最近リリースされた新しくて古いレースゲームを遊んでみました。
インディーズ系のF1風レースゲームです。登場するレーシングカーもグラフィックも1990年代風ということで話題になっていました。私はF1を観始めたのがまさに1990年からで、この時代のF1マシンの姿は魂に刻み込まれていると言って良い。だからこのグラフィックだけで手を出さざるを得ませんでした。登場するマシンデザインから察するに1991年シーズンのF1をモチーフにしているようです。ゲームBGMもそこはかとなくT-SQUARE風。
2026年リリースの最新ゲームなのに、登場するクルマだけでなく使われているフォントとか全体的な雰囲気が完全に1990年代のアーケードゲームのそれ。ゲーセンで時々遊んでいた記憶が蘇ってきます。
ゲームモードはチャンピオンシップ、クイックレース(シングルレース)、タイムアタックの3種類。
日本グランプリのレーストラックは我らが鈴鹿サーキット準拠…のはずが、なんか様子がおかしい。
レイアウトはそれっぽい8の字なのに何か歪んでるし、130Rを過ぎたところにあるシケインが存在しない!しかも背景には何故か富士山www
それ以外のサーキットもツッコミどころが多く、1991年のグランプリだとすると以下の点が現実と異なります。
- オーストラリア:アデレードではなくメルボルン準拠
- フランス:マニクールではなくポール・リカールの現行レイアウト準拠
- ドイツ:ホッケンハイムではなくニュルブルクリンクの現行レイアウト準拠
- イタリア:モンツァではなくイモラ(!)準拠
- モナコ:GP名称がモナコではなく「アズールシティ」
- カナダ:GP名称がカナダではなく「ケベック」
- 中東:なぜか当時は存在しなかったカタールGP相当のサーキットが登場
- アメリカ:フェニックスではなくインディアナポリス準拠
一方でイギリスGPがちゃんと旧レイアウトのシルバーストンをモデルにしていたりして、どこまでをちゃんと考証して作ってるのかがよくわからない(笑。まあコースレイアウトに関してはリアルレースシミュレーターではない以上簡略化優先で開発した結果なのでしょう。
ちなみに各サーキットはそれぞれ条件を満たすことでリバースレイアウトで走ることもできます。
チャンピオンシップモードもかなり簡易的で実際のF1のような10レース以上を戦うようなものではなく、特定のテーマに基づく3つのコースを連戦して獲得ポイントを競うシステム。かつ、それぞれのカップごとに難易度が選択できます。でもレースゲームとしてはバランスが悪くてノービス(初心者)でも勝つことは簡単ではありません。
マシンはまさに1991のF1グランプリに参戦していた実車をモチーフにしています。でもチーム名は例えばロータスが「ルームス」といった感じにアレンジされています。
現代のF1ゲームならちゃんとFIA/FOMの許諾を取った上で実在のチームやドライバーを登場させることが一般的ですが、本作はインディーズだからそんなコストはかけられないだろうしそもそもこの中途半端なパチモン感が1990年代っぽくて逆にいい(笑
マクラーレンMP4/6ならぬ「マッカラン4-6PM」(笑。マシンスペック的にも最強クラスです。
なお上位チームのマシンはゲーム開始時点ではロックされていて、条件(特定のサーキットやチャンピオンシップで優勝など)をクリアするごとに解放されていきます。
最初から使えるのはロータス、ラルース、レイトンハウス、コローニなど当時の下位チームをモチーフとしたクルマばかり。だから勝つのがかなり難しい。
中島悟が駆ったティレル019は「ティンダル0191」。
メインスポンサーだったBRAUNのロゴが「RAZOR(髭剃り)」にもじってあるのがよく考えられてる(笑
実際のレース画面。せいぜいプレステ2くらいしかないグラフィックが懐かしい。それでいてSwitch 2だと無駄に4K/60pに対応しているという。
ちなみにこのゲームにはピットインという概念はありませんが、グリッドラインの端にある回復レーンを走行するとタイヤライフとブーストゲージが回復します。F-ZEROかよ(笑
走行中にLボタンを押すとブーストがかかり、加速が大幅向上&最高速が10%程度伸びます。
私は当初この仕様を知らなかったから高性能なライバル車にどうしても勝てず四苦八苦していたのですが、これがあれば下位チームのマシンでも何とか勝負できます。
ただ、基本仕様としてブレーキが効きすぎるのとグラベルに入ったらフルブレーキ相当の制動がかかるから操作が難しい。コーナリングはヘアピン以外はほぼアクセルオフで曲がったほうが速いくらいで、この独特の操作性は最近のレースゲームに慣れている人ほど困惑するのではないでしょうか。
それでも戦力に劣るルームスのクルマでマッカランとトップ争いを繰り広げれば、気分はまさにセナに挑むデビュー当時のハッキネン。
勝負のコツはスタート直後にブーストをかけて3番手くらいまで上がったらトップについていって、ファイナルラップ(といっても3周しかない)で再度ブーストして追い抜くと勝ちやすい。
とはいえチャンピオンシップで勝ち抜くのは至難の業です。チーム力的には史実通りにマッカラン(マクラーレン)、ビリングス(ウィリアムズ)、バルテッティ(ベネトン)あたりがどこでも強い。
レースゲームとしてはかなりクセつよだから真剣にプレイするようなものではありませんが、とりあえず1991年のF1の雰囲気を感じられるだけでも楽しい。私は当時F1公認で実在のチーム/ドライバーが登場するビデオシステム社のF1ゲーム(スーパーファミコン版)を持っていた当時の楽しさを思い出しました。
レースシミュレーター指向なCodemastersのF1ゲームもいいけど、たまにはこういうゲームらしいレースゲームも面白いですね。












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