劇場で一度観た映画ですが、なんかあまり難しいことを考えずに笑える映画が観たいな、と思って、TSUTAYA で借りてきました。堺雅人といえば『半沢直樹』の大ヒットで今や飛ぶ鳥を落とす勢いですが、私は『半沢直樹』は観ていません(^^;;。
この映画を最初に観たいと思ったのは、キャストもさることながら、劇場で香川照之が銭湯で思いっきりすっ転ぶシーンの予告編を見たことがきっかけでした(笑)。主演の三人が、いつもはあまり演じない役どころを演じる、というのも見どころの一つ。三枚目の堺雅人とか、すり切れた感じのネルシャツにジーンズという香川照之とか、そのミスマッチからしてツボ。
ストーリーもじゅうぶんに伏線が張られていて、クライマックスに向けてパズルのピースがひとつひとつ嵌まっていくような構成が、なかなか痛快。この話のオチに途中で気がつく人はそうそういないんじゃないでしょうか。私はすぐに犯人やトリックが判ってしまう陳腐なミステリーは好きではありませんが、本作は完全にやられた感じ。
脚本、演出、演技で笑わせ、観客の裏をかくというコメディの王道のような映画で、私はこういう作りの映画が大好きです。内田けんじ監督の映画って今作が初めてだけど、他の作品も観てみようかなあ。
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