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photokina が事実上の開催終了を発表

photokina will be suspended until further notice | Koelnmesse
ケルンメッセ、「フォトキナ」の主催を当面中止。事実上の終了宣言に – デジカメ Watch

ドイツ・ケルンで長年開催されている photokina がイベントの当面の開催中止をアナウンスしました。既に 2020 年の photokina は COVID-19 感染拡大の影響により注視されていましたが、今回の発表はそれとは直接関係がなく撮影機材関連の市場縮小の影響によるものとされ、またプレスリリースには「suspended until further notice」(当面の間中止)と表現されているものの、同時に「hard cut」という言い回しや関係者の過去 70 年の協力に対する感謝が添えられていることを考えると、これは事実上の終了とみて間違いないでしょう。

photokina は 2018 年までは隔年開催されるイベントでしたが、2019 年以降は毎年開催に変更される予定となっていました。が、2019 年は 2018 年から開催間隔が短い(従来は 9 月開催だったのが 2019 年以降は 5 月開催に変更された)という理由で、2020 年は COVID-19 の影響によって中止されていました。「今回で最後」と銘打って幕引きを迎えるのではなく「あの年が最後だった」という形になるのは寂しいですね。私は photokina には行ったことがありませんでしたが、CP+ と並んで各社から力の入った新製品が出てくるタイミングであり、毎回楽しみにしていました。

カメラ業界がヤバいという話はこの blog でも何度か書いてきましたが、オリンパスの JIP への事業譲渡ベルボンのハクバへの事業譲渡など、今年は具体的な動きが出始めていました。が、業界自体を象徴する photokina の終了はさらにインパクトが大きい。カメラ機材の市場はシュリンクしているけれど世界中の写真ユーザー自体はかつてないほど増えている状況下で、カメラ業界がそっち方面にほとんどアプローチできていないことが改めて明らかになったわけですからね…。

こういう状況でもあるので、個人的にはカメラ業界に今後 1~2 年のうちに少なくとももう一段階くらいは大きめの再編的な動きがあるだろうと思っています。たぶんこれは止められない流れ。我々ユーザーにできるのはせいぜい「買って応援」ということくらいですが、経済状況的にユーザー側にもその余裕がなくなっているのが辛いところです。

コメント

  1. […] そうそう、フォトキナ/photokinaが事実上、長い歴史の幕を閉じる。(カメラだけにシャッター幕) iPhoneを筆頭とするスマートホンがその一因であることは確かだろうけれど、個人的にはもうひとつ、アップルのせいだよね、と思うのが、まさにアップルが、展示会を去って独自のイベントで発表を行うようになったのも、もう一因だと思うのです。 12年前、NABにもInterBEEにもAppleのブースはなかった。そういうことだよね。 […]

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