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「西安麺荘 秦唐記」でビャンビャン麺初体験

以前から気になっていた「ビャンビャン麺」なるものを食べてみるべく、新川まで行ってきました。

西安麺荘 秦唐記

ここ、日頃からおいしいもの情報の参考にさせていただいている HAMACHI! さんが足繁く通っていて、私も一度食べてみたいと思っていたんですよね。

もちっとふわっとビャンビャン麺。東京都中央区新川「西安麺荘 秦唐記」
東京都中央区新川「西安麺荘 秦唐記」で,もちっとふわっとした食感のビャンビャン麺をかなりの頻度で食べてます。週替わり麺がクリエイティブで美味しいので,なかなかレギュラー麺にいけません(笑)。

ちょっと前にセブンイレブンで発売されていたビャンビャン麺を食べてみたことはあって、そのときの印象は「超太くて長い汁なし刀削麺」という感じ。刀削麺はけっこう好きなので、これはコンビニ弁当じゃなくて改めてちゃんとしたお店のものを食べてみたかったのでした。
日本にはまだビャンビャン麺を出す店は少なく、新川のこちらのお店は国内ビャンビャン麺店の草分け的存在と言えます。

お店に入ると、バチン!バチン!と威勢良くビャンビャン麺を打つ音が響いています。店内で打ちたてのビャンビャン麺、これはおいしそうだ。

一口にビャンビャン麺といっても、種類がたくさんあって迷ってしまう。なるほど、「ビャンビャン麺」という料理があるわけじゃなくて、これは麺の種類の名前なのか。で、この麺を使った麺料理がいろいろある、と。しかもビャンビャン麺よりもさらに太いベルト麺なるものまである。これは何をどう頼んだらいいんだ?

ヨウポー麺がどうも定番のようだけど、隣のトマト麺もおいしそう。中国語だとトマトは「西紅柿」って書くのか。西洋の紅い柿、確かに。
…いかんいかん、感心してる場合じゃない。選ばないと。

注文を済ませたところ、まずはサイドメニューから出てきました。ミニチャーシューそぼろ丼。

甘辛く煮込まれたチャーシューとそぼろが載ったミニ丼。
台湾じゃないけど、ちょっと魯肉飯を彷彿とさせる食感と味わい。

そしてメインはやっぱり王道のヨウポー麺。ヨウポー(油泼)とはどうやら「油をぶっかけた」というような意味らしい。日本語だと汁なし麺と訳されがちだけど、直訳だと「油そば」のほうが近いのか。

左上のお椀はビャンビャン麺の茹で汁。麺を食べるときに一緒に飲むといいらしい。日本そばにおけるそば湯みたいなものかな?でもこれをつけ汁に混ぜるんじゃなくて単独で飲むというのはちょっと考えたことがなかった。

麺の上に載っているのはシンプルに茹でられた野菜類とチャーシュー、それにいかにも辛そうなタレ。油泼という割にはあっさりしていて健康に良さそうに見えます。

味の付いたタレはたぶん麺の底に溜まっているのでしょう。「よくかき混ぜて食べてください」という店員さんの言葉に従って混ぜていくと、ちょっと酸っぱ辛そうな匂いがツンと鼻をついてきます。

さっきまで白く澄ましていたビャンビャン麺が赤く染まって、いかにも辛そう。そして確かに、こうなると油そばっぽさが出てきました。

これはきっと好きな味に違いない。
いただきます。

こ、これは…麺が、ながーーーーーい。
太さ的には刀削麺よりちょっと太い程度だけど、長さはまさに桁が違う。引っ張っても引っ張っても終端に辿り着かないから、これは箸で切るか噛みきるかしかなさそう。
そして麺の食感は、食べる前まではもっちりコシのある感じを想像していたけど、実際食べてみるとモチモチした食感とフワッとした柔らかさが同居した、不思議な感覚。これは刀削麺とは似て非なる麺だ。

麺のやさしい食感にキリッとした辛味の対比が面白い。辛さは中辛にしたからそれほど強烈じゃなく、辛さとうまみ、それに麺の甘みが三味一体となって楽しめる。

そこにこの茹で汁。お湯に麺のデンプンが溶け出して甘いのかと思ったら全然甘くなく、なんか不思議なスッキリ感。確かにこれで口の中の辛さをリセットして、また新たな気分でビャンビャン麺に挑んでいける実感があります。

初ビャンビャン麺、想像していた以上に新感覚の麺で、これはクセになるのも頷けます。
ヨウポー麺以外にもたくさん種類のあるメニューも試してみたいし、週替わりでどんどん新しいメニューが出てくるというから飽きなさそう。

新川の他に永代橋近くと神保町にも店舗があるようなので、機会を見つけていろいろ食べてみたいと思います。
ごちそうさまでした。

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