「おいしい、ドイツの家庭料理って感じがする」
ドラマ『それぞれの孤独のグルメ』の今夜の放送回は平塚のこども食堂が舞台とのこと。そもそも飲食店ではなく普通に聖地巡礼するのは難しそう。ということで今週はリアルタイムではなく過去に登場したお店の話をしましょう。
Season8 第 7 話に登場した「シーキャッスル」というドイツ料理店がありました。残念ながら二年前に閉店してしまったのですが、今年の 6 月に元町に移転し店名を変えて再スタートしたとのこと。しかも先代のマスターとおかみさんから代替わりし、息子さん兄弟お二人で運営しているそうです。というわけで行ってみました。
みなとみらい線の元町・中華街駅は今までに何度となく利用しているけど、元町側の出口を利用したのはこれが初めて。中華街口とはまた雰囲気が全然違って面白い。駅を出て中村川沿いにしばらく歩くと新しいお店が見えてきました。
おお、見覚えある看板。店名こそ変わったけど熊(?)のモチーフと「ドイツ家庭料理」のフォントはそのまんま。まさに由比ヶ浜のあの店が復活したんですね。
ちなみに店名はシーキャッスル以前に先代が横須賀で営業していた店名と先代マスターのミドルネームからとったとのこと。なんか海賊っぽくて勇ましい名前、パワフルな料理が出てきそうな雰囲気ある。
ランチタイムはちょっとお得なランチメニューあり。
ローストポークにソーセージ盛り合わせ、なるほど。このドイツ風牛めしってのもちょっと気になる。そしてランチタイムでも通常メニューを注文可というのが嬉しい。
さっそく入店、そして注文。
どうやら店内は料理を除いて撮影 NG らしいので内観写真はありません。
というわけでまず注文したのはランチメニューのローストポーク。やっぱりドイツ料理食べに来たなら肉でしょう。
日本人的にはワンプレートにライスと一緒に乗ってくるのがありがたい。ドラマではゴローがライスを注文しようとして圧強めのおかみさん(かたせ梨乃)に「ないわ。メニューに書いてないでしょう」とサラリと返されて固まる、というシーンがコミカルでしたが(笑)、キャプテンロルフでは少なくともランチタイムは白米が食べられます。
しっとりとローストされた豚肉。でもこってり感はなく味付けも案外あっさりめ。シーキャッスルのスペアリブも見た目の割にあっさりしていていくらでも食べられる感覚だったけど、このローストポークも方向性は同じ。だからこそ白飯に合うし、日本人の味覚にフィットする気がする。おいしい。
こりゃーちょっと通ってみるしかないな、と思ってさらに何回か食べに行ってみました。
ランチタイムに白米とドイツ料理もいいけどやっぱりビール飲んでナンボでしょう!ということでこの日はビールから。
ドイツビールを頼むつもりでいたらドリンクメニューに横浜反町のクラフトビール「スラッシュゾーン」の名前を見かけて思わず頼んでしまいました。鎌倉から移転してきて早速横浜に馴染んでるこの感じ、いいじゃないの。
ビールを頼んだら食べるのはもちろんソーセージランチ。これには白米はつかないんですね。
でもたっぷりのポテトとザワークラウト、それとビールがあれば十分です。「ドイツ人はね、ライスの代わりにポテト食べるのよ」ってかたせ梨乃も言ってたっけ。
そんじょそこらのとは違う大ぶりのソーセージ、食べ応えある!当然ビールにも合いすぎる。
これこれ、これが食べたかったんですよ。
このソーセージなら確かにライスじゃなくてポテトが合う。合間に酸っぱいザワークラウトを挟むことで味覚がリセットされていくらでもいける。
ワンプレートでお腹いっぱい、大満足のランチタイム。
日を改めてまたまた来ました。
このときに飲んだのはドイツビールからドゥンケル(濃色ビール)の「リーゲレ」。M サイズはかなりの飲み応え。
これだけしっかり重たい味のビールがあれば、じっくり煮込んだ肉料理と合わせたい。
そんな私が食べたかったのは「グーラッシュ」。牛肉のパプリカ煮込みです。
すじ肉かすね肉のようなものをパプリカと一緒にじーーーっくり煮込んだ料理と思われます。こういうの、私の大好物。
では、いただきます。
あ~~~、いい。肉が柔らかい。そしてパプリカと煮込むことでうまみがめっちゃ増してる。
たっぷり添えられたマッシュポテトもいい仕事をする。肉の合間に食べてもいいし、肉とパプリカの煮汁を吸わせて食べるとさらにうまい。
グーラッシュ、覚えた。今後ドイツに行く機会があれば絶対頼もう。以前出張で行ったときには Schnitzel(シュニッツェル)、Eisbein(アイスバイン)、Wurst(ソーセージ)くらいしか注文できる語彙がなかったからなあ。
シュヴァルツブロイ。いわゆるラガービールで、飲み慣れている日本のビールに似ているけどちょっと違う。でもこのガンガン飲める感じ、しっくり来る。
そしてこちらがゴローが注文しようとしておかみさんに「ごめんなさいね、今日はないの」と断られていたロールビーフ。余談ですがかたせ梨乃演じるおかみさん、ドラマに登場した歴代の店員役でも屈指の面白さで今見ても笑ってしまう(笑
ロールビーフ、名前を聞いただけではどんなものか分からなかったけど、実物は本当にロール(巻いた)ビーフ(牛肉)でした。あまりのストレートさにビックリですよ。
割って中を見るとさらに納得。
丸めた挽肉を薄切り牛肉で巻いてある。まさにロールキャベツのキャベツ代わりに牛肉で巻いたもの、という感じ。こんな知能指数低めの料理、誰が考えたんだ(褒め言葉
でもよく見たらピクルスや粒マスタードも入っていて、ひたすら肉一辺倒というわけでもないらしい。
食べてみると…おおおおお、肉喰ってる実感がハンパない、なんてパワフルな料理なんだ。自分が海賊のキャプテンになったような気がしてくる。
ビール飲んでる場合じゃない、眼帯つけてぶどう酒をがぶ飲みしたい気分だ。
どの料理もおいしかったです。メニュー数は由比ヶ浜時代に比べると少なめのようだけど、これから徐々に拡充していくんでしょうか。寡黙で実直なご兄弟が真摯に運営している雰囲気も良かった。
ちなみにお店には先代マスターやおかみさんも時々訪れるようで、私が行ったときにも先代マスターがカウンター内に座って手や口を出すわけでもなくお店を見守っていたのがなんか良かったなあ。
横浜周辺でビール飲みたくなったらまた来ます。
ごちそうさまでした。
コメント
待ってました👏👏
何度も通って色々なメニューのレポートさすがです!
先代マスターやママもかなりご高齢だと思いますが、お元気みたいで良かったです。ありがとうございました
お待たせしました!ご高覧ありがとうございます。
どれもおいしいけど一皿でけっこうお腹いっぱいになるから通っちゃいました(笑
良い店が受け継がれて続いていくのってホント素晴らしいですよね。また食べに行こうと思います!