「魅惑的な焼肉ミステリーサークル」
『孤独のグルメ 2025大晦日スペシャル』の聖地巡礼、千葉県旭市の町中華に続いては山形県米沢市まで遠征してきました。私にとってはこれが初山形。前日まで雪が降っていたようで、路肩にはけっこうな積雪がありました。
米沢といえば日本を代表するブランド牛の産地。でも松阪に行ってさえ牛肉ではなく鶏肉を食べていた井之頭五郎がここで素直に米沢牛を食べたのは予想外だったなあ(笑。とはいえ巡礼する身としてはわざわざここまで来て牛肉じゃないものを食べるのも寂しいし、むしろ望むところ。
それにしても…市内を歩いてみた限り、とにかくどこに行っても肉の店、コンビニよりも多いんじゃないか?
米沢牛、米沢牛からの米沢牛。すき焼き、焼肉、ステーキ…もはや米沢牛を食わずしてこの町を出ることはできん。
これだけ肉の店を見せつけられたら、思いっきり、腹が…ドン減り!
そんな中、今回の目的地「焼肉みよし」は米沢駅からすぐのところにありました。
ブランド牛を食べる機会自体がレアなのに、本場の名店で焼肉を食べられるなんて。楽しみが過ぎる。
味が香りが、音が旨い。
この看板だけでメシ三杯いける。
店先にはとにかく混雑、満席、売り切れ、の掲示。ドラマに登場した影響がどの程度か分からないけど、今大人気なのは間違いない。
私はあらかじめ電話予約しましたが、それでも開店直後の時間帯しか空いておらず17時前からの焼肉です。
ちなみに私が食べている間にも複数組のお客さんが予約なしで訪店して断られていました。ここに来るなら予約は必須と言えます。
通されたのは小上がりのゴロー席。やった!
店内、当然ながら劇中どおり。カラフルな壁メニューが食欲を煽ってくる。
1~2人用のカウンター席では聖地巡礼と思われるソロのお客さんも何人かお見かけしました。
メニュー、豚以外は当然ながら全部米沢牛。分け入っても分け入ってもヨネのギュウ。脳が米沢牛の幸福なゲシュタルト崩壊を起こしそうだ。
ともかく強豪米沢との直接対決。策を凝らすより真っ向勝負だ。
実は予約時に「当日注文は時間がかかる可能性があるのでできるだけ事前注文を」とアドバイスいただいていて、定番メニューについてはオーダー済み。
これが鉄鍋。ジンギスカン鍋とも違うし、ちょっと小ぶり。
この真ん中の山の部分で肉を焼いて、フチの溝のところで野菜を焼く、という仕組み。
火をつけたらこれに自分で牛脂をぬりぬりして育てていきます。この工程がちょっと楽しい。
まずは生ビールと、お通しのもやし。かつぶし醤油とマヨで味付けされていて丁度いいつまみになる。
鉄鍋に火が入っていくのを眺めながらのビール、既に至福の時間。
そして牛モツ煮込み。米沢牛のモツ煮、なんという贅沢。
ちなみにこれは事前注文してなかったのですが、この日のオススメ(割引あり)ということで当日注文しました。
モツ自体もうまいけど、その旨味が染み出た煮汁がさらにうまい。それを受け止める豆腐もいい。くはー。
からの、上ロース炙りユッケ。
ユッケなのに炙ってあるのは珍しい。でも生ユッケよりも香ばしさが増してメチャクチャいい!長ネギまで炙ってあるのもまた良き。
炙りユッケ、これはいいものを知った。今後他の店でももし見かけることがあったら絶対食べよう。
さて、そろそろ主役に登場してもらおう。
焼肉の王様、上カルビ。
もうね…このサシの入り具合がまさにブランド牛。
こんなん食べる前から優勝じゃねえーかよ!たすけてくれ!!
おお…いい肉の音。
うおぉ!うンまい。こりゃあとんでもない肉だ。
繊維質をほとんど感じないほどに柔らかい。サシから肉汁が溢れてくるのに、脂がぜんぜん重くない。そして…とにかくうまい。
こちらはつのにんにく。他の地域では見たことないけど米沢の名物らしい。
火を通せば芽から根っこまで全部食べられるとのこと。
お、おお~…全然辛くない。優しい、けどニンニクだ。ニンニクの強さはある、根っこもイケル。
単品で食べてもうまいけど、焼肉で巻いて食べるのもものすごくイイ。
それで次は、上ロース。
これまた見た目からしてものすごい破壊力。
それではこれも鉄鍋で焼いていこうじゃないですか!
