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孤独のグルメ Season7 O.S.T.

放送終了から約十ヶ月、『孤独のグルメ Season7』のサントラがよーーーうやく発売されました。

スクリーントーンズ / 『孤独のグルメ Season7』O.S.T.

正確には 4/21 発売なんですけどね。私は地底レコードの直販を利用したので、一週間ほど早く届いていました。

今までずっと井之頭五郎(松重豊さん)かスクリーントーンズのメンバーが飾ってきたジャケット写真は今回ガラッと趣を変え、ドラマ第一話の舞台となった「キセキ食堂」の店構えで出てきました。この店は私も二回食べに行ったくらいおいしい店で、このジャケットを見るだけであの味が思い出され、涎が出てきそうになります。

ライナーノーツも今までとちょっと雰囲気が違う。過去八年間にわたる『孤独のグルメ』とスクリーントーンズの歴史を振り返るものになっています。「西荻窪からアジア大陸へ」というスケールの広がり方がすごい(笑。

その内容も単なる過去のまとめではなく、例えば Season2 のタイトル決定の経緯とか、今まであまり語られることのなかったドラマやサントラ制作にまつわる裏話がちょいちょい挟まれていて読み応えがあります。

このタイミングでサントラが発売され、過去の総括も行い、しかも近年恒例になった 4 月クールでの新シリーズ放送がなかったということは、やっぱりレギュラードラマとしてはいったん終了なんですかね?とか言いつつしれっと 7 月から Season8 が始まっても不思議はありませんけど(笑


サントラの内容は、いつものやつの Season7 バージョンである #1『So Alone?』に始まり、妙に中毒性あるバグパイプ調のタイトルバック #2『アイリッシュ・スプーン』へと続く勢いのある展開。打ち上げライヴでも会場を爆笑に包んだ #8『雨のソウル駅』はこどグルというよりは韓流メロドラマ調で、切ないメロディが地味にいい。久住さんが「ドラマでは使われないかも」と言っていたにも関わらず、この曲はアルバム内で最も長い 5:13 という尺で大真面目に作られているのがまた笑えます(笑。
かと思えば #10『なんとなくメキシカン』、#13『サルシータ・ハバネロ』、#19『のんびりトロピカル』、#22『古都の音』ととにかく国際色豊か。過去のサントラでも感じましたが、バンドとしての引き出しがとにかく多いことを改めて実感するアルバムに仕上がっています。

個人的には 1960 年代のベンチャーズ風ロック #27『五郎デンデケ』から、Season7 版「井之頭五郎・勝利のテーマ」こと #28『鋼鉄のスプーン』(従来のライヴでは『Season7 喰らいマックス』と呼ばれていた曲)という流れは外せません。ドラムとベースが刻むビートにむせび泣くツインエレキギター。鋼鉄のスプーンに「ヘヴィメタル・スプーン」とルビを振りたくなるカッコ良さ(笑。ドラマでも白飯おかわりに残り汁をぶっかけて掻き込むクライマックスに使われる楽曲だけに、聴き終わった瞬間に自分もなんだか満腹感に包まれます。

なお地底レコード直販で購入した場合、追加の 7 曲が収録されたオマケ CD-R が今回も付属します。本編の 30 曲に比べれば小粒の楽曲が多いけれど、こどグルマスターとしてはこれらの楽曲も全て揃ってこそのサントラと言えます。

このアルバムを聴いて Season7 のことを思い出すと、これらの楽曲を BGM にしてまた聖地巡礼したくなってきますね。さあ、次はどこの店に行こうか。

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