汐留に先日オープンした Anker のリアルショップ兼カフェを覗いてきました。
誰もがスマホを持ち、ビジネスパーソンであれば 1kg 前後のノート PC を持ち歩くのが当たり前になった今、「モバイラー」という言葉ももはや死語になった感があります。しかし VAIO 505 に PHS や携帯電話を繋いでいた時代からかれこれ四半世紀以上の古参モバイラーとしては、こういうモバイラー向けのカフェができたと聞けば行ってみないわけにはいきません。
Anker は近年リアル店舗の出店に力を入れており、国内は主要都市全てとは言わないまでも地方都市を含め多くの地域をカバーするようになってきました。都内だと「バッテリー屋なのに(←失礼)こんな立地の良いところに」と思うような場所に出店していたりします。が、従来は基本的には単なるショールーム兼販売店だったのが、今回初めてカフェ形態を兼ねる店舗としてオープンしました。場所はカレッタ汐留の地下一階、新橋から汐留方面に地下道を歩いて行くとカレッタの入口すぐのところにあります。
カレッタ汐留、久しぶりに入ったけど B1 の飲食店街はけっこう良さげな店が揃ってますね…この近くで働いていたらランチや終業後が捗りそう。
店舗はちょっと近未来的なオシャレ空間。看板は「ANKER STORE」の方が大々的に出てはいるものの、専有面積としては 3/4 くらいをカフェが占めているように見えます。
カフェメニューはこんな感じ。すごく凝った品があるわけではないけれど、仕事の合間の休憩や移動中の時間調整に一息つく場所としては十分なラインアップ。フードは軽食中心かと思ったらしっかりカレーも食べられるし「プロテインプレート」「ライスヌードル」といった意識高めなメニューまであるのが汐留っぽい。
なおスイーツはメニュー表にはありませんがカウンター脇のショーケースに並んでいるものから選ぶスタイルになっています。
まだオープンしたてで認知が広がっていないのか、店内は比較的空いてました。
座席はテーブルとカウンターがあり、席数はそれなりに多め。
テーブル席は一見普通のカフェのテーブルのようですが、
各席には一対ずつ USB-C/Lightning の充電ケーブルが生えていて、さらには Qi 対応の非接触充電エリアまで設けられています。
最近ではカフェやファストフード店で自由に使えるコンセントや充電用 USB ポートを備えた店舗も増えてきていますが、自前の充電器すら不要というのは珍しいし、これこそ Anker 直営のカフェらしさだと言えます。
カフェのテーブルにスマホを置くだけで充電される体験はさすがに私も初めて。着席して充電器を出してケーブルを繋いで…という手間がないだけでなんと気持ちの良いことか。
USB-C ケーブルにはおそらく 240W 対応と思われる高耐久ケーブルが使われていました。
ケーブルの先はテーブル経由で床下に繋がっているようでどのような AC アダプターがついているかは不明ですが、VAIO Z が問題なく給電できていたので少なくとも 60W 程度はあるものと思われます。
ちなみに床下にはさらに引き出し式のコンセントも各テーブルごとに備えられていて、USB-C/Lightning/Qi 以外の電源が必要な場合も対応できるようになっています。この「電源に関してはなにも心配しなくてもいい」という安心感が素晴らしい。なお店内にはフリー Wi-Fi も用意されていて、電源も通信も一切の心配がないのがまるで自宅感覚。
テーブル周りの設備をいろいろと観察している間に、モバイルオーダーで注文していた商品が出来上がってきました(受け取りはセルフです)。
今回注文したのはアイスコーヒーの L サイズとチキンカレー(辛口)。インド料理屋でもないのにバターチキンカレー(甘口)があるのは珍しいけど、ちゃんと辛いカレーが食べたい気分でした。
チキンカレー、見た目はまあ普通…じゃないな。福神漬けじゃなくて紫キャベツのアチャールが添えられている時点で普通じゃない。
味は…おお、しっかりスパイスの効いた本格的なインド流チキンカレー。バチコンと尖った辛さのある味でかなり好きなタイプ。これヘタしたらそこらに乱立するインネパ系カレー店よりおいしいんじゃないですかね。少なくとも私は汐留周辺で働いてたら定期的に食べに来たくなる味です。
コーヒーは ANKER STORE のロゴが入ったタンブラーに注がれてきました。
ストローは紙製で萎える…と思ったら、シルバースキン(コーヒー豆の皮)を配合した素材が使われていて紙ストローにありがちな耐水性の弱さがなく、樹脂ストローのような使用感。これはいいですね。
せっかくだからスイーツもと思ってレアチーズケーキも食べてみました。これもおいしい。
ドリンクもフードも大手チェーン系カフェと比べて見劣りするものでもなく、これなら十分アリ。電源と電波の心配が要らない分、近くにあるならむしろここを優先して利用したいとさえ思います。
ちなみにカウンター席はこんな感じ。こちらも各座席に一組ずつ USB-C/Lightning/Qi とコンセント一口が備えられています。
さらにカフェなのに個室も用意されています。一人用の個室が 3 室と四人まで入れるミーティングルームが 1 室。
しかも値段が安くて、近隣のコワーキングスペースやネカフェを利用するより安い。
個室の中はこんな感じ。雰囲気はよくあるコワーキングスペースと同様ですが(残念ながら PC モニターはない)、Soundcore ブランドのワイヤレスヘッドホンが常備されています。もうノート PC だけ持ってくればここで仕事もオンライン会議も(場合によってはオフライン会議までも)できてしまう至れり尽くせりさ。私も出社しなくて良い日は一日ここに入り浸って仕事してみたい。
いっぽうでストアゾーンはこんな感じ。こっちは他の Anker ストアと同じような品揃えですが、他と違うのはカフェの店員さんがストアの店員も兼ねていること。
てっきり役割が分かれているものと思っていたのに、さっきまでカフェで会計やってた店員さんが当たり前のように商品説明までやっていて驚きました。ハイブリッドな人材すぎる。
先日発売されたばかりの Nano Charger の 130W 6 ポートモデルが早速販売されていました。しかも既に残り一点ということでけっこう売れているんですかね。
サイズ感は私が持っている PowerPort III 63W Slim より少しだけ大きい程度ですが、持ってみたところけっこうズッシリとした重さがあります。公称スペックでは倍くらい重く(320g)なっているんですね。
さらにケーブルがこの太さ(!)。本体側のコネクターは一般的なメガネケーブルと同様の形状に見えたのでもっと細いケーブルに差し替えは(物理的には)可能かもしれませんが、130W の電力を通すにはこれくらい太いケーブルが必要ということでしょうね。これは自宅用なら良いけど、私は普段使いはもちろんのこと旅行用としてもちょっとナシかなあ。ポート数やキャパシティーなどのスペック面で言えばまさに欲しかったものではありますが。
話をカフェに戻すと、まだ混んでいないこともあってかとても過ごしやすい場所でした。都内の繁華街では近年カフェ難民になるケースが増えているので、汐留だけと言わず他の主要駅にも進出してほしいくらいです。
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