ぐわ~~~、うまい。間違いない。
さすが焼肉界の名門にして強豪。
火を通すとどんどん脂が出るんだけど、それが鉄鍋のフチに流れていくから脂っこさを感じずただただ上質な肉だけを味わえる。
一方で、フチに溜まった脂と肉汁がそこで焼いているキャベツを育てていく。時が経つほどにキャベツがおいしくなるという鉄鍋マジック。
ここまでで2杯の生ビールが簡単に空いてしまったから角ハイボールに移行。
そういえば劇中では若い店員さんがいろいろと丁寧に説明してくれる様子が心に残りましたが、実店舗でも親切かつフレンドリーに接してくださってとても好印象でした。
まだまだ全然、追加注文いっとこう。
こちらは「とろモツ」。モツでトロってのが聞いたことないけど、ヨネギュウのトロのモツ。そりゃあいくでしょう。
ようし、ホルモンラウンド、スタートだ。
Season3板橋の焼肉回で学んだ「皮八割、脂二割」の法則に従って焼いていきます。
おおおおお、これは紛れもなくトロだよトロ。すんごい。
今まで食べた牛モツとは別物。
これに合わせるタレがネギポン酢ってとこがまたニクい。
とろモツのパワフルな脂をサッパリと食べさせてくれる絶妙なバランス感覚。おかわりしたいほどにうまい。
そしてこれもこの日のオススメだった米沢牛レバー。
火を通しても表面に張りがありつつ中身はとろける食感。新鮮かつ上質であることがかぶりついた瞬間にわかる。
まだまだいける。さらに5秒焼き上ロース。放送を観たときからめちゃくちゃ楽しみにしてたやつ!
先ほども食べた上ロースを半分ほどの薄切りにして、表裏それぞれをサッと炙る程度にして食べる。
味付けがタレじゃなくてニンニク醤油ってあたりが泣かせるじゃないの。
は~~~~~、ウマイ!!!!!
ちょっと赤みが残っている程度で食べる薄切り上ロース、普通の上ロースとは似て非なるうまさ。
薄いけどサッと焼きだから脂が落ちず、そこにニンニク醤油の威力も相まってノックアウト寸前のパワフルな味。でもこの薄さによって重たすぎない「ちょうど良さ」が担保されてる気がする。
さあラストスパートだ。
〆は当然「米沢牛みよしカレー」。ハーフじゃなくフルでいっちゃうもんね。
ルウが肉々しい。焼肉屋の矜持を感じるカレーだ。
カレーっていうよりもむしろ、米沢牛の煮込みをカレーに仕上げました、という感じがする。焼肉の〆に相応しい超絶カレー。
でも、もちろんアレはやってしまうわけで。
さっきの5秒焼き上ロースに、タレつけるでしょう。乗っけるでしょう。
ドリームカレー完成。
とはいえあの絶品ロースをそのまま味わわないのはもったいないと思い、2枚だけ。
でもこの組み合わせ、思ってた以上に相性良かった。
カレーにロース、鬼にバズーカ。最後に最強のうまさに打ちのめされた。
味が香りが、音が旨い鉄鍋焼き。その言葉、原寸大の味だった。
『孤独のグルメ』の焼肉回は特にハズレがないことで有名だけど、この店は歴代でもトップクラスに入るほどおいしかった。
さすが米沢牛…本場で食べるブランド牛、しかと胸に刻んだ。
お店の皆さんもお忙しいにも関わらず、丁寧に応対いただいてとても居心地良かったです。肉がいくら食べてもいに重くなかったこともあって、もっとずっと食べていたいくらい幸福な時間でした。
お会計して退店する際、マスターから「たくさん食べていただいてありがとうございました」と声をかけられました。私が聖地巡礼すると割とコレ言われがち(笑)。まあ五郎よりも食べたくらいだからなあ。
でもそれだけの満足感がありました。こちらこそ、おしょうしな。
ごちそうさまでした。


























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