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2019/08/20 (Tue.)

Amazon Echo の買い換えと Music Unlimited の紐付け変更の話

先日 Echo Show 5 が届いてからあまり使い込む時間がないうちにお盆の帰省に入ってしまったので、東京に戻ってきてから改めて使い始めているわけですが、ひとつ気になることがありました。

それは Amazon Music Unlimited(AMU)を使って音楽を再生しようとしても Alexa が「○○のミュージックが見つけられませんでした(プレイリスト再生の場合)」とか「○○を再生するにはプランのアップグレードが必要です。サンプルを再生します(特定楽曲再生の場合)」のように応答してくるばかりで、Echo Dot に比べてヒット率が大きく下がってしまったこと。もしかして知らない間に AMU のサービスが改悪された?とも考えたんですが、いくらなんでも私が買い換えたタイミングでサービス内容が大きく変更されるというのも不自然。調べてみた結果、私が契約しているのが Echo シリーズ一台のみで使用できる「Echo プラン」だったため、新規購入した Echo Show 5 では AMU が使えておらず、通常の Amazon Music のライブラリのみからの再生になっていたのが原因だと判明。

Echo Show 5

去年 Echo Dot を買って AMU を契約した当時は Echo デバイス自体の買い換え/買い増しについてあまり考慮していなかったので、AMU の Echo プランが Echo 一台のみにライセンスされるものだということ自体をすっかり忘れていました。ということは AMU と Echo の紐付けを変更しなくてはなりません。が、Amazon の AMU やアカウントサービスのページを探しても、紐付けの変更画面がどこにも見当たりません。しかしさらに調べていったところ、Amazon のカスタマーサービスに連絡して紐付けを変更してもらう必要があるようです。

Amazon のカスタマーサービスへの入口もまた分かりづらくてちょっと探してしまいましたが、ヘルプページの「トピックから探す」→「問題が解決しない場合は」の中にある「カスタマーサービスに連絡」から辿り着けました。問い合わせ手段は電話、メール、チャットの三種類があり、今回はチャットサポートを選択。このチャットサポートで「Echo Dot から新しく購入した Echo Show 5 にデバイスの紐付けを変更したい」旨を伝えたところ、チャット開始からものの五分程度で設定変更まで完了しました。チャットサポートは Amazon アカウントでログインした状態で行うので、こちらは特に詳細を伝えなくても自分が購入したどのシリアルナンバーの個体かまでサポート窓口側で把握できるようです。

Echo Show 5 の再起動後、AMU Echo プランが Echo Show 5 で使えるようになりました。あまりにあっさり完了したからちょっと拍子抜けしたほど。Amazon は最近物販(特にマケプレとカスタマーレビュー)の質が低下して利用頻度が下がっていますが、対照的にクラウドサービスとサポートの質が高いですね。

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2019/08/10 (Sat.)

Amazon Echo Show 5、購入

先月の Amazon プライムデーの際に注文していた Echo Show 5 がようやく届きました。注文に少し出遅れたせいで随分待たされた。

Amazon / Echo Show 5 (サンドストーン)

Echo Show 5

発売直後には「どうせすぐにプライムデーかタイムセールで安売りされるだろう」と踏んでいたらその通りになりました。去年から Echo Dot を使っていてスマートスピーカにディスプレイがつくことの意義は分かっていたので、すかさず購入。人気商品とはいえ三週間以上も待たされるとはさすがに思いませんでしたが...。

Echo Show 5

外観は現行の Echo シリーズ同様にファブリック系になり、生活空間に馴染む質感。今までの Echo Dot に挿していた給電用の microUSB を本体背面のポートに挿してみたところ、動かず(;´Д`)。

Echo Show 5

Echo Show 5 の電源は USB ではなく丸形プラグの専用 AC アダプタなんですね...。ディスプレイつきになって消費電力が上がっているのは分かるけど、ここは何とか USB 駆動にしてほしかったところ。

Echo Show 5

ディスプレイは 5.5inch のためほぼスマホをテーブルトップで横置きにしている感覚です。解像度が WVGA(960x480)だから画質はギザギザで酷いものかなと想像していたら、実物は思っていた以上にスムーズに感じられました。輝度が高めなのとスマホやタブレットよりも離れたところから見るから低解像度がさほど気にならないということでしょうか。YouTube の動画を流してみたところ微妙なカクつきは感じましたが(フレームレートが低い?)、概ね「これなら十分使い物になる」という印象。

Echo Show 5

フロントカメラはレバーを使って「物理的に覆い隠す」ことができます。ソフト的/電気的にオフにするよりも分かりやすくて安心感があるやり方。

Echo Show 5

スピーカはディスプレイベゼルの下部に下向きについていて、テーブルトップに反射させる仕組みになっています。そのため設置場所の素材等によって音質が変わってきますが、基本的には今まで使っていた第二世代 Echo Dot よりはパワーがあり、そう簡単には音割れしません。
音質は相変わらず中域重視だけど筐体が大きいためか低域もけっこう量感がある印象。第二世代 Dot は音楽を聴く気になる音質ではありませんでしたが、これならギリ許容範囲かな。ただ低音は少しボワついて感じるし高音は伸びてこないので、私は引き続き SRS-X33 を Bluetooth 接続して使おうと思っています。

