先週金曜日から全国の一部劇場にて、一週間限定で『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のリバイバル上映が行われています。それも史上初のIMAXと4DX上映!これは観るしかありません。
BTTFはこれまでにテレビ放映や各種パッケージメディアで数え切れないほど鑑賞してきました。でも映画館で観たことは一度もありません。なんせ公開当時私はまだ8歳でしたからね。私が最初に観たのも確か金曜ロードショーだったような。だから人生で一度は映画館で観ておきたかった。
問題はIMAX(字幕のみ)と4DX(字幕/吹替あり)どちらで観るか。人生初の劇場鑑賞なら大画面と画音質にはこだわりたいけど、アトラクション的に楽しめそうな4D上映も体験してみたい。ならば両方味わってしまえ!ということで両方式で上映しているイオンシネマ シアタス調布まではるばる行ってきました。8年前に開業したシアタス調布、一度行ってみたいとは思っていたんですよね。
IMAXシアターはいつも行っているT・ジョイ品川に比べるとスクリーンサイズは若干小さいけど十分没入できる大きさ。また座席配置に傾斜がついていてどの席からでも見やすい良いシアターでした。
上映されているのは4Kデジタルリマスター版とはいえ40年前の作品だけに映像的な古さは否めないけど、とにかく映画館という環境で大画面・大音量でBTTFが楽しめることが最大の価値だと思います。それも半端なサイズではなくIMAXのスクリーンで。視界いっぱいに広がる1985年/1955年の世界を前に自分もヒルバレーの一員になったような感覚を味わえるし、クライマックスの時計塔のシーンは迫力満点。40年前の劇場公開時以上の環境で楽しめることの幸せを噛みしめるわけです。自宅シアターではどうやっても再現できない映像と音響を身体に刻みつけてきました。
4DX(日本語吹替を鑑賞。安定の三ツ矢雄二版でした)に関しては、元々がそれほどアクション多めな作風でもないし(PART2や3の方が4D向きな気もする)4DX映えしそうなのは冒頭の巨大スピーカーのシーンとデロリアン関連のシーン、あとは2カ所あるスケボーのシーンくらいか…と予想していたらだいたいその通りでした。アクション少なめなドラマパートでは無駄な4D演出がなく集中を乱されなかったのは好印象。一方で4D演出のあるシーンでは、冒頭はアンプのスイッチを入れてボリュームを上げていくとお尻の振動がどんどん大きくなってギターをかき鳴らした瞬間にビシャーン!が想像以上に体感できたし、スケボーのシーンでは舗装路面を転がる車輪の振動が感じられたし、何よりもデロリアンのシーンではエンジンや路面の振動、風、稲光、タイムトラベルの瞬間の衝撃や衝突などが訳分からないくらい強烈に襲ってくる。これは期待通り、いやそれを上回るアトラクション感でした。劇団四季のミュージカルもすごくアトラクション感があったけど、四季はテーマパークでみんなで乗るライド型っぽい見せ方だったのに対して4DXは自分自身がマーティになってデロリアンに乗っている感覚。どちらにもそれぞれの良さがあります。
1週間しか上映しないこともあってかIMAXも4DXもかなりの席が埋まっていました。また、どちらの回でも終映後に手元で小さく拍手している人を何人も見かけて、40年経ってもファンから深く愛されている映画であることを再確認。同時代の人気映画だとスター・ウォーズはディズニー傘下で関連作品を頻発しすぎて希釈してきている感覚があるのに対して、BTTFは「三部作で完結」を貫いているのも純度を保っている理由なのかもしれません。
いい体験をさせていただきました。次に映画館で観られる機会があるとしたら10年後、50周年の時くらいですかね。未来でまた会おう。


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