先日エンディングまで辿り着いたHD-2D版ドラクエIIですが、冬休みを利用して一気に進めて真エンディングまで到達しました。
クリアデータからゲームを再開すると時間軸はハーゴン打倒前に戻ります。しかし一度ハーゴンを倒した事実によって世界は少し変わっており、いくつか新しい場所への道が開かれます。その一つがアレフガルドのドワーフ洞窟の奥から繋がる「無限の回廊」。ここでドラクエIの勇者が封印したといわれる「ひかりのたま」を探すことになります。
無限の回廊はドラクエI~IIIに登場した洞窟や塔のフロアマップを繋ぎ合わせた全25フロアからなる広大なダンジョン。しかも次のフロアへの入口は一つしかなく、間違った階段を選ぶと再度同じフロアをやり直しという厳しい仕掛け。
出現するモンスターこそ異なりますがマップは使い回しなのが少し懐かしくはあるけどあまり面白くはないですね。近年のスクエニ、同じダンジョンに何度も潜らせたりマップを使い回したりというのがあまりに多くて辟易気味。
ダンジョンが長い上に強いモンスターが多くてキリがないから「にげる」中心でどんどん進め、最奥部にて「ひかりのたま」を入手。
竜王を倒してひかりのたまを取り戻したIの勇者が二度と闇の者の手に落ちないようこの地に封印し、ロトの血を引く勇者だけが取りに来れるようにした…という話。ということはこのダンジョンに出現したモンスターはハーゴン配下ではなくひかりのたまの守護者だったということでしょうか。その割にはバラモスエビルなんかがガンガン出てきましたけどね。
もう一カ所、「世界の思い出」を7つ集めてゼニス城を出現させ、そこからさらに「謎の塔」へ。謎の塔でははぐれメタルが大量に出現するからレベリングが捗る。
謎の塔の最上階では「しんりゅう」が待ち構えています。倒せば何でも願いを一つだけ叶えてくれるという。何かを七つ集めると願いを叶えてくれる竜が…ウッ頭が!
しんりゅうは倒すたびに一つ願いを叶えてくれ、その報酬というのが強力な「ルビスの剣」だったり新たな福引所の開設(はぐれメタル装備が当たる)だったりと豪華。はぐれメタル狩りによるレベリングの結果、最終的には安定して4ターン撃破できるまでになりました。
レア武器といえば、本リメイクではFC版でのバグ技だった通称「はかぶさの剣」(破壊の剣+はやぶさの剣)が実装されています。これを知ったときには笑ってしまったのですが、入手方法がはぐれメタルから超低確率で盗むかシドーからのレアドロップのみというシビアさ。
私ははぐれメタル狩りのついでにはとても入手できそうになかったのでシドーからのドロップを狙いました。しんりゅう戦で効率良い戦い方を研究した結果、ハーゴン・シドーともに各2ターンで倒せるように。結果、シドーのリセマラ20回ほどで「はかぶさの剣」ドロップ。表向きとはいえラスボス戦でリセマラするのはちょっと後ろめたかった(笑。
はかぶさの剣は破壊の剣の攻撃力とはやぶさの剣の2回攻撃特性を併せ持つ最強装備です。ただし装備できるのはサマル王子のみ。まあローレ王子はこれがなくても十分強いですが。というか、終盤のローレ王子ははやぶさの剣×ビーストモード×バイキルト×おうえん×渾身斬りで1ターンあたり約9,000ダメを叩き出せるようになっていた(バフの準備時間を含めると実際は2ターンかかる)からそればかり使ってました。
育成と武具収集が揃ったところで竜王の城へ。竜王のひ孫に「ひかりのたま」を渡して本来の力を取り戻させます。IIIで竜の女王から受け取ったひかりのたまが数世代を超えて本来の持ち主の元に返ることに。
そして力を取り戻した竜王のひ孫と力試しのための対決。力を取り戻した竜王のひ孫はまるで竜王にそっくりな姿に変身します。が、竜王とは異なり聖なる白い竜の姿。
竜王のひ孫は「しろいきり」でこちらの特技を封印してくるからバフによる最大火力が出せず少し苦戦しましたが、それでもまあ何とか撃破。
バトル後、竜王のひ孫は「大いなる闇」に対向するため自身のひかりのたまの力をロトの剣と盾に分け与え、「ロトの竜剣」と「ロトのせいなる盾」に変化。見た目もロトシリーズの青から赤に変わります。グッズでロトの剣と盾に赤いバージョンがあるのってそういう意味だったのかー!!
これで真のラスボスを倒す準備が揃ったことに。改めてハーゴン神殿へと向かいます。
はかぶさの剣リセマラでハーゴンもシドーももう敵ではなくなっていて、今回も各2ターンで撃破(笑。
その際ハーゴンに取り付いていた闇の意思が分離し、シドーを取り込みます。そして勇者たちを道連れに異空間に転移。
絶体絶命のタイミングで精霊ルビスの声が聞こえ、どこからともなく不死鳥ラーミアが降臨!
「上の世界」にいるはずのラーミアがここで出てくることには若干の唐突感がありながらも、それでもここでラーミア登場はアツい。
大いなる闇に取り込まれたシドーは「メガシドー」に進化。醜く太ったその姿はシドーをベースにしつつも8の暗黒神ラプソーンっぽくもあり、さらに額に出現した三つめの眼は3の大魔王ゾーマっぽくもあり。
そしてこちらがラーミアの背に乗って戦う様子は神鳥レティスに乗って戦った8のラストバトルを思い出させます。しかもバトルBGMは前半戦が8の『おおぞらに戦う』、後半戦が3の『勇者の挑戦』。これがまたアツい。
とはいえこれまた10ターンかからずに撃破。ちょっと強化しすぎましたかね…Lv70そこそこだったんですけどね。
マガシドー撃破後はほぼ通常通りのエンディングが流れた後にエピローグが追加されています。
ハーゴン打倒の旅を終えたはずの4人、でも冒険の日々が忘れられず…というところにラーミアが再登場。
不死鳥の背に乗ると、4人は空のさらにその上へ…!
その先にあったのは彼らにとっては見知らぬ地、しかし我々にとっては懐かしい地・アリアハンでした。
数世代の刻を超え、世界に平和をもたらしたロトの勇者が始まりの地に帰還。IIIで追加されていた「オルテガの兜」絡みのエピソードはこのためにあったのか!と感激。
なのですが、IIIのエンディング後に「上の世界」に戻れなかった勇者ロトもラーミアの力を使えば戻れたのなら、何故精霊ルビスはそうしなかったのか…という疑念が逆に湧いてきました。いい話だけど、個人的にはこのエピローグは蛇足だったかな…という感想。というか表エンディングだけでスッキリ完結、でも良かったような気がします。
ともあれ一年前のHD-2D版IIIから始まったロト三部作のリメイクもこれにて大団円。IIIやIには主にゲームシステムの面でいろいろと不満があったけど、IIに関しては(ローレ王子の無言をはじめとして細かな不満はありつつ)シナリオ改変もゲームバランスもとても良かった。特にシナリオ面に関してはロト三部作の新たなリブートに十分足る内容だったと思います。
個人的には、XIで全シリーズの横串を通した設定がこのHD-2D版ドラクエIIにも逆輸入されているのはちょっと蛇足に感じたのですが、聖竜として復活した竜王のひ孫やゼニス城といった仕掛けはもしかすると数年後に出てくるであろうリメイク版天空三部作に繋がっていくのかもしれません。
良いゲームでした。FC版からのファンとして、とても満足。














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