「千葉といえばやっぱり豚だよなあ」
ドラマ『孤独のグルメ 2025大晦日スペシャル』の聖地巡礼を少しずつ始めていきます。既に前哨戦として猿楽町の蕎麦屋には行ったけど。
最初の目的地は千葉県旭市の町中華。なのですが、せっかくここまで来たからには懐かしいあの場所ももう一度見に行きたい…と思い同じ旭市内のこの場所に降り立ちました。
Season2 第7話の舞台となった「つちや食堂」の跡地。2020年に閉店したことは報道で知っていましたが、現地はおそらく閉店時のまま手つかずの状態。『孤独のグルメ』ももう14年の歴史ある番組になったから既に閉店してしまったお店も少なくないけど、後に別のお店が入るならまだしも廃墟として放置されているのは寂しい。
そして同じくSeason2 第7話の甘味パートに登場した喫茶店「ライトハウス」へ。こちらも元の喫茶店の面影(側面に店名がそのまま残されている)はありつつも現在はラーメン店になっていました。
調べたところ元の店主から従業員にお店を引き継ぎ→その息子さんに代替わりして2024年にラーメン店に業態変更したようです。
ラーメン店でありながら、外のカウンターでソフトクリームとコーヒーを持ち帰り限定で販売しているのが喫茶店時代の名残っぽい。この日はあいにくの雪で持ち帰りカウンターは閉鎖されていました。
ということで、改めて大晦日スペシャルの聖地を巡っていきます。まずはこちら。
劇中で五郎がおにぎり小太郎(演:森永悠希)とともに天然塩を受け取りに行ったのがここ、石橋水産/サンライズソルトさん。九十九里浜のほぼ北端の海岸近くにある施設で、そういえば先日行った九十九里町のステーキ店からは北東に30kmほど行った場所になります。九十九里浜、本当に長い。
この日は休日で施設は営業していないようでしたが、柵も何もない開けた場所に例の小屋を見つけたので少しだけ写真を撮ってきました。
まるでついさっきまで作業をしていたかのようにザルやゴム手袋が放置されていて、本当に日常的にここで塩を造っていることが分かります。
九十九里浜の海水を、窯でじっくり煮詰める。それを繰り返しやるだけ、他は一切何もやらない。
一般的な食塩はもっと工業的な製法で造られているのでしょうが、こういう昔ながらのやり方を守っている場所があるとは。いい勉強になりました。
ちなみにここはあくまで製造所であり販売はしていないのですが、市内にある道の駅「季楽里(きらり)あさひ」ではこのサンライズソルト製の天然塩を買うことができます。
ひとくちに塩といっても種類が豊富。劇中に登場した「まき火の塩」以外にも塩田製法で造られたものやフレーバーつきの塩、そして「おにぎり用」を銘打ったものまであります。ドラマでおにぎり用ではなくあえて最もシンプルな「まき火の塩」を使ったのもおにぎり小太郎のこだわりなのでしょう。
私がこの道の駅で塩やお土産を物色していたら、近くにいたおっちゃんたちが「今日は本当に寒いね」「オリンピックの取材で松岡修造がイタリアに行ってるからね」という会話をしているのが耳に入ってきて笑ってしまった(笑
それにしてもこの道の駅、千葉や旭市の名産物がいろいろ置いてあって食欲が刺激される。
あ…そうだ俺、空腹、限界だった。
ということで、本来の目的地へ。今回のお店「華王飯店」は先ほどのサンライズソルトとつちや食堂跡地のほぼ中間地点にあります。
五郎の目を釘付けにしたLEDでアニメーションする看板がやたら目立つ。こういうの、きっとお店に納入している酒造会社が提供しているのでしょう。
うわ…シブいなあ。
住居兼用と思われる店舗に赤いのれんが掛かっているのも味があるけど、銚子発祥のヒゲタしょうゆのベンチがまたいい雰囲気を醸し出している。
しばしこの光景を前に佇んでいたい気分はありつつも、とにかく雪が降ってて寒い!とっとと中に入ろう。
ドラマが放送されてまだ一ヶ月あまりだから巡礼者で混んでいるに違いない…と思ったら、店内は地元の常連さんと思わしき人たちでほぼ満席に近い。