Echo Show 5

ディスプレイなしの Echo シリーズのセットアップは完全にスマホ依存でしたが、Echo Show はディスプレイがついたことで単体でのセットアップが可能になりました。タッチスクリーンで操作できてこれは完全に据置型のスマホですね...。今までは「スマホで操作できるならそれで十分」と思ってましたが、単体で操作できる利便性を一度味わうとスピーカ単体モデルはもう使う気がしなくなりますね。

Echo Show 5

Amazon Music Unlimited を流しているときにプレイ中のタイトルを表示してくれるのがやはり便利。今までは気になった楽曲について「Alexa、この曲何?」といちいち訊かないと分からないし、楽曲によっては Alexa の読み上げが間違っていたり聞き取りにくかったりすることもありましたが、画面に表示してくれるのは楽だし分かりやすい。まさに「百聞は一見にしかず」です。
また歌詞表示に対応している楽曲であれば画面上を歌詞が流れていってくれるので、カラオケの練習にも便利です。

Echo Show 5

あと日常的に Alexa に訊きがちなのが天気。これも Alexa が読み上げるのを待たずに視覚的に理解できるのが良い。
「そんなのスマホでできるじゃん」ということですが、例えば朝の出かけ際に身支度をしながら Alexa に天気を教えてもらう、みたいなときにこれが助かるんですよ。

Echo Show 5

何も使っていないときには自動的にニュースのヘッドラインを(映像だけ)流していてくれたりします。

ああこれデジタルフォトフレームとか Chumby が一度やろうとして定着しなかったやつや...。個人的には当時もこういう使い方を模索していたけれど、SoC やタッチパネルの進歩で機器側のレスポンスが良くなって、さらに音声認識と合成音声が使い物になるレベルになることでようやく実用域に入ってきた...と思うと少し目頭が熱くなります。かつてやろうとしていたことは決して間違ってなかったけど、当時は技術的に十年早かったんや。

Echo Show 5

音声コマンドにディスプレイが応えてくれるのはすごく便利なんですが、唯一の欠点(?)と言えるのは Alexa が喋る前にオチが分かってしまうこと(笑。洋画を字幕で見ているときに外国人よりも日本人が字幕を見て先に笑ってしまう、みたいなバツの悪さがあります。こればっかりはさすがにしょうがないか...。

Echo Dot も買ってからここまで十分元を取るくらい使ってきましたが、Echo Show 5 はさらに活躍してくれる予感。これはダイニングテーブル用だけど、時計代わりにもなるからベッドサイド用にもう一台買おうかなあ。

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2019/07/15 (Mon.)

WF-1000XM3 を見てきた

発売日を過ぎたので既に購入した人も少なくないでしょうが、まだ買ってない私はショールームで実物を見てきました。

ソニー / WF-1000XM3icon

WF-1000XM3

初代モデルよりも一回りほど大きくなった本体。しかし装着感についてはよく考えられているようで、耳への収まりは悪くない。脱落しそうな感覚も特になく、大きくはなったものの接続安定性の向上のためであれば許容範囲という印象。

WF-1000XM3

この日持っていたのがウォークマン NW-A35 だけだったので(iPhone XS も持ってたけど音源を入れていない)、SBC 接続で試してみました。

まずはノイキャン。私が使っているオーバーヘッドタイプの MDR-1000X レベルとは言わないまでも非常に性能の高い NC で、インイヤータイプの NC イヤホンとしては私が今まで使ってきたどの機種よりも遮音性が高い。公共交通機関に乗ったり喫茶店で仕事をする際に音楽を聴くつもりがなくても静かな環境を得るためにこのイヤホンをつける価値はあると思います。
音質については...少なくとも SBC 接続に関しては正直期待していなかったんですが、思っていたほど悪くない。DSEE HX による補完がうまく働いているのか、想像していたよりもスムーズで艶を感じられる音質で驚きました。同じ NW-A35 と SBC 接続すると TRN BT20 では痩せたナローな音で聴くに堪えないレベルですが、WF-1000XM3 のこの音なら高性能な NC との合わせ技一本で今のメインイヤホンである XBA-N3+MUC-M2BT1 からの乗り換えを考慮するに値すると感じました。これが AAC 接続だったら音質についてもそれなりに期待して良さそうなので、いずれ機会を見つけて試してみたいところ。

WF-1000XM3

充電機能付きのケースは旧モデルよりも随分小型化されました。またイヤホンのセット方法もマグネット式で吸い込まれるように収まるようになり、扱いやすさが向上しています。

WF-1000XM3

カラーバリエーションはブラックの他にこの↑プラチナシルバーが用意されています。

先代はシャンパンゴールドの塗装部分の質感とクリアパーツの組み合わせが高級感があって良かったんですが、今回のモデルは全体的にマットな仕上げになったためプラチナシルバーはややのっぺりとした印象。黒地に赤みの強いローズゴールドが映えるブラックモデルのほうが個人的には好みかな。

発表時点ではスペックだけ見て SBC/AAC のみ対応という点でスルーするつもりでいましたが、実機の音が意外なほど良かったのでちょっと傾いています。でもどうせ使うなら AAC 接続で聴きたい...となると組み合わせるのがウォークマンではなく iPhone XS か Shanling M0 になってしまうんですよねえ。
「ウォークマンは内蔵アンプが命なんだから使うんなら有線で聴くべき」というのももっともなんですが、このウォークマン 40 周年の年に(記念モデルが出るかもしれないのに)普段使いの母艦をウォークマンでなくするというのは個人的にはどうしても納得できない。

やっぱり秋口のウォークマンのモデルチェンジを待ってみて、新型が AAC 送出に対応していたら WF-1000XM3 とセットで購入、やっぱり非対応かつ代わりに WI-1000XM3 が発売されたら WI-1000XM3 を購入、どちらでもなければもうちょっと悩む、という感じにしようかと思案中です。

ソニー / WF-1000XM3icon

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2019/07/05 (Fri.)

