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特別編 響け!ユーフォニアム ~アンサンブルコンテスト~ [LIVE ZOUND] @チネチッタ

安済知佳さんのサインを銀座で見てきた方がいるようですが、私は川崎で見てきました。

特別編 響け!ユーフォニアム ~アンサンブルコンテスト~

特別編 響け!ユーフォニアム ~アンサンブルコンテスト~

Netflix でテレビシリーズを二期までまとめて観た後、劇場版『リズと青い鳥』『誓いのフィナーレ』まで観て本作の公開に間に合わせました。
今回は劇場公開はされるものの映画ではなく、後日テレビ放送される特別編の先行上映という位置づけなんですね。でも映画館はかなりの座席が埋まっていて、人気のほどが窺えました。私が観に行ったチネチッタは全館を挙げてユーフォ推し、もともとアニメーション作品に力を入れている映画館でしたが本シリーズは同じ川崎市内の音大(洗足学園)が劇中の演奏を担当している関係もあるんですかね。

本作は上映時間 58 分の中編アニメーションです。『誓いのフィナーレ』で三年生が引退した後、新部長に就任した黄前久美子たち二年生が吹奏楽部を率い始めた頃の話。来春に「久美子三年生編」のテレビシリーズを控え、その前段となるアンサンブルコンテスト編を描いた作品です。長さでいったらテレビアニメ三話分くらいしかないのですが、話も作画も濃密だから 90 分くらいの映画を観たような感覚がありました。
冒頭から久美子は部長の責任に戸惑い、歴代の部長と自分を比較して悩みながらも、着実に久美子らしい部長像を見つけていきます。アンサンブルコンテストそのものよりも久美子部長の成長譚としての位置づけが強い。なんかいつもと少し違うな、と思ったら、これまでの作品での久美子は半ば狂言回しとして他のキャラクターの悩みに寄り添う役どころだったのが、本作は久美子自身の物語になっているんですね。

という感じでアンサンブルコンテストに至る過程が描かれるため、肝心のアンサンブルコンテスト自体はごくあっさりとしか描かれません。そもそも演奏シーン自体が少ない。でも OP を兼ねる形で学園祭での吹部コンサートとして一曲しっかり流してくれたのは良かった。それも高校吹奏楽の定番、T-SQUARE の『オーメンズ・オブ・ラブ』ですからねー。私も高校時代の学祭(聴く方だったけど)を思い出してしまいました。
ちなみに今回はできるだけ音の良い映画館で観ようと思ってチネチッタの LIVE ZOUND で鑑賞しました。たぶんこのエリアでは一番音の良いハコで、確かに良いんですが吹奏楽を流すには音がちょっとライブ(響き)すぎるかなー。

キャラの濃かった二コ上(あすか先輩世代)と一コ上(夏紀先輩世代)は抜けたけど、これまであまり目立ってこなかった同級生や後輩にスポットを当てて三年生編に繋ぐのが本作の役割。後輩にもクセのあるキャラは多いし、新一年生もきっと強烈に違いない。優等生的なキャラはほぼおらず、誰もが良いところと悪いところがあることがちゃんと描かれているのが本シリーズの美点だと思います。だからこそ実際にいそうな高校生としてリアルに感じられるし、感情移入もできる。しかも歩き方の作画ひとつとってもキャラごとに動きの癖が違うのが京アニクオリティーですね…。それはそれとして、みぞれ先輩は癒やし。

他の劇場版に比べるとすごく感動するというほどではないけれど、久美子たちの日常と成長が感じられて、また次に繋がっていくという実感が得られた良い特別編でした。

そして、次の曲が始まるのです!

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