

[ Sony NEX-5 / Carl Zeiss Planar T* 35mm F2 G ]

このレンズでひとつ気になったのは、絞り開放付近で微妙なグルグルボケが出がちなことでしょうか。必ず出るわけではなく、背景との距離や背景のパターンにもよるのですが、近くの被写体を開放で撮るときには少し気をつけたほうが良さそうです。このクセは 45mm のほうにはなかったので、35mm 固有の性格だと思われます。

私は基本的にピントがビシッと来ていてスッキリシャッキリした写真が好きなので、このレンズはそれとは少し違った性格のようですが、これはこれで使いこなせれば面白そう。先日買った EF40mm といい、個人的には中途半端な焦点距離のレンズが相次いで手元に来てしまったので、この機会に苦手を克服するつもりで使い込んでいきたいと思います。

コメント

  1. 逝く玉、クル玉、2012年を振り返る1 G-プラナー35mm F2

    さて、去年の今頃は、広角がディスタゴン28mmF2.8、標準がDDRテッサー50mm F2.8、中望遠がG−ゾナー90mmF2.8、望遠がゾナー135mm…

  2. でくの より:

    初めまして^^
    自分と似たようなことを、やっている人がいる!
    と、思って、思わず書き込みさせていただきました。

    P35は確かに柔らかい感じなのかも知れませんね^^
    多少絞ると、締まると思います。

    また、写真拝見させていただきますね^^

  3. B より:

    はじめまして、コメントありがとうございます!
    確かにこのレンズ、絞るとシャキッとしてきますね。でも開放付近だと 45mm と比べて同じ G-Planar だと思えないほど性格が違って面白いです。

    blog 拝見させていただきましたが、私と似たような遊びをされているようでとても共感が持てました(^^;;
    今後も読ませていただきます!

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