Sony WF-1000XM3

ソニー、音質・NC強化の完全ワイヤレス「WF-1000XM3」。接続性も向上 - AV Watch

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ソニーのトゥルーワイヤレスイヤホン WF-1000X の後継機種が正式発表されました。Mark 2 世代を飛ばしていきなりの Mark 3、技術的にもそれに相応しいジャンプアップを実現しています。

初代 WF-1000X は「トゥルーワイヤレスでノイキャン」を実現した初のモデルでしたが、小型化のために割り切った部分も多くて他の 1000X シリーズに比べると機能的に劣る部分も多々ありました。が今回はノイキャン性能の強化、DSEE HX による音質向上、Bluetooth チップの新規開発とアンテナ改良による接続安定性向上、タッチ操作とクイックアテンション(片耳にタッチすると外音だけが聞こえる)モード対応、など全方位にわたって進化しています。

接続が途切れやすいのは初代機では数多く指摘されていた欠点でした。それを今回は左→右チャンネルにリレーする通常の伝送方式ではなく、新しい Bluetooth チップを採用することで「両側のイヤホンが左右両チャンネルの信号を受信し、それぞれが担当するチャンネルだけをデコードする」という力業的なやり方で改善しているとのこと。Qualcomm の新世代 SoC がサポートしている TWS Plus は左右別々に伝送する方式でしたが母艦側が Snapdragon 845 以降でなくてはならないなど制限がありましたが、このソニー方式であれば母艦側は普通に Bluetooth で送出すれば良いだけなので確かに汎用性は高い。コロンブスの卵的な発想です。

単体でのバッテリ駆動時間も約 2 倍(6 時間)になっていて、ほぼ隙がないモデルチェンジに見えますが...唯一、Bluetooth コーデックが SBC/AAC のみという点だけが惜しい。
先日 TRN BT20 を試してみて、音質的には SBC は厳しいけど AAC ならそれなりに満足できることが分かりました。が、ウォークマンがサポートしているコーデック(送信)は現行世代の NW-A50 シリーズで SBC/LDAC/aptX/aptX HD のみ。私が今使っている NW-A35 は SBC/LDAC にしか対応していません。つまり、少なくとも昨年モデルまでのウォークマンと一緒に使う場合は SBC 接続に限定されるということになります。母艦をウォークマンではなくスマホや他社製 DAP にすれば AAC 接続になりますが、ウォークマン 40 周年の年にそれをやるのもなんか淋しい。WF-1000XM3 が LDAC に対応しなかったのは SoC のスペックではなく消費電力が理由とのことですが、LDAC はともかくせめて aptX には対応できなかったものでしょうか...。

私は WF-1000X のモデルチェンジをずっと待っていたのでスペックが期待通りであればノールックで買うつもりでいたんですが、ウォークマンとの組み合わせが前提だったのでこれはちょっと悩ましい。望みをかけるとすれば、この秋に出てくるであろう新しいウォークマンが AAC 伝送に対応していることでしょうか。NW-A50 でも AAC は受信のみ対応しているようなので、ファームウェア次第で送信対応できないものではないはずです。
Bluetooth 周りのスペックさえ解決すれば向こう二年は私のメインイヤホンになることは確定したも同然なので、来るべきウォークマンに期待。

ソニー / WF-1000XM3icon

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2019/07/03 (Wed.)

ウォークマン 40 周年記念イベントに行ってきました

銀座ソニーパーク(ソニービル跡地)で開催中のウォークマン 40 周年記念イベントを見に行ってきました。

Ginza Sony Park | Program | #009 WALKMAN IN THE PARK

WALKMAN IN THE PARK

そういえばここがソニーパークになってからちゃんと来たのはこれが初めて。最後に来たのはソニービル閉館直前の「It's a Sony 展」だったから実に二年ぶりですか。

地上のパークエリアに展示されている巨大モックアップは初代スポーツウォークマン「WM-F5」。そこは元祖 TPS-L2 じゃないの?とも思いましたが、屋外展示だから防水ウォークマンというのはそれはそれで正しい気がします。外装自体がペリカンケースのような構造になっていて、ポップなデザインも相まって今見てもカッコイイ。

WALKMAN IN THE PARK

イベントのメイン展示はこのモックアップの脇にある階段を下っていくと出てきます。

このパーク自体がソニービル時代の構造や建材を流用したまま作られているので、床下にあたる部分に配管の跡が見られたりしてなかなかに生々しい。

WALKMAN IN THE PARK

会場内は電気製品の展示というよりはモダンアートのギャラリーっぽくなっていて、イメージしていたのとはちょっと違いました。時系列ではなくややランダム気味に並べられたスペースの中にそれぞれのウォークマンが販売された時代のキーワードを並べ、各製品が活躍した当時の文化を振り返るという趣。しかも展示品はほぼ全て試聴可能というのが熱い!ウォークマンそのものではなく、40 年という時間をかけてウォークマンが創ってきた時代が展示されているように感じました。

WALKMAN IN THE PARK

初代ウォークマン「TPS-L2」。実物を見るのはずいぶん久しぶり(たぶん It's a Sony 展以来)。改めてみると初代機はずいぶん大きく、カセットテープのジュエルケースより二回りくらい大きいサイズ。一番最初の「WALKMAN」ロゴがシール貼りされているのも当時の経緯を表しています(当初「ウォークマン」は英語圏では意味が通じない和製英語だったため、海外では「Soundabout」「Stowaway」などの別名で販売されていた)。

WALKMAN IN THE PARK

初代機の特徴である二つのヘッドホンジャック。「GUYS & DOLLS」という刻印はカップルが一緒に聴けるように...という配慮らしいですが余計なお世話だわ(;´Д`)
オレンジ色の「HOT LINE」ボタンはその二人がヘッドホンをしていてもウォークマン本体の内蔵マイクを通じて会話ができるという機能のためのものです。もともとは再生専用機ではなく、記者用のテープレコーダーとして開発した「プレスマン」を転用して設計されたというウォークマンの成り立ちを象徴する機能だと思います。

WALKMAN IN THE PARK

二代目ウォークマン「WM-2」。「WALKMAN II」という今だったらまずつけられることのないロゴが刻まれています。
テープレコーダとの共通設計だった初代のヒットを受けて専用設計で作られた機種らしく、二世代目にして一気に小型化されました。以後「二世代目で一気に小型化」は CD や MD の世代になっても受け継がれるジンクスになっていきます。

ここに展示されているウォークマン、私もいくつか試聴してみましたが本当に懐かしい。音質で言えば現代の機器のほうがよほど良いはずですが、このウォームな音が当時を思い出させてジーンと来ます。また再生ボタンの感触とか、テープが回り始める瞬間のガチッというショックとか、メモリ内蔵+タッチ操作が当たり前になった今では失われてしまった感覚が甦ってきます。

WALKMAN IN THE PARK

こちらはワイヤレスウォークマン「WM-WE01」。ウォークマン 20 周年記念モデルのひとつです。
私は WM-805 くらいの世代からずっとワイヤレスウォークマンに憧れていたんですが、この機種が出た頃にはもう完全に MD/CD 派になっていたため WE01 にはさすがに手を出さずじまいでした。その 20 年後にポータブルオーディオは Bluetooth 伝送するのが当たり前の時代が来ているとは、さすがに想像していなかったなあ。

それにしても、せっかくのワイヤレスウォークマンなのに有線ヘッドホンで試聴させているというのが涙を誘います...。

WALKMAN IN THE PARK

初代ポータブル CD プレイヤー「D-50」。まだウォークマンファミリーとして位置づけられる前のモデルですが、紛れもなくこれが後の CD ウォークマンの元祖となる製品です(マイナーチェンジモデルである D-50MkII から「ディスクマン」と呼ばれるようになる)。

それなりに厚みがあるとはいえ、初代機からいきなり CD ジャケットサイズで出てきたというのはすごいことです。ソニーが最初に出した CD 据置機 CDP-101 からわずか二年後にこれですからね。

WALKMAN IN THE PARK

「D-145」。ポータブル CD プレイヤーは長らくウォークマンではなく「ディスクマン」ブランドでした。外で聴くだけでなく、車に装着するアタッチメントやカセットアダプタを使ってカーオーディオとして使われることも多かった時代。我が家も自家用車のカーオーディオは長い間カセットだけだったからカセットアダプタは持ってたなあ。

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「ディスクマン」から「CD ウォークマン」へと正式に変更されたのが 1997 年。その二年後にウォークマン 20 周年記念モデルとして発売されたのが前述の WM-WE01 とこの「D-E01」でした。先日も書いたけどこの機種は本当に好きだったなあ...。30 周年のときには記念モデルは発売されていないので、このモデルは絶対に展示してあるだろうと思っていました(笑。

WALKMAN IN THE PARK

そして 1992 年の初代 MD ウォークマン「MZ-1」。例によって初号機は大きく重く、二代目から一気に小型化される法則の初号機がこれ。
最初に MD が出たときの「個人で気軽に光ディスク(正確には録再メディアは光磁気ディスク)にデジタル録音ができる」という点には心躍ったなあ。当時中学~高校生だったにも関わらず、頑張って一年くらいお金を貯めて機材買いました(当時はケンウッド製品だったけど)。私が最も貪欲に音楽を聴いていた時代は MD と共にあったと言って良い。

それにしても今回のイベントでは MD 関連がこの MZ-1 以外ほぼ展示されていなかったのが残念です。まるでソニー公式にも完全に「Goodbyle, MD」されてしまったかのようで、MD 世代としてはとても淋しい。

WALKMAN IN THE PARK

そういえば DAT ウォークマンもあったんでした。これはその初号機「TCD-D3」。
私はカセットテープから MD に移行して以来テープメディアには興味を失っていたんですが、大学時代に音楽をやっていた頃は DAT を愛用している同僚はけっこういましたね。

DAT ウォークマンといえば実物よりも『エヴァ』で架空の製品 S-DAT ウォークマンを見たことのある人のほうが圧倒的に多いのではないでしょうか(笑。

WALKMAN IN THE PARK

地下 4 階には壁一面に歴代のウォークマンが展示されているコーナーが存在します。これだけ並んでいても全製品のごく一部に過ぎない、というのが 40 年の歴史の重み。
上階の試聴展示以上に多くの製品を見ることができるのがこの壁面です。私がこのコーナーに見入っている間にも、引退したかつてのウォークマン開発者と思われる方がここに来てお連れの方と昔話をされていて、悪いと思いつつつい聞き耳を立ててしまいました(笑。