こんな雪の日に遠征してくる奇特者は珍しいということかもしれないけど(笑)、放送後も変わらず地元の人たちで賑わってるとすればそれはそれで良いことです。
壁に貼られた短冊メニュー、なんか全部真新しい!(笑
劇中では「新発売」と書いてあるのにメニューが茶ばんでいて五郎に「かなり昔の新発売」と突っ込まれていたのを、放送前後のタイミングで新調したに違いない。でも「五郎さんが食べた」と添えてあったり五郎の台詞を引用して「かなり昔の新発売」と自虐ネタをかましているあたりが微笑ましい。
でも、テレビに映っていたあの古めかしい短冊メニューも見てみたかった気がする。ああいう油と日焼けで茶ばんだメニューこそ町中華というのはあると思う。
何はともあれまずは烏龍茶から。
雪が降りすさぶ屋外から暖かい店内で温まりながら飲む冷たい烏龍茶。逆説的だけどこういうのが至福なんですよ。
そして、もつ煮。
中華料理屋らしからぬ品から始めることになったけど、こういう昔ながらの店にある昔ながらの一品なら和だろうが中華だろうが間違いない。
は~、あったまる。
こういうの、ありがたいよなあ。
続いては「むし豚のニンニクソース」。これが食べたかった!
大量の豚バラに濃い味のニンニクダレとマヨネーズ。こんなのうまくないわけがない。
お~!蒸し豚、激ウマ。
このタレ、生ニンニクと生姜がガツンといい塩梅。
そういえば、源氏食堂のブタ肉塩焼といい今はなきビストロバイキングの豚ロースソテーといい、やっぱり千葉の豚にハズレなし。
さらに麻婆茄子。
町中華に来たら変に凝ったメニューよりも、シンプルな料理やどこにでもある普通の中華料理こそ食べたい。
この麻婆茄子もシャクシャクした茄子に濃いめのタレ、たっぷりめのそぼろ餡がタマラン。こういうのでいいんだよこういうので。
でもって「シイタケそば」。
おお…その名の通り。
だけどシイタケだけじゃなくて青梗菜やクワイなんかも入っていて、思っていたほどシイタケ祭りじゃない。
個人的にはシイタケが数少ない苦手食材の一つなんですが、これくらいならまあイケル。
さっきまでのニンニクソースは麻婆とは違う、ジワジワと旨味が染みてくる系中華そば。
アツアツの餡のとろみが、冷えた身体を芯から温めてくれる。
どこか寄せ鍋チックでもあり、寒い日には応えられないラーメンだ。
麺をもう一品いきます。こちらは「ニラそば」。かなり昔の新発売、実はちょっと気になってた(笑。
ニラたっぷり、だけどそれだけじゃなく白髪ネギが山盛りでスープはピリ辛系。名古屋名物の台湾ラーメンを少しマイルドにしたような感じで私好み。
大正解!これはタマラン。辛味スープとニラのパワーで身体が芯から火照ってくるのを感じる。
他のお客さんが軒並み頼んでいて、そういうことならおいしいに違いないと思って追加した焼き餃子。
見た目も味もオーソドックスな町中華系焼き餃子。ニンニク多めでガツン!と力強い味。ニラそばのインパクトにも負けない、味の立った餃子でうまい。
は~~~、うまかった。いろいろ食べて大満足。ホッとする優しい味からパワフル味まで緩急があったのも飽きずに楽しめたポイント。
手間暇かけてうまいものを出してくれる人たちの背中が、なんと頼もしいことよ。
しかし、あのむし豚のニンニクダレ、けっこうニンニク効いてたけど…ドラマではあの後ゴローのミニにおにぎり小太郎を乗せて浅草に向かったんでしたよね。ゴローが独りでご飯食べに行ってたの絶対バレてるだろうし、サンライズソルトから花やしきまで二時間近く、ニンニクの香り漂う車内でおにぎり小太郎氏は大変だったんじゃないだろうか(笑。
ともあれ、はるばる食べに行った甲斐のある町中華でした。
ごちそうさまでした。






















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