松屋銀座で開催中の「ハガレン黄泉展」を見てきました。
私は『鋼の錬金術師』は2003年のアニメから入って原作コミックを読み、2009年版のアニメ(原作の連載とほぼ同時の完結でしたよね)まで完走しました。一方『黄泉のツガイ』は原作未読でアニメでの初見を毎週楽しみにしています。両作は世界観もテーマも大きく違うけどどちらも面白く、またボンズが丁寧にアニメ化している点も同じ。
ハガレンは完結からもう15年以上経つわけで、今あえてイベントに出す意味というのはやはり黄泉のツガイがまだ完結しておらず展示する素材が足りていないのと、興行的にかつてのハガレンファンを動員を狙った方が確実、という意図でしょうか。
本展示会は大部分が撮影OKですが一部撮影不可エリアがあり、また展示のほとんどは接触禁止。それ自体はよくあるスタイルですが、この撮影OK/NGなどのサインがちゃんと作品の世界観を表現したものになってるのが楽しい。しかもハガレンエリアと黄泉エリアでそれぞれイラストが用意されてるのも嬉しい。こういう細かいところまで楽しませようとしてくれるイベントは大好きです。
入場後、まずは黄金の荒川弘先生像がお出迎え。少年誌に描いていることと名前(弘は「ひろむ」と読む)から男性漫画家と誤解されがちですが先生は女性です。
ハガレン、黄泉ともに主人公は兄弟(兄妹)。中世ヨーロッパ風のファンタジー世界と現代日本という舞台設定は全く異なっても、家族を失った兄弟(兄妹)が世の真理に挑むバトル漫画というスタイルはよく似ています。またどちらにも「赤いフード付きマントを纏った金髪チビ」が登場するという点でも共通しています(誰が豆つぶドちびか!)。
展示はハガレンエリアから始まります。いきなり「真理の扉」の立体展示から始まるのがアツい!
ちなみにこの真理の扉、作中のキャラクターによってそれぞれ持っている真理の扉のデザインが違ってるんですよね。
錬成陣をイメージした立体展示。錬成陣は上からプロジェクター照射でエフェクトがかけられています。
葬送のフリーレンとかでもそうだけど、こういう錬成陣とか魔法陣って中二心をくすぐりますよね…。
そして大量の原画展示。やはり生原稿からは印刷では得られない迫力や力強さが感じられて圧倒される。これを見られただけでも入場料分の価値はありました。
ネットミームで有名なあのシーンも原画展示。
もしかすると漫画やアニメよりもネットミームとして知ってる人の方が多いんじゃないでしょうか(笑
展示されている原稿、とにかく名シーンが多い。というかハガレン自体が全編名シーンしかないような作品ですからね…。何度も読み返したしアニメも何周かしたから、原稿を見ただけで台詞がCVつきで脳内再生されます。
マスタングとヒューズの電話シーンは電話ボックスの立体物とプロジェクション(CVつき)で展示。
さりげないシーンだけどこの後の展開を知っているとこのシーンがかけがえのないものに感じられる。分かってる人向けのいい展示です。
瓶の中に捉えられたエンヴィーの真の姿。作中のイメージだともう少し小さい感じだったけど展示は少し大きめでした。
「プライド」の展示。原画のバックに床から天井まで到達する高さでプライドの「影」が表現されていて、プライドの強大さと気味の悪さが伝わってくる。
余談ですが黄泉のツガイにもアニメ2クールめのEDにこのプライドの「目」みたいなモチーフが出てきますよね。あれまだ詳細が明かされてないと思いますがどういう意味があるんだろう。
カラーイラストの原画も。個人的にマスタング組のこういう日常っぽいイラストがすごく味があって好き。
ハガレンの単行本、いつかの引っ越しのときに手放してしまったんですがまた読みたくなってきたなあ…。
続いて『黄泉のツガイ』エリア。いきなり東村の入口っぽい展示で左右様の石像が迎えてくれます。ここから一気に黄泉の世界観に切り替わる。
ちなみに本作はまだアニメが絶賛放送・配信中というタイミングにつき、ネタバレを防ぐため写真の掲載はちょっと少なめにしておきます。
時代モノなのかな?と思わせる冒頭から一変、現代日本であることが明かされる衝撃のシーン。アニメで初見時には驚いたなあ。
私は原作未読なので原画展示には「漫画ではこう表現されてたのかー」と感心しながら閲覧。
黄泉エリアでは展示の壁の空きスペースにそれぞれの「ツガイ」のイラストが掲示されています。個人的には「前虎後狼」、「兎と亀」、「狐狸変化」といった動物モチーフのツガイが推し。
↑は「ザシキワラシ」のツガイですが、ある程度ストーリーを経た段階でこのイラストを見るとなんか泣ける。
随一の迫力があったのが、このツガイ「ガブリエル」の立体展示。とにかくデカイ!
序盤から登場して活躍する場面も多い人気ツガイです。ある意味本作を象徴するツガイの一つ。
主人公ユルたちが居候する段野ハナのアパートの立体展示。殺伐とした世界観の本作において、段野家のシーンだけはほっこりする描写が多いからこれを見るだけで安心できる。
そういえばアニメの劇中でも段野家のテレビで『鋼の錬金術師』らしきアニメが流れているシーンがありましたが、ここでもちゃんと当該シーンが流れていました(笑
2026年になってもまだアナログで描かれている原画。
荒川作品って背景を埋めすぎずに余白をうまく活かした構図が多いですよね。スクリーントーンに頼りすぎない表現手法も鳥山明先生に通ずるものを感じます。
黄泉の展示は今まさに放送しているアニメよりもちょっと先の部分までが対象になっているようでした。たぶん9月に終了する2クールめの終わりまで出している感じでしょうか?だからちょっとだけ先のネタバレが含まれています。「西ノ村」に関してはまさに今週の放送で一言だけ言及されてましたよね。
とにかく見応えのある展示でした。物量が多い上に混みすぎていて、「とにかく展示物の写真を撮ったら次へ」という流れに逆らえないのがこの種の展示会のちょっと残念なところです。私は他のお客さんの邪魔にならないようできるだけ流れに従いつつも、要所要所の原画だけはじっくり見させてもらう…という感じで何とか堪能しました。なお、東京での会期(9/2まで)のうち土日の前売券は既に売り切れのようです(当日券は出ている模様)。
黄泉のアニメは間違いなく2期以降も製作されるはずだし、引き続き楽しみにしています。
























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