今日朝イチで驚かされたニュース。
ハース F1 チームのギュンター・シュタイナー代表が契約期間満了に伴い退任、代わりにエンジニアリングディレクターを務めていた小松礼雄氏がチーム代表に昇格することが発表されました。
シュタイナーは昨シーズンのコンストラクターズ最下位を受けて事実上の更迭ということですね。コワモテながら実際にはチャーミングなキャラクターで個人的には好きな人物だったのですが、ここ数年のチームの低迷を考えれば責任を取る立場であったのも事実。
小松さんはハース F1 チームの起ち上げから参画し、2016~18 年はチーフレースエンジニア、2019~2023 年はエンジニアリングディレクターとして現場でのレースチーム運営を取り仕切ってきました。それ以前は潰れかけていたロータス F1(現ルノー)で苦労してきた経歴を持つだけに、今回の昇格は素晴らしい。だって弱小とはいえ日系以外の F1 チームとして初めての日本人チーム代表ですよ?日本人 F1 ドライバー誕生と同じくらいすごいことだと思います。ちなみに日系チームを含めても 2009 年に撤退したトヨタ以来 15 年ぶり。
ただ、現在のハースは親会社からの投資が限られていて大幅なチーム力の向上が見込めないこと、および実質フェラーリの B チーム化したことでマシン開発に関してはフェラーリの意向に強く影響されること、さらに昨シーズンの最下位により F1 からの分配金が昨年よりさらに減額されること、などネガティブな要素の方が多い状況。チーム代表になっても最初から手足をもがれているようなもので、成果を残すのはかなり厳しそう。今季もステーク F1(旧アルファロメオ)と最下位争いをする様子が目に浮かびます。それで代表としての力量に疑問符がついて F1 界での居場所がなくなる、という未来だけは来ないでほしいなあ…。
というわけで船出から厳しそうなチーム状況ではありますが、自分と同世代の日本人エンジニアが F1 チーム代表になったらもう応援するしかありません。ギュンターから小松さんに代わったらハース強くなったよね、と言われるようになることを期待しています。
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