スポンサーリンク

iPhone OS 4

マルチタスクに対応したiPhone OS 4、今夏提供 (ケータイ Watch)

この夏に発売されると見られる 2010 年版 iPhone に搭載される見込みの「iPhone OS 4」の概要が公表されました。そういえば iPhone OS って当初「OS X for iPhone」的な触れ込みだったけど、最近全然そういう表現を見ないなあ。

新バージョンで追加される機能は、

  • マルチタスク対応
  • アプリのフォルダ分けに対応
  • メール機能強化
  • iBooks 対応
  • 広告プラットフォーム「iAd」対応
  • Bluetooth キーボードのサポート
  • カメラアプリのデジタルズーム対応

などなど。
個人的には、フラットなホーム画面やシングルタスクに関する割り切りは(ハードウェアスペック的な制限があるとはいえ)むしろ iPhone の美点だったので、そのあたりをどうまとめてくるか気になります。3 歳児でもほぼ初見で操作できる(実話)iPhone の操作性が損なわれなければ良いですが。


マルチタスク対応に関しては、残念ながら今回のマルチタスクとは方向性が異なりますが、一つのアプリを実行しながらウィジェット的にミニアプリを実行できるようになってくれないかなあ。今の iPhone OS の日本語変換エンジンが正直プアなので、ユーザー辞書対応してくれないなら(アドレス帳に登録するとかいう手はあるけど、そうするとアドレス帳自体が使いにくくなるし)マルチタスク機能を使って Palm の DA アプリ的に登録語句のコピー&ペーストができるミニアプリが欲しい。というのは古い Palm ユーザーの戯言ですか(´д`)。

iAd についてはエンドユーザーにはあまり直接関係のない話かもしれませんが、既に多数のアプリが存在し、一部の先行者以外には利益が出ない構造になっている App Store の状況を変え、再びソフトメーカーや開発者にチャンスを与えるプラットフォームになる可能性が出てきたので、(アプリの競争が激しくなることで)結果的にユーザーの利益に結びつくはず。

あと、なにげに Bluetooth キーボード対応が良いね。むふふ。

今回のバージョンアップは Android 対抗的な側面も多分に含まれていますが、それでも急ごしらえの対策という感じではなく、既に敷かれていたロードマップに沿ったバージョンアップに、いくつか Android 対抗ネタを仕込んだという雰囲気が漂っていて、軸がブレてないですね。iPad の存在も考慮すると、やはりジョブズは iPhone を「音楽再生機能付き携帯」でも「電話機能付き iPod」でも「PDA の延長線上にあるスマートフォン」でもなく、極小の汎用コンピュータとして作ったのだというのがよく解ります。他社や世の中に踊らされるのでなく、着実にヴィジョン、つまり自分たちの創りたい未来に向かって進んでいく姿勢は、いろんな意味で羨ましくはありますね。

私は維持費を考えると今の iPhone 3GS を買い換えずに OS バージョンアップであと 1 年使うつもりですが、ダウンロード開始日が今から楽しみです。同時に、対抗軸としての Android(とはいえ、個人的には Android 自体は iPhone の直接競合がキモではないと思ってる)がどのくらい iPhone に追いつき追い越す勢いでブラッシュアップされるか、にも期待せずにはいられませんが。
やはり、何事も切磋琢磨するライバルがいてこそ進化する、のです。

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました