ANIMAX で 3 週連続で全話やってたので、つい観てしまったシリーズ。
ジョジョの奇妙な冒険 第 3 部 スターダストクルセイダース DVD-BOX
あの長い第 3 部をどうやって 13 話にまとめるのかと思いましたが、比較的よくまとまってると思います。特に序盤~中盤のスタンド遣いは面白い回をアラカルト的に引っ張ってきていて、中だるみせずテンポ良くまとめた感じ。個人的には、女帝(エンプレス)とオインゴ・ボインゴ兄弟の回がなかったり、正義(ジャスティス)のエピソードがだいぶ変わっていたのは残念でしたが、それ以外にはストーリー上あまりにもおかしいというのはなかったような。
声優陣はかなり適役をはめた印象で、ジョセフあたりはもうこの人以外いないという人選。ジョジョ一行の配役はみんなイメージにかなり近く、花京院の深みのある声はどこかで聞いたような・・・と思ったら故・鈴置洋孝さん(ブライト艦長、天津飯)じゃないですか。
逆に残念だったのは DIO とヴァニラ・アイスの声が全然イメージじゃないこと。DIO はもっと落ち着いたセクシーな声であってほしいし、ヴァニラ・アイスに至っては初代ピッコロ大魔王(;´Д`)ヾ。あと、この二人についてはバトルの描き方もあっさりしていたし、DIO 戦に至ってはスパイダーマンじゃないかと(´д`)。
不満を挙げるとすればあとは音楽がいまいち合ってないような気もしますが、でも全体的にはあの難しい荒木飛呂彦の世界をよく映像化したものだと思います。ジメッとした暗い空気感とか、砂漠の太陽に照りつけられてハレーションを起こしたような画質とか、「ドォーン」「ババーン」という独特な擬音が再現されそうなカット割りとか。個人的にはけっこう好きかも。
特に『ダービー・ザ・ギャンブラー』の回の魅力を余すとこなく映像化してくれたのが嬉しい限り。尺がもう少しあって、駆け引きをもっとじっくり描いてくれれば言うことはなかったんですが。
コメント
歴代の中でも、このジョセフは神の領域と思われ。
当時、初回作の愚者&ゲブ神編(前半部分は後年に作成)で、承太郎のチェーンの音に感動したものです。
原作の擬音やコマ割りを映像で何とか再現しようという演出(姿勢)も好感触でした。
ジョジョには予算と尺を割く必要があることを、最近のエライ人は分かっとらんのです。
全く期待せずに観たら面白かったので、得した感じです。
監督さん、よく分かってるじゃないの、と。
「なじむ 実に!!なじむぞ!」
がイメージと違ったのがちょっと残念。
なるほど、全てが期待通りとはいかないまでも、上々、ということですね。
ジョジョって呼んで、もとい読んでくれ。