JINS、眼電位により視線やまばたきを検知できるメガネ型デバイス ~疲労度や居眠りなどを可視化 – PC Watch
JINS からメガネ型のウェアラブルデバイス「JINS MEME」が来春発売予定とのことで。
JINS や Zoff のような格安メガネ SPA(製造小売業)がこれまでに起こしてきたイノベーションって、まずは「高いのが当たり前だった眼鏡を安くした」ことで、次にはブルーライト軽減メガネだったり耐花粉メガネという「視力が弱い人以外にもメガネを売った」ことだと思います。基本的にはコンタクトメインでメガネはあくまで予備、メガネの買い換えは 5~10 年サイクルという私でさえ、ここ数年は毎年何らかの JINS か Zoff 製品を買っているわけだから、この分野におけるイノベーションの力を実感します。
そういう意味では、これも「視力が弱い人以外にもメガネを売る」範疇の商売でしょうが、メガネ型ウェアラブルデバイスを電機メーカーや IT ベンダーではなくメガネメーカーが売る、というのは意外なようで、至極当然の流れのようにも思えます。
JINS MEME はノーズパッドと眉間のブリッジ部にセンサーを搭載。眼の動きやまばたきの速さ、身体の動きや傾きなどを検出して、Bluetooth 4.0 でスマートフォンや PC と連携し、アプリケーションに活用することができます。いわゆるスマートウェアの一種ですが、従来のスマートウェアと違って「普段から身につけているものがそのままスマートウェアになる」のが特長。このためにわざわざ装着しなくていい、というのはこの手のデバイスのあるべき方向性だと思います。リストバンド型スマートウェアも、個人的には早く一般的な腕時計と一体化してほしいんですよね…。
とはいえ、まだまだセンサーのサイズ/形状的な制約から、メガネフレームのデザインが広縁なものに限られる、という難点はあります。特に私は細身のメタルフレームか縁なしが好きなので、これをかけるのはまだちょっと抵抗あるなあ。
まあ、個人的にスマートウェアがどこに向かうかには興味があるので、発売されたら値段次第では買ってみたいと思っています。
メガネ型に関わらず、スマートウェアは業界的に盛り上がってきている一方で、技術的興味はともかくビジネスモデルとしてどこで成立させるのか?がまだまだどのメーカーからも見えてこないのが、ちょっと心配ではありますが。ナイキとかタニタくらいしかまともに商売にならないようじゃ、ちょっともったいない技術ではあるんですよね。
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