WALKMAN IN THE PARK

これは何も書かれていなかったので詳細不明ながら、TPS-L2 のスペシャルモデルと思われるもの。外装がチタンっぽい質感になっています。何かを記念して作られた非売品ですかね。

WALKMAN IN THE PARK

私が初めて使ったウォークマン「WM-101」も展示されていました。私が持っていたのはブラックでしたが。これ壁面展示じゃなくて改めて試聴したかったなあ...。

と、このへんの展示を眺めていて、今まで完全に忘れていたけど WM-101 の後に WM-701C(だったと思う)もかつて使っていたことを思い出しました。これも確か叔父から分捕ったやつだったような...(笑

WALKMAN IN THE PARK

こちらはウォークマン 15 周年を記念して作られた「WM-EX1」のゴールドモデル。20 周年くらいまでは節目節目に記念モデル的なものが用意されていたようですが、2000 年代以降にそういう機運がなくなっていったのはおそらく iPod に市場が席巻されてしまったことと無縁ではないでしょう。iPod も初代モデルが登場してから既に 18 年が経とうとしています。

WALKMAN IN THE PARK

出た!ウォークマンの歴史の中でも変態オブ変態(誉め言葉)、ポケットディスクマン「D-88」です。
8cm CD に最適化されたサイズで 12cm CD をかける際にはこのように本体からディスクが飛び出す仕様。そのためにディスクを受ける軸がスライドするギミックも仕込まれています。こういうバランス悪くてもぶっ飛んだ機種が個人的にはすごい好き。

WALKMAN IN THE PARK

本イベントでは会場内を巡るスタンプラリーも実施されています。とはいえかなり簡単なスタンプラリーで、合計四つのスタンプをあまり探すこともなく見つけることができてしまいます。
コンプリートするともらえるのがこれ。一見カセットテープに見えますが、音楽を再生することはできません。

WALKMAN IN THE PARK

これはカセットテープサイズの歴代ウォークマンカタログです。ちゃんとジュエルケースに入っているのが嬉しい。冊子にはけっこう厚みもあって、これが無料でもらえてしまうのはちょっと申し訳ないと感じるほど。

WALKMAN IN THE PARK

コンテンツは歴代モデルの本体写真と簡単な解説だけですが、イベントのほうでは製品に関する蘊蓄的なものはほとんどなかったので、こっちで補完する形になります。ページ隅に描かれている 40th ロゴがパラパラマンガとして歩いていくのも楽しい。
正直なところ内容的には 30 周年の際に発刊された『Walkman Chronicle』のほうが充実していますが、40 年を記念するコレクターズアイテムとしてはこのカセットテープサイズがいい感じ。

懐かしさに浸れるイベントでした。近いうちに発表される(されるよね?)40 周年記念モデルにも期待しています。


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2019/06/27 (Thu.)

Sony MDR-M1ST

ソニー、新たなスタジオモニターヘッドフォン「MDR-M1ST」。中域に骨太感 - AV Watch

MDR-M1ST

ソニーのスタジオモニターヘッドホンに新型が発表されました。

スタジオモニターというとハウジングに赤帯が入ったソニー MDR-CD900ST が代名詞的存在で、今でも PV 等でさまざまなアーティストがこのヘッドホンを掛けている姿を見ることができます。しかし最初にこのヘッドホンが作られたのは型番にもあるとおり CD 全盛の 1989 年のことで、実に三十年前(一般販売されたのは 1995 年)。しかし今や音源は CD フォーマットを超える情報量をもつものも一般化していますし、そもそもデジタル音源が当たり前になった今「for DIGITAL」表記もないでしょう。こういう環境下でようやく CD900ST を置き換える(CD900ST も併売されるようなので正確には上位機種になるのかな)モニターヘッドホンが出てきたことになります。

外観は全体的な印象としては MDR-CD900ST のそれを踏襲しながらも、やや古臭くなっていたディテールに現代的なアレンジを施して再構成されています。またケーブルも着脱式になり、そういう点でも現代的なスペックになっていると言えます。ドライバは CCAW ボイスコイル採用の 40mm ユニット+ネオジウムマグネットということで、詳細は明かされていませんが MDR-1A シリーズと共通の部材を使っている可能性が高そうですね。同じユニットを使っていても MDR-1A シリーズと MDR/WH-1000X シリーズとでは音の味付けが違ったりするので、この M1ST もまた違った方向性に仕上げられているのではないでしょうか。

私は MDR-CD900ST とその海外向けモデルである MDR-7506 を持っているのでこの M1ST もすごく気になるところ。でも自宅でのリスニング用としては MDR-1A を気に入っているので、ストイックな出音が想定される M1ST が入り込む余地はないだろうなあ...。とはいえ、ソニーのスタジオモニターシリーズユーザーとしてはどこかで一度試してみたいところです。e イヤホンに並んだら試聴しに行こうかな。

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2019/06/25 (Tue.)

