UQ、モバイルWiMAXの無償お試しサービスを2月26日より開始 ~6月いっぱいまでは端末/月額料金すべて無料で利用可能 (PC Watch)
UQ コミュニケーションズのモバイル WiMAX がいよいよサービス開始へ。まずは今月末からの試験サービス実施を発表しています。
下り最大 40Mbps のワイヤレス通信で、当面は東京 23 区内・横浜・川崎がサービスエリア。¥4,480/月という定額料金は、当初のカバーエリアを考慮するとやや高いと感じますが(技術的には WWAN よりも WLAN に近いことだし、リーズナブルな価格感という意味では公衆無線 LAN と HSPA の間を取って¥3,000/月を切るくらいを狙ってほしかった)、技術的には今年夏以降の PC に標準搭載も可能な広域ワイヤレス通信なので、今後が楽しみではあります。まあ、今日の正式発表まで具体的な情報がほとんど出てこなかったので、実際の基地局設置やビジネスモデルの構築が本当にどこまで進んでいるのか、不安に感じる側面もありますが。
当初は 5,000 人限定で試験サービスへの参加をそれも無料で募集、ということで、当然私も申し込みました。当初のカバーエリアが 23 区+横浜+川崎って私の生活圏にドンピシャなので、カバーエリア内の網羅状況次第ではいきなりメインのデータ通信インフラにしてしまえるのではと思っています。何も見ていないのに早計ですが(最初からいきなり満足度 100% は期待してませんが)、場合によっては EMONSTER の解約もあり得るかなとすら考えていたりします。
ちなみに申し込んだ端末は汎用性が高くて最もコンパクトな USB の小型タイプ「UD01SS」。ちょっと大きめの二軸回転式「UD01NA」が NEC アクセステクニカ製なのに対して、UD01SS はシンセイコーポレーションという聞いたこともないメーカーなのが、ちょっと不安。しかも「シンセイコーポレーション」でググると、検索結果の大半が同名の消費者金融(;´Д`)ヾ・・・。
いっぽうで、同日にこんな報道も。
ソフトバンクモバイルが定額制データ通信を導入か――イー・モバイルとの提携で、一部報道 (ITmedia)
ソフトバンクモバイルがイー・モバイルの MVNO としてデータ定額プランを検討中とか。SBM と EM は同じ HSPA 系とはいっても周波数帯が異なるので、端末的には SoftBank ロゴが入ったイーモバ系データ通信端末が出回ることになるのかな?通信料金として EM のそれを下回ることはまずないにせよ、現在最も手薄なデータ定額プランに駒を用意できることになりますし、利用者の視点では請求元を SBM に一本化できたり、もしかしたら SBM のレギュラー回線と 2 本契約したら割引になったりしたらメリットがありそうなので(iPhone と EM のデータ通信端末を両方持っているユーザーは多そうなので)、案外売れてしまうんじゃないかと思っています。
しかし、通信キャリアとしてはより大手のはずの SBM が EM の MVNO になるとすると、もう事業体としての大小ではなくて「どれだけオペレーションコストを下げながら幅広いサービス/プランを提供できるか」がキャリアの勝負の分かれ目になってきそうな気がしますね。そういえば、UQ も将来的なビジネスモデルとしては自前の接続サービスよりもむしろ MVNO への回線提供を重視しているようなので、今年以降は MNO と MVNO が複雑な依存関係を構築し始めるのではないかと思います。少なくとも、三大キャリアは UQ の MVNO として WiMAX サービスの提供を検討しているでしょうし。
さておき、まずは UQ WiMAX。今月末の試験サービス開始を楽しみにしています(って、私も既に当選した気になってる)。
コメント