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F1 イギリス GP 2025

気まぐれな天候で大波乱! ノリスが初の母国WIN。ヒュルケンベルグが239戦目で初表彰台……角田裕毅最下位|F1イギリスGP決勝

2025 年シーズンも折り返しの F1 第 12 戦イギリス。決勝レースはシルバーストンらしいブリティッシュウェザーに見舞われ、タイヤ戦略の違いによって先の読めない展開に。見応えのあるレースになりました。

■マクラーレン

予選 PP こそフェルスタッペンに掻っ攫われたものの、決勝ではピアストリが難なく RB21 をオーバーテイク。築いた後続とのギャップを複数回導入された SC/VSC で失いながらも鉄壁の走り…と思ったら、中盤の SC 明けリスタート直前にピアストリが急減速したことが危険行為とみなされ 10 秒ペナルティーを科せられます。その結果ノリスがチームメイトに先行して前戦から二連勝。ドライバーズポイントは 8pt 差に縮まりました。

ピアストリへのペナがなければノリスの逆転は難しかったと思うので、ノリスにとっては棚ぼたでしたね。ピアストリはどうしたんでしょうか、ブレーキを暖めるための急減速で踏みすぎたか。プレッシャーで自滅するタイプのドライバーには見えませんが、長いシーズンではこういうこともあるか。
ノリスとしてはこの 2 レースでピアストリとの点差を大きく詰めることができました。三週間後のスパで互角以上の戦いができればノリスに逆転の目はあると思うけど、返り討ちに遭うようならピアストリ有利の流れは変わらないでしょう。どっちに転ぶか。

■ニコ・ヒュルケンベルグ

おめでとうハルク!!!!!

2010 年に F1 デビューして 239 レース目、ついに初めての表彰台を獲得しました。
ウエットとドライを行き来する難しい天候のレースで、フォーメーションラップ後にピットに飛び込みドライタイヤを履くギャンブルを敢行。その後のタイヤ交換タイミングも完璧に決めきり、最後はフェラーリのハミルトンの猛攻を凌ぎきってマクラーレンに次ぐ 3 位表彰台。見事でした。
思い返せばデビューイヤーのブラジル GP でウエット→ドライへと変わりゆく難しいコンディションの中で渾身のアタックを決め PP を獲得した鮮烈なルーキーでした。が、その後は何度かあった表彰台のチャンスも半ば自分のミスで逃し、2019 年シーズン終了後には一度レギュラーシートを喪失。その後のシーズンでも何度か代役出走で光る走りを見せ、2023 年にハースからレギュラー復帰。近年では「いぶし銀」という形容が似合うベテランドライバーになっていました。でもハース→ザウバーときて来年は新規参戦のアウディということでこのまま表彰台に上れないままキャリアを終えるんだろうな…とか思っていてすみませんでした(笑。

それにしても去年はテールエンダーだったザウバー、今年はマシン開発といいレース戦略といい目覚ましい躍進。チームメイトが新人であることを考えると、この表彰台はヒュルケンベルグ自身がチームを引っ張った結果でもあるのかもしれません。

■レッドブル

予選ではフェルスタッペンがまさかの PP 獲得。もはや 5~6 番手の性能しかないマシンでこの成果はひとえにマックスの実力だと思います。スゴイ。
しかし決勝では前述のピアストリがペナを受けた SC 明けリスタート時に単独スピン、一時は 10 以前後までポジションを落としました。どうやらレッドブルは今回決勝がドライコンディションになることに賭けてモンツァ並みのローダウンフォース仕様にしていたようですね。それでタイヤが冷えていた SC 明けに姿勢を保つことができなかったという…。でもその後のレースで自力で 5 位まで戻ってきたことには驚嘆します。

角田は FP1 をリンドブラッドに明け渡し、FP2 からの組み立てになりました。時間がなかったにしては順調にまとめ上げたように見え、予選では問題なく Q1 突破。残念ながら Q2 突破はなりませんでしたが、少しずつ積み上げている途中段階としては最低ラインをクリアしたと言えます。
が、決勝ではどうにもペースが上がらずスリックスタート勢に先行されます。その後もポイント圏外を特に目立つこともなく走っていたと思ったら、ベアマンと接触。それ自体はレーシングインシデントに見えましたが、10 秒+ペナルティーポイント 1 という厳しすぎる裁定。結局今回も前戦に続く最下位でのフィニッシュとなってしまいました。
角田のペースが上がらなかったのはやはりローダウンフォース仕様だったからでしょうね。誰もがはいダウンフォースで走る雨のレースでグリップが得られないのは辛い。思えばフォーメーションラップでのドライタイヤギャンブルに出られなかったのもダウンフォースがなかったからでしょう。その意味で、角田のレースは始まる前から既に終わっていたように思います。

ここのところずっと辛い状況の角田。レース内容以上にネガティブな報道が重なっているのがさらに辛い。というか角田を応援していたはずの DAZN までもが番組説明に「サマーブレイクを前にドライバー交代という最悪のシナリオも現実味」とか書いちゃうのは酷いと思うんですけど。
個人的には、少なくともここ数戦でフリー走行の組み立てが改善傾向にあるのがせめてもの救いだと思っています。こうなったらもう改めて一つずつ積み上げていくしかありません。ベルギーは低速コーナーが少ないのも RB21 にとってはポジティブ要素。ここで久しぶりの角田の入賞を期待します。

コメント

  1. ken より:

    ホーナー解任には驚きました。
    フェルスタッペン離脱も確定的になったのでしょうか?

    • B より:

      いやー何の前触れもなくて驚きましたね。
      やっぱりフェルスタッペン離脱絡みですかね?いずれにしてもチーム再建の道がなかなか見えないことには変わりがないと思います。
      メキース代表ということだしワンチャン角田中心のチームとしてホンダも 2 チーム目供給で…とか妄想してしまいます。

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