WALKMAN 40th

ウォークマン40周年イベントが銀座で。歴代機登場、限定ブックレットも - AV Watch

来週の 7 月 1 日でソニーのウォークマンが 40 周年を迎えるとのこと。それに合わせて Ginza Sony Park(ソニービル跡地)でイベントが開催されるそうです。

ついに 40 周年ですか。それは即ち「外でイヤホン/ヘッドホンで音楽を聴く」という文化が生まれて 40 年経つことを意味するわけで、考えようによってはその後の iPod のヒットから続く Apple の復活も、ハイレゾや Bluetooth オーディオの流行もウォークマンなしには生まれなかったと言えるのかもしれません。特に私を含む現代人は自宅でゆっくり音楽に聴き入るよりも外出時にスマホや DAP で聴いている時間のほうが圧倒的に長いわけで、ウォークマンがなかったら音楽そのものをほとんど聴かない生活を送っていた可能性すらあります。そういう意味ではウォークマンには敬意と感謝しかありません。
しかし最近家電量販店の DAP コーナーに行っても iPod touch さえも存在感がなくなっていて、ほとんどウォークマンコーナー+Astell&Kern や FiiO などの大陸勢(A&K は韓国系だけど)がちらほらという状況なのが本当に寂しい限り。もはや一部マニア以外は専用機では聴かなくなってしまったんでしょうね。特にスマホからヘッドホンジャックがなくなり Bluetooth 接続がメジャーになってきて、音質を BT レシーバやトゥルーワイヤレスイヤホン側が司るようになればさらにその傾向が加速するのは仕方のない話だと思います。

それでも私はまだまだ専用機派。現在使っているのはウォークマン NW-A35 と Shanling M0 で、ウォークマンのほうはそろそろ二年半ほど経ちますが、去年「来年 40 周年なので今年はスルー」というコメントをいただいて以来一年間待っていた身としてはウォークマン 40 周年記念モデルの登場を期待するわけです。こんなイベントまでやるくらいだから出さないわけはないですよね?ただ、最近のソニーの傾向からして記念モデルは WM1 シリーズだけで発売、みたいなことをやりかねないのが怖い(;´Д`)ヾ。一般人でも買えるクラスのやつでよろしく頼む...。

とか Twitter で呟いていたら、こんなツイートを見かけて首がもげそうなほど同意してしまいました。

初代 TPS-L2 をメモリ内蔵タイプでミニサイズの DAP にする、というのはアリ。というかそれ出たら買います(笑。

私はあまりこの blog で懐古ネタをするのは好きじゃないんですが今回は敢えて書くと、私の人生初ウォークマンはうろ覚えながら確か「WM-101」。当時小学生だったから自分で買ったものではなく、当時 AV 機器オタクだった叔父が持っていたものをねだって譲ってもらったものだったと記憶しています。その後自分で買ったのはパナソニックやケンウッドの製品だったので、カセットタイプのウォークマンで持っていたのは唯一これだったなあ。

それ以降の CD/MD 時代のものはまだ捨てずに持っているものが多いので、いくつか引っ張り出してきてみました。

D-E01

まずはウォークマン 20 周年モデルとして発売された CD ウォークマン「D-E01」。まじかこれもう 20 年前なのか...。

ジャスト CD サイズの真円型デザイン、かつポータブルなのにスロットローディングという近未来感に惹かれて買わざるを得ませんでした。メカメカしいデザインとかイジェクトレバーを押したときに程良い重さを伴って CD が排出される感触とか、今でも触っていてワクワクする機種です。

MZ-E10

MD ウォークマン 10 周年というちょっと微妙なアニバーサリー(笑)で発売された「MZ-E10」。ほぼ MD ジャケットサイズという当時の(そして多分その後破られていない)世界最小・最軽量モデル。この薄さを実現するために本体にヘッドホンジャックはなく、平形の端子から繋がるリモコン経由でしかヘッドホンが接続できないという大胆な仕様でした。
しかし我が家の MZ-E10 はリモコンが行方不明(ぉ。たぶん家の中を探せばどこかにあるとは思いますが、そもそも MD のディスク自体かなり処分してしまったこともあってリモコンを捜索するモチベーションはありません...。

D-EJ2000

これは記念モデルではありませんが、当時の世界最薄・最軽量を記録した CD ウォークマン「D-EJ2000」。
真円ではないものの D-E01 よりもかなり薄く軽かったので D-E01 からの乗り換え先として使っていました。当時はハイエンドモデルはなんでもマグネシウム外装でしたね。E01 ほどの高揚感はなかったけどスーツのポケットに入れられるほど薄く軽かったのが重宝しました。

MZ-E900

高圧縮フォーマット MDLP に初対応しつつ、ウォークマンロゴを「W.」に刷新した初号機「MZ-E900」。社会人一年目に職場近くの川崎ヨドバシで買って帰ったのを今でも覚えてます。
これは本当に気に入っていて、内蔵モーターが一度壊れても修理して使い続けていました。私はこういうシンプルで象徴的なデザインの機器に強く惹かれる傾向にあるんだと思います。

MZ-R55

これは大学時代にメインで使っていた「MZ-R55」。高校時代に使っていたケンウッドから久しぶりにウォークマンに戻ってきた機種です。
当時は音楽をやっていてマイク録音必須だったから録再機。それまでソニーの録再機は横長デザインだったのが、この機種で大幅に小型化されてほぼスクエア形状になりました。それまで使っていたケンウッド機よりもかなり小型軽量になったことと、Cyber-shot や VAIO、PlayStation の影響で自分自身がソニー寄りになっていたため乗り換えました(笑。

