本日よりイベント上映&ネット配信が始まった『THE ORIGIN III』、劇場まで観に行ってきましたよ。
ガンダムのイベント上映はいつもフラッグシップ館たる新宿ピカデリーを利用していますが、今回は日本橋へ。上映スケジュールを見る限り少なくとも一週間は TCX スクリーンのひとつを占有して上映されるようで、TOHO シネマズとしても気合いが入っているようです。プレミア上映会はどうしてもスクリーンが小さくなりがちなので、大画面で細かいところまでじっくり見られるのはいいですね。
今回はキャスバル改めエドワウ・マスが「シャア・アズナブル」になるお話。士官学校への入学と「シャア・アズナブル」を名乗るに至った経緯、そして士官学校でのエピソードを描いています。今作のサブタイトルであり、のちに一年戦争を引き起こすきっかけとなった「暁の蜂起」事件の顛末を濃密に描いています。THE ORIGIN I、II ともに一応モビルスーツが出てきたのに対して今回はほぼ登場しませんが、「ガンダムっぽさ」の度合いはこれまでの三作の中で最も濃くなっています。
今回の主役は当然シャア…のはずですが、個人的にはガルマが良かった。コミック版では「ザビ家のお坊ちゃん」の印象がとても強かったのが、アニメではそういう側面はもちろんあるものの、少しでもシャアに追いつきたい気持ちやザビ家の男としてのプライドといった側面がコミック版よりも前面に出ていて、とても人間性豊か。特にコロニーの農業ブロック事故のシーンで、連邦に対して怒りを露わにしながら目に涙を浮かべる…という描写はコミック版にはなく、ジオンの王子としての責任感が表現されているのは良いなあ、と。
ガルマ役の声はファーストガンダムとは変わって柿原徹也氏。『UC』でアンジェロ役を怪演していた声優さんで、確かに声の雰囲気はハマり役だろうけどアンジェロのアクの強さからすると不安要素も…と思っていましたが、ここまでガルマらしいガルマを演じてくれるとは思っていませんでした。
ところで、プレミア上映会にはなかった要素といえば、次回予告。このイベント上映に合わせて解禁されました。
サブタイトルは『運命の前夜』。シャアとララァの出会いと、ルウム戦役へと至る「開戦編」を描いたエピソードです。そして、実はプレミア上映会では安彦総監督が口を滑らせていた(笑)2017 年のルウム編製作決定も発表。もちろん一年戦争編は見据えた上での展開でしょうが、早くも楽しみです。
でもまずは『THE ORIGIN IV』がどうなるのか。ララァの声は、まだまだ健在の潘恵子氏が演じることになるのか。そのへんの人選まで含めて、今から妄想を膨らませておきたいと思います。
コメント