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クラシック・デジカメ マニアックス

久しぶりにカメラ関連のムック本を電子で購入しました。

クラシック・デジカメ マニアックス

クラシック・デジカメ マニアックス

近年、特に若者の間で流行っているというオールドコンデジ。レトロな写りがエモいということですが、リアルタイムで通ってきた私の感覚からすると「そうなのか?」とは正直思います。でも実際に中古価格が一昔前では信じられないくらいに上がってるのも事実なんですよね。

私はそういうトレンドとはあまり関係なく、ただ懐かしさに駆られてこのムックを手に取ってみました。自分が初めて「デジカメ」を買ったのは1997年のソニーDSC-F2だったから間もなく三十年が経とうとしているんですよね…。実質的にデジカメの始祖となったカシオQV-10の発売が1995年のことで、そういう意味では私はデジカメの歴史のほとんどをリアルタイムで通ってきたことになります。

クラシック・デジカメ・マニアックス

デジカメの黎明期だった1996~2000年頃までの間は各社が本当に自由な発想で製品開発に取り組んでいました。レンズやモニター部分が回転して自由なアングルで撮れたり今で言う自撮りができるのが当たり前という感覚。このジャンルに特に精力的に取り組んでいたのがニコン(COOLPIX)とソニー(Cyber-shot)でした。それまでのフィルムカメラ時代の制約から離れ、デジタルならではのスタイルを模索していたこの時代が個人的には最もワクワクしたなあ。

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リコーRDC-7は平たい形状から液晶モニターを立ち上げて撮るスタイルだったし、この時代の富士フイルムは縦長フォルムのカメラがトレードマークでした。Cyber-shotユーザーだった私もRDC-7はちょっと欲しくなるくらい憧れた記憶。

しかし今やどのメーカーもいわゆる「カメラ然」とした形状のカメラしか出してないことには寂しさがあります。まあデジタルカメラが実験的な黎明期を経て一般層に普及する上ではわかりやすいカメラらしさが必要だったのでしょうが、模索を捨てることで失ってしまった可能性もあったと思うなあ。
その中でも、当時は特に斬新な方向性を目指していたこの二社が今ではGRやXシリーズといった懐古的なカメラしか作っていないというのは何とも皮肉なものです。

クラシック・デジカメ・マニアックス

デジカメの元祖であるカシオQV-10。カメラの歴史を語るうえで欠かすことのできない機種です。
このカメラのすごいところは1号機の時点で既に回転式レンズを備えていたこと。最初はオーソドックスな形で作って後から模索的なバリエーションを増やしていきそうなところ、最初からデジタルならではのあり方を追求しようとしているのがすごい。この後に他社から登場したデジタルカメラの多くが回転式レンズやモニターを搭載していたのには、QV-10のこのギミックが少なからぬ影響を与えていたのではないでしょうか。

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これも載せるんだ、と驚いたのがこのApple QuickTake 200。この時代はAppleもデジカメを出していたんですよね。でもこれはAppleの独自開発ではなく、実は富士フイルムCLIP-IT DS-8のOEMモデルでした。

この頃のデジカメは画質的にはまだ全く銀塩フィルムに敵うものではなく、あくまで「PCに静止画を取り込むための周辺機器」的な扱いだったことを覚えています。私がDSC-F2を買ったのもカメラ屋じゃなくて秋葉原のラオックス ザ・コンピュータ館だったくらい(笑)。だから当時まだiPodすら発明していなかったAppleがデジカメを出していたこともごく自然な流れという印象でした。

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Cyber-shotで掲載されている機種はDSC-P1(2000年)、DSC-U1(2002年)、DSC-F828(2003年)、DSC-R1(2005年)の4機種。個人的にはCyber-shotを載せるならむしろ初期のDSC-F1~F3とかDSC-F505Kを載せるべきでしょ!?と思うのですが、本書に掲載されているのはおそらく執筆陣の私物だろうからそもそも候補に挙がらなかったということですかね。

このF828はデジタル一眼レフに買い換えるまでの間の私のメインカメラでした。

クラシック・デジカメ・マニアックス

DSLR(デジタル一眼レフ)も2000年代くらいまでの機種がいくつか掲載されています。
私はこのEOS 20Dの次のモデル(30D)から一眼レフに移行したからこの機種をクラシックデジカメ扱いにされるとちょっと辛いものがありますが、よく考えたらもう20年以上前だし世の中は完全にミラーレスに移行してDSLR自体が旧世代の技術になっていますからね…。俺は刻の涙を見る。

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α100。コニカミノルタからソニーにカメラ事業が譲渡されて最初に出てきたモデル、これももう20年前!
ソニーのロゴはついているけどデザインも中身も実質的にα Sweet Digital IIという感じのカメラでした。当時はキヤノンやニコンに比べると半周遅れている印象がありましたが、今や時代は変わりましたね…。

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オリンパスE-300。DSLRならこれは外せないでしょう。DSLRなのにペンタプリズム部が存在しないフラットなデザイン。
これ、一眼レフとしてのクイックリターンミラーを縦ではなく横に動かす構造にすることでファインダーを光軸とはずらした場所に配置してカメラの高さを抑える、というメカ的な力業で全然「デジタルならでは」の発想じゃないんですが(笑)、それでも既存のカメラのあり方から脱却しようというアプローチは好きだったなあ。サブカメラとして導入しようかと何度かマジメに考えたことがありました。

という感じで、とても懐かしい気持ちに浸れるムックです。なんでアレが入ってないの?というのはいくつかあるけどマイルストーン的な機種はだいたい網羅している印象。しばらく前に発売された『オールドデジカメ・ファン』よりはカバー範囲が広くて、史料価値がある読み物だと思います。

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