MC-P10

あとこれはウォークマンではありませんが、私が初めて使ったメモリタイプの DAP である「VAIO Music Clip」。内蔵メモリが 64MB しかなくて使い勝手は悪かったけど、初代メモリースティックウォークマンとほぼ同時期にメモリ内蔵にすることでこれだけコンパクトかつスタイリッシュになる、という点で私はメモリースティックウォークマンよりもこちらが好きでした。当時はまだデジタル音楽データのコピーガードがかなり厳しい時代で特に転送ソフトの使い勝手が悪かったのがネックだったなあ。この後登場した iPod にウォークマンがシェアを急激に奪われていくことになるわけですが、それはまた別の話。

これらの機器はもう使わなくなってしまった今でもどうしても手放せずに取っておいてあるものですが、40 周年記念モデルが出るとしたら、それもこれらのように思い出に残る機種であることを願っています。

投稿者 B : 23:40 | Audio & Visual | WALKMAN | コメント (2) | トラックバック

2019/06/23 (Sun.)

TRN BT20 左右チャンネルの再ペアリング手順

左右独立型 Bluetooth アダプタ TRN BT20 ですが、ある日突然左右チャンネルのペアリングが解除されてしまうという現象に遭遇しました。

TRN BT20

あるとき鞄から取り出して音楽を再生してみると、何故か左側からしか音が出ない。どうやら鞄の中でボタンが何かに押されて左チャンネルだけ電源が入り、独立して DAP と接続されてしまった模様。
電源オフオンや DAP 側で Bluetooth ペアリングのリセットを何度かやり直してみましたが、どうやっても左右のペアリングが復活しない。スマホ/DAP 側から Bluetooth デバイスをスキャンしてみるとデバイス名「TRN」が二つ発見されます。この状態で使うとそれぞれ片耳用の Bluetooth レシーバとして使えるようで、それはそれで使い道がありそうにも思えます(笑。

TRN BT20

しかしこのままでは音楽用途の BT レシーバとして使うことができず都合が悪い。ググってみたところ同様の症状に悩まされている人は少なくないようですが、少なくとも取説や Amazon の販売ページに書かれている手順ではどうやっても接続できないようです。

手順を変えながら何度も試してみても左右が再ペアリングされません。それでも諦めずに調べた結果、こちらのサイトの記述を参考にやってみたところ、うまくいきました!

【中華イヤホン】TRN BT20 ペアリング - Fascinated with Tofu

TRN BT20

補足含めまとめておくと手順は以下の通り。

  1. 電源オン状態から両側のマルチファンクションボタンを 10 秒ほど長押し。「テン・テン・テテン↓」という下降音階系のビープ音が一度鳴る。このタイミングでスマホ/DAP とのペアリング設定や音量設定などがリセットされる
  2. そのままボタンから手を離さずに 3 秒ほど押し続けるともう一度「テン・テン・テテン↓」が鳴る。この段階で左右のペアリング設定がリセットされ、電源がオフになる
  3. 電源オフ状態から両側のマルチファンクションボタンを 5 秒ほど長押し、「Power on」→「Pairing」という音声アナウンスが流れ、BT20 本体の LED が青赤に交互に点滅する
  4. この状態で両側のマルチファンクションボタンをシングルクリック。そうすると左右チャンネルの再ペアリングが行われる。本体 LED は右側が 1~2 秒青点滅して消灯(このタイミングで再ペアリング完了)、左側が青赤点滅(スマホ/DAP とのペアリング待機状態)になる
  5. スマホ/DAP から Bluetooth デバイスをスキャンし再接続する

TRN BT20

左右の再ペアリングが完了するとホスト側デバイスからは「TRN」のデバイス名は一つだけ見えるようになります。
いやー、手こずったけど再設定できて良かった。一回目の「テン・テン・テテン↓」で左右ペアリングまで含めてリセットされると思い込んでいたので、その後さらに押し続ける必要があるというのは盲点でした。最初に情報をまとめてくださった上記サイトの方には本当に感謝しかありません。あのまま再設定できなかったら自棄になって BT20S のほうを買ってしまうところでした(ぉ

トゥルーワイヤレスイヤホンといえばソニー WF-1000X 後継機種に関する信憑性の高い噂も出てきていますが、正式に発売されるまでは BT20 でいこうと思います。

投稿者 B : 20:20 | Audio & Visual | Headphones | コメント (0) | トラックバック

2019/06/19 (Wed.)

TRN BT20S

先日 TRN BT20 を買ったところですが、なんか早くもその後継機種「BT20S」が販売開始されているようです。

今のところ販売しているのは Aliexpress のみで、日本の Amazon にはまだ来ていない模様。

従来モデルからの変更点は aptX に対応したことが中心。従来品は SBC/AAC だけだったのでより高音質なコーデックへの対応が待望されていました。Bluetooth オーディオプロセッサを Realtek 製から Qualcomm QCC3020 に変更したことで aptX に対応できたということのようです。また「DSP noise reduction」とあることから、旧 BT20 が持っていたホワイトノイズ(とはいえ静かな環境で聴くと少し気になる程度)が改善していることが期待されます。
またこの QCC3020 は機器側から左右チャンネルを独立して転送する True Wireless Stereo Plus(TWS Plus)にも対応しているため、対応スマホと組み合わせて使用することでより途切れにくくなるはず。まあ SoC についてはさらに上位の「QCC3026」が存在し、これを搭載するという FOSTEX の TM2 あたりのほうが接続安定性は高そうではありますが、価格帯が全然違うからなあ。

あとは筐体の仕上げがグロスから梨地に変更されているのも地味に良い改善点。グロス仕上げは指紋や皮脂がベタベタつきまくりで美しくなかったので。

初代 BT20 の発売から半年でモデルチェンジというスピードには戸惑いますが、この動きの早さがいかにも中国メーカー。私は BT20 をほんのに週間前に買ったところだけど、早速買い換えようかなあ...。

投稿者 B : 22:20 | Audio & Visual | Headphones | コメント (0) | トラックバック

2019/06/14 (Fri.)

