先日 70-200GM II を購入したというエントリーを書いたところ、以前クラシックメタルレンズフードのサンプルを提供いただいた F-Foto さんからこのレンズに対応した三脚座用アルカスイス型雲台対応プレートのレビューをオファーいただきました。私はちょうどアルカスイス型対応の雲台を使っているのでここでありがたくレビューさせていただきます。
【関係性の明示】
本エントリーの執筆にあたり、製品の開発元である F-Foto(オフィスフォレスト)よりレビュー用製品の提供を受けています。ただしそれ以外の報酬はなく、記事内容への関与も一切ありません。事実誤認があった場合は、修正部分を明示した形で訂正を行います(誤字脱字の修正を除く)。
F-Foto / ソニー 100-400mm / 70-200mmF2.8 レンズ対応 レンズプレート LP-S100400GM
アルミ加工品のカメラアクセサリーを多数展開する F-Foto の中でもレンズプレート/レンズフットはフードに並ぶ同社の得意領域のようです。主要メーカーのメインどころの望遠レンズは一通り網羅している感じ。ソニーならば 70-200G II、70-200GM/GM II、70-350G、100-400GM、200-600G、400-800G に対応品が用意されています。
このレンズプレートは 70-200GM/GM II/100-400GM に対応しています(この三機種は三脚座の形状が共通)。
アルカスイス型雲台への取り付けに対応したプレート(クイックシュー)ですが、そもそもアルカスイスは規格を公開していません。世にある本家以外のアルカスイス「型」雲台/プレートはあくまでアルカスイス製品をリバースエンジニアリングして設計されており、互換保証されたものではないためプレートと雲台の組み合わせによっては装着できない場合があります。F-Foto 社で対応/非対応を確認済みの組み合わせについては製品ページに明記されています。
プレート自体はアルミの切削加工品と思われます。削り出したアルミのヒンヤリとしたカタマリ感とかシャープな質感っていいよね。
パッケージには三脚座固定用の 1/4 インチネジ二本と小ネジ四本、それに六角レンチが付属します。小ネジの用途については後述。
70-200GM II の三脚座。1/4 インチのネジ穴が二つ切られています。ネジ穴が一つしかない場合、締め込みが緩いとカメラをパンさせた際に雲台側の回転軸ではなくこのネジが回ってしまい(=固定が緩む)操作性が悪いだけでなく機材落下のリスクにも繋がります。でも二点で固定されていればネジが緩む心配もなく安心して操作できます。F-Foto のレンズプレートはこの二点留めに対応しているわけですね。
ちなみに余談ですが、この三脚座には VHS ピン穴(二つのネジ穴の間にある小さめの穴)もついていてビデオ雲台でも二点留めできるようになっているのがミラーレスカメラで動画を撮る時代のレンズであることを実感させます。
四本ある小ネジの二本はプレート上面に使います。これにより、万が一 1/4 インチネジが緩んで三脚座が動いてしまってもこれより先に滑らず脱落しない、というもの。まあ 1/4 インチネジの二点留めがそこまで緩むことは考えにくいですが、安心材料として。
残る二本の小ネジはプレート下面の両端に使用します。こちらは雲台からのレンズプレートの脱落防止用。リスク対策という意味ではプレート上面よりもこちらの方が重要度が高い。
専用設計のプレートだからこの三脚座にジャストフィット。この三脚座自体がレンズへの着脱がしやすい構造になっているので、もうこのプレートは三脚座につけっぱなしにして三脚座ごとレンズへのつけ外しをする運用で良さそうです。
私の最も使用頻度の高い三脚は Manfrotto befree(初代モデル)。この雲台を SUNWAYFOTO のクイックリリースクランプ MAC-14に換装して使っています。これに F-Foto のレンズプレートが当然ながらガッチリ固定されます。今までは Manfrotto の RC2/アルカ両対応プレートを使っていたのですが、これが一点留めで望遠レンズをつけるには心許なかったんですよね。でもこのプレートならカメラをパンさせてもネジが緩む心配はありません。
私は 200mm 程度ならば手持ちで撮ってしまうことの方が多いのですが、それ以上の望遠となると三脚/一脚は必須。特に 70-200GM II は一緒に買った 2x テレコンと組み合わせて出動する機会が多くなると思うので、その際にこのレンズプレートは大活躍してくれそうです。
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