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F1 アゼルバイジャンGP 2026

ラッセル終盤の波乱乗り越え3ヵ月ぶり優勝。アントネッリ5位まで挽回|F1アゼルバイジャンGP決勝

前戦スペインでヨーロッパラウンドも終了し、F1はシーズン終盤のフライアウェイに突入しました。まずは三連戦の初戦アゼルバイジャン。

チャンピオンシップリーダーであるアントネッリが予選Q1でクラッシュを喫し、タイム的にQ1は突破したもののQ2ノータイムで決勝は16番グリッドからのスタートになりました。僚友ラッセルは圧倒的なタイム差でPPを獲得していて、優勝争いはラッセルが軸になりアントネッリは決勝でどこまで挽回できるか、がレースの主な見どころになりました。

レースは中盤までオーバーテイクの少ない退屈な展開。抜きどころが少なくクラッシュリスクの高い公道サーキットで今年よくあるやつです。ソフトタイヤのライフが案外長く、逆にミディアムがイマイチで各車の戦略に誤算が生じたことと、フェルスタッペンに遠慮しながらも本音ではスワップしてほしいハジャーのチームラジオがちょっと面白かったけど単調で寝落ちしそう…となっていたレース中盤にアルボンがクラッシュしてSC導入。そこからレース展開が一気に変わりました。
SC導入により各車のギャップがリセットされたことと、SC明けリスタートでコラピントがブレーキングに失敗してガスリーとノリスを巻き込んでクラッシュ。ここで再びSCが導入され、次のリスタート後には優勝争いに絡んでいたピアストリがターン1でオーバーシュートして大きく順位を落とし入賞圏外に。今回はアルピーヌとマクラーレンには受難のレースでした。パワーユニット依存度が高いバクーでメルセデスPUの性能を活かしてポイントを稼ぐチャンスだったはずが2チームともにノーポイントに。

それ以降はソフトタイヤに交換して序盤の不調が嘘のようにペースが上がったフェルスタッペンが最後までラッセルを追い立てるレースでした。それまで同じようなペースだったハジャー(レース前半はむしろハジャーのほうが速かった)とは明らかにペースが違い、ラッセルにワンミスでもあればすかさず逆転して今季初優勝してもおかしくなかった。しかしラッセルも何とか抑えきり、最終的には0.2秒差未満の僅差でラッセルがトップチェッカー。個人的には久々のフェルスタッペンの勝利も見てみたかったところですが。もしこれが昨年までのブレーキング勝負のマシンだったらどっかでフェルスタッペンがオーバーテイクを決めていたでしょうが、電力差でオーバーテイクする今年はそうはいかない。現行レギュレーションの面白くないところが出たレースだったと思います。

16番手スタートだったアントネッリはレース序盤こそペース差の大きい中団チームのクルマを次々オーバーテイクしていましたが、入賞圏付近まで上がってきたところでやや停滞…と思ったら、中盤以降で前方を走るクルマがどんどん脱落していって気づけば5位フィニッシュ。本人は順位を上げることよりもとにかくリスクを避ける走りに徹していたように見えましたが、最終的に上位入賞が転がり込んでくるあたりが今のアントネッリが掴んでいる「流れ」というやつでしょう。ランキング2位のラッセルには今回で15pt詰められたとはいえまだ66pt差があり、ダメージコントロールとしては上出来。レーサーは豪運を呼び込むことも実力のうちなので、アントネッリはまさに「おそろしい子!」としか言いようがありません。

ところでアストンマーティン、今回はPUエレメント交換で最後尾スタートしたにも関わらずキャデラックとの争いがせいぜいでしかもダブルリタイヤ。アロンソに至っては遅すぎるあまり途中でボイコットしたという話もあるくらいですが、どうなってるんでしょうか…。

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