ここのところ RX(-)0 関連のエントリーばかり書いている気がしますが(ぉ)、銀座ソニーショールームにて先行展示が始まった RX0 を早速見に行ってきました。
パッと見では「GoPro 的な横型にデザインリニューアルしたアクションカム」に見える佇まいですが、側面のツァイスロゴや正面の「RX0」の記載は紛れもなく RX シリーズの系譜。
同じ 1inch サイズのセンサを搭載する RX100 III と比べてみるとめちゃくちゃ小さいことがよく分かります。あまりに小さくてどこに展示されているか探してしまったほど(笑
レンズは 24mm F4 相当の短焦点レンズ「Tessar」。RX100(III 以降)ではワイド端 24mm F1.8 だからやや物足りなく感じますが、ここまでの小型化にはレンズの小型化は避け得ないわけで、被写界深度以外の部分は高感度でカバーしろということでしょう。そのために他の RX100/RX10 シリーズより敢えて低画素数のセンサを搭載しているのだと思われます。そもそもボケによる表現よりも「普通のカメラでは撮れない撮影領域の表現」を目指したカメラでもありますし。
上面についているボタンは電源とシャッターのみ。レンズ交換式カメラ的なマニュアル操作にも対応した他の RX シリーズとは随分異なる、割り切った操作系。
入出力端子(展示機では端子カバーは取り払われていました)はリモコン用のマルチ端子(給電/microUSB 兼用)、microHDMI(4K 外部レコーダ接続要)、マイク入力、カードスロット。このサイズの中にこれだけの I/O を詰め込んでいるのが、これが単に超小型のスチルカメラではなく業務用途を強く意識した製品であることを示しています。
それにしてもメモリカードスロットが microSD だけでなく M2(メモリースティックマイクロ)にもしぶとく対応していることに驚いた(笑
背面の操作ボタンはメニュー+上下左右程度の最低限のもの。UI は α/RX シリーズと共通化されていますが、ボタンの大きさと配置からして撮影設定を頻繁に切り換えて使うのに向いているとは言えません。基本的にカメラ任せで撮るか、スマホと繋いでスマホからコントロールするか、という使い方になります。ボケを制御するようなカメラでもないし、とにかくプログラムオートでシチュエーションや構図優先で撮るような感じになるでしょう。結果的に「超高画質な Cyber-shot U」という感覚で、元ユーザーとしては久しぶりにああいう撮り方したいなあ…と思えます。
メニューも α/RX そのもの。ただ画面が小さい上に設定項目がとても多いので、このボタンでチマチマ操作するのはちょっと厳しい。基本的に一度設定したら後はほぼ触らないかなあ。
このカメラ、業務用としては多視点撮影やバレットタイム撮影なんかにも使われるようになると思うんですが、外部から撮影設定を一括変更できる機能とかあったりするんでしょうか。この UI で一台ずつ設定していくのはちょっと現実的ではなさそうです。
先天的な小さいモノ好き(ぉ)な私としては、実物を見ると改めて欲しさが高まってきてしまいました。まあ発売後すぐに買うのはちょっと難しいですが、そのうち手に入れたいなあ…。
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