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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語 @109 シネマズ川崎

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語

前後編の BD-BOX もまだちゃんと観れていないうちに劇場公開が始まってしまったので、観に行ってきました。

TV 版の内容を忠実になぞったまま映像をリメイクした[前編]/[後編]と違い、今回の[新編]は完全なる新作。かつ、[後編]から続く話になる…ということで、期待半分、不安半分で劇場に足を運びました。ネタバレしたくなかったので、事前情報完全シャットアウトで、予告映像すらまともに見なかったくらい(笑。

未見の人もいるでしょうから、できるだけネタバレしないように書きますが、どうしてもイヤな人は私のように何も読まないことをオススメします(ぉ


前半は、おそらくもう TV 版をひととおり観た人であれば「こういうのが観たかった」という流れに違いないでしょう。若干の違和感を抱えつつも、TV 版のストーリーをひととおり知っている人であれば、こういう展開でこそ逆に泣けてきてしまうかもしれません。それくらい、TV 版のファンの心情をうまく撞いた構成だと思います。いや、むしろ物語の起承転結「転」の入口ぐらいまで、ほぼ「こういうのが観たかった」で埋め尽くされていると言って良いかも。それくらい、何を足しても何を引いても完成しなくなってしまう TV 版の続編として「ここしかない一点」だったように思います。
それくらい順目のストーリーである以上は、「あの世界」を作り出したのが誰か、というのは割と予想がついてしまうところではありますが…あんなどんでん返しがあるとは。脚本が虚淵玄だということをすっかり忘れていたよ!(笑

でも、このストーリーは TV 版からこの劇場版[新編]に至るまで、基本的には魔法少女「暁美ほむら」の願いの物語なのだ、と考えると、全てしっくりきます。神と悪魔の表面的な意味ではなく、神と対をなす存在としての悪魔。相手との対比の中で、あるいは他者との違いを認識することで、初めて自分という存在が確立できるということ。鹿目まどかの復活と二人の世界を築くことではなくて、「みんなといる世界」を願い、その結果として「みんなの世界」の外側にいることを選択することになったのは皮肉としか言いようがありませんが、全編を通して見るとその結果も理解できる気がします。あー、やっぱりなんか半分ネタバレっぽくなってしまいましたが(笑

後半の急展開を観たときの印象はヱヴァ『破』あたりに近いものがありましたが、伏線がきれいに回収されている分、「あれはどういうことなの?」というのが少なく、一回でもけっこうお腹いっぱいになれる作りだと思います。ただ、細かい演出にまで意味を持たせていることが多いシリーズなので、二度目、三度目に観ると「ああ、これはこういうことだったのか」と納得できるものがありそう。ヱヴァのように何度も行くつもりはありませんが(笑、二度目は行っても良いかな…。

しかしこれ、いくらでも続編が作れそうな終わりかたでしたね。商業的にはまだまだ続けたいところなんでしょうが、今回のような余韻を残した、解釈の幅の大きな「The End」でも、それはそれでいいような。むしろ、これもこれで何を足しても蛇足にしかならないように思えるので、無理に続けてほしくないかもしれません(笑。

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