TRN BT20 (2)

既存イヤホンをトゥルーワイヤレス化する「TRN BT20」のインプレの続きです。

TRN / BT20 Bluetooth 5.0 イヤーフック

TRN BT20

イヤホンは当初の予定どおり TFZ T2 Galaxy をメインに使っています。DAP は Shanling M0(AAC 接続)とソニー NW-A35(SBC 接続)で試してみました。

■装着感について

ショートケーブルには強めのテンションがかかったワイヤーが入っているようで、反る力がしっかりめにかかっています。触ってみた感じだと Bluetooth レシーバ側が耳の後ろに当たって痛いかなと思ったんですが、実際に掛けてみると締め付けすぎという感覚はなく、またちょっと首を振ったり走ったりしてみても落ちない程度のホールド感があります。まあこればかりは個人差があると思うので、人によっては当たりどころが悪い場合もあるでしょうが。

また MMCX-2pin アダプタ経由で装着しているため本来この製品が想定しているのとは少し違った角度でイヤホンを装着する格好にはなるものの、MMCX コネクタ側がフレキシブルに回転することもありステムの装着角度が不自然になることもありません(少なくとも私の耳の形に対しては)。
むしろ、これは BT20 のせいではありませんが、MMCX-2pin アダプタとイヤホンの間にロック機構がないためイヤホンが緩んだり抜けたりしやすいのが難点。実際に一度片耳のイヤホンが行方不明になってしまったので(すぐに発見した)、アダプタとイヤホンをホットボンドか何かで固定したいくらい。まあこれは T2G ではなく MMCX イヤホンを使うなら問題にはならないでしょう。

TRN BT20

■音質について

これはコーデックによってかなり違いが出ますね。NW-A35 と SBC で接続すると(NW-A35 は SBC/LDAC という両極端な仕様)ダイナミックレンジが狭く情報量も少ない、一昔前のイヤホンのような音に聞こえます。これは Radiko なんかを聴くのには良いけど音楽用途としてはちょっと厳しい。
でも Shanling M0 と AAC で繋ぐと印象が一変します。有線接続に比べると音の輪郭がぼやけたりディテールが損なわれる印象は多少あるものの、イヤホンが解像度(ないわけじゃないけど)よりはメリハリで聴かせるタイプの T2G ということもあってこのイヤホンの楽しさ自体が劣化する感覚はありません。これが BA 系イヤホンだったらまた違ったでしょうが、少なくともこの組み合わせで使う限りは音質の変化よりもトゥルーワイヤレス化の恩恵のほうが大きいように思います。

■接続安定性について

安定性も接続先の機器やコーデックによって差があります。NW-A35(SBC)ではかなり混雑した場所(新宿や渋谷の駅構内など)でもほとんど切れることはありませんが、Shanling M0(AAC)ではそういう場面でかなり切れる。コーデックなのか DAP 側のアンテナ性能なのかは不明ながら、差は確実に存在します。

とはいっても、Shanling M0 も普通に通勤経路や街中を歩いている程度ではほぼ切れないし、混雑している場所でも例えば満員電車でも走り出してしまえばそれなりに安定します。それよりも電車の乗り降りやターミナル駅内を歩いているときなど「周囲の電波状況がめまぐるしく変わる状況」でブツブツ切れます。DAP 側との接続が切れて両側聞こえなくなることも、片側(主に右側)だけ聞こえなくなることもあります。いつも使っている MUC-M2BT1(LDAC)との比較では、混んでる駅だと感覚的に十倍くらい切れる印象。また、ブツブツ切れるだけなら良いんですが、電波状況が怪しくなるとごく稀に音のピッチ(音程)が不安定になる(少し下がる)のが不可解。Bluetooth なんだからアナログじゃないよね(笑

安定して使えている分にはすごく快適なんですが、通勤ラッシュ時の乗り換え駅で切れまくるのだけがちょっと辛いなあ。都内だと今や BT イヤホン使ってる人は相当多いし、モバイルルータやテザリング等も含め 2.4GHz 帯の電波が飛びまくっているので条件的にはかなり厳しいのは事実です。まあこのあたりは初物ゆえの弱点で、今後 Qualcomm の TrueWireless Stereo Plus(トゥルーワイヤレスイヤホンに左右独立で Bluetooth 伝送する技術)などの普及が進めば改善していく話でしょうが。

そんな感じで、多少難はありつつも総じて見ればまあ快適。Shanling M0 との極小の組み合わせは、15 年ほど前に愛用していた NW-MS70DB&O A8 という組み合わせを思い出させて、小さいもの好きとしてはすごく楽しい。
私はソニーの本命 WF-1000X の後継機種が望むようなスペックで出てきたら次のメインイヤホンはそれにしようと思っていますが、一足先にトゥルーワイヤレスを楽しむデバイスとしてはけっこう十分だと思います。

投稿者 B : 22:20 | Audio & Visual | Headphones | コメント (0) | トラックバック