LinkBuds Clipを使い始めて一週間あまり経ちました。この間半ばメインイヤホンとして使ってきてある程度感覚を掴めたのでインプレッションを残しておきます。
ソニー / ワイヤレスステレオヘッドセット LinkBuds Clip (ラベンダー)
見た目はあまり洗練されておらず野暮ったい。デザインだけならambieの方がよほど美しかったと思いますが、装着感が雲泥の差だから毎日長時間身につけるものとしてはこの構造とデザインが正しいんだと思います。百人百様な耳の形に合わせられること、耳たぶを圧迫しないこと、音質のためにドライバーと開口はできるだけ大きくこと、それでいてできるだけ小さく軽く作ること、など相反する要件だらけですからね。
今回は純正シリコンカバーを購入しました。本体同色にするとLinkBuds Fitのケースと取り違えそうだから水色(ブルー)を選択。
同色のフィッティングクッションをつければ本体もツートンカラーにできますが、私はクッションなしのほうがしっくり来たからつけずに運用します。
ちなみにケースはLinkBuds Fitと同様のデザインながらClipの方が0.2周りくらい大きいためカバーに互換性はありません。今回はカバーの方にもソニーロゴの刻印が入ったのは有象無象のサードパーティー製ケースとの差異化ですかね。
LinkBuds Fitは直販で購入したからカバーをツートンカラーでオーダーできましたが、Clipは量販店で購入したため水色のワントーンのみです。
装着状態はこんな感じ。インナーイヤーではないから着け方によって聞こえる音質が変わってくるため、できるだけドライバーの開口部を耳穴に近づけるような置き方にするのがコツです。結果的にそれが高音質と音漏れ防止の両面に効果があるはずです。
装着感は「何か耳たぶに着けてる感覚はあるけどそれほど気にならない」レベル。慣れれば眼鏡をかけるのと同じような感じで過ごせるのではないでしょうか。半日ほど着けっぱなしで過ごしてみたけど特に痛んだりすることはありませんでした。
ちなみに4色のカラーバリエーションの中で私の肌色(地黒ではないけど日焼けしやすい肌質)には意外にもラベンダーが一番馴染みました。順当にいえばグレージュが最も日本人の肌色に近いはずですが、あれは色白の人でないと帰って目立ちそう。
リスニングモードはスタンダード/ボイスブースト/音漏れ低減/BGM の4パターンが用意されています。スタンダードは最もフラットな音質、ボイスブーストは人の声の帯域を強調して周囲がうるさい環境や小音量でも聞き取りやすくしたモード、音漏れ低減は主に高域を大胆にカットして周囲への音漏れを防ぐモード、BGMはWF-1000XM6に用意されていたものと同じく耳の遠くに定位してカフェのBGMのような感覚で聞こえるモードです。
個人的には音漏れ低減はかなり籠もった音になってしまいラジオやポッドキャスト程度なら許容範囲だけど音楽を聴くのには使いたくない感じ。基本的にスタンダードとボイスブーストを状況に応じて使い分けることにしようと思っています。
音質に関して、かつて同様の使い方を想定して購入した初代LinkBudsとまず比べてみたのですが、買ったときは「まあアリ」と感じていた初代LinkBudsの音質がClipと比べるともう使う気が起きなくなるくらい違いますね。Clipの方が明らかに広帯域でクリア。LinkBuds ClipがFMラジオ並みの音質だとすると、初代LinkBudsはAMラジオみたいな狭く籠もった音に感じます。さらに外音の聞こえ方もClipの方が自然。初代はせいぜいオープンエアータイプのイヤホンの真ん中に小さな穴が空いている程度で、ある程度の音量で音楽を聴いていると話しかけられても「話しかけられたことは分かるけど何を言っているのか分からない」という感じだったのが、Clipではイヤホンから流れてくる音も外音もクリアに聞こえます。これはもう初代の出番はないなあ。
絶対的な音質について言えば、カナル形のWF-1000XM6やLinkBuds Fitと比べるとさすがに分が悪い。でもガッツリ聴くのではなくBGM的な流し方であればLinkBuds Clipでも十分満足できる音です。低音はさすがに発散してしまうけど中音域はよく出てるし、高域のヌケも悪くない。特に中音域の量感とクリアさがあるからラジオ/ポッドキャストと相性がいい上に仕事(オンライン会議や電話)にも向いてます。今までは仕事中はオンライン会議の時間だけTWSイヤホンを着けて終わったら外す、という使い方だったけどLinkBuds Clipなら一日中着けっぱなしでもいけますね。
ただし外音がよく聞こえるということはうるさい場所には弱いということでもあって、繁華街や車通りの多い幹線道路沿い、ターミナル駅や電車内(特に地下鉄)などはボイスブーストを使ってもちょっと辛い。そういう場所を経由するときはカナル形と併用すべきですね。ということで私は基本LinkBuds Clipを着けっぱなしにしつつ、必要に応じてWF-1000XM6かLinkBuds Fitに着け換えという運用に落ち着きつつあります。
ちなみに私は仕事や何かの作業中は音楽をかけない派なのですが(特に歌モノなど人の声が入ってくると集中できない)、試しに半日LinkBuds Clipでサカナクションを小音量で流しっぱなしにしてみたところ妙に捗りました(笑。ビートが明確だけどBPMが高すぎず音がガチャガチャしてない、というあたりがちょうど良い塩梅でテンションを高めてくれる模様。それだけでQOLが上がってる感覚があります(笑。
当初はカナル形イヤホンを長時間つけっぱなしにすることの耳荒れがきっかけで手を出してみたイヤーカフ形イヤホンでしたが、これは期待していた以上に良かったかも。私にとっての定番アイテムになりそうです。









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