渋谷駅の東口と新南口の間に、いい店を見つけました。
渋谷周辺で何か食べようと考えつつ歩いていたときに、うまい店オーラを発していたのがここ。ビルの外装改修中でもいい店っぽい雰囲気と流行ってる感じの活気が溢れ出しています。
「麺飯食堂」という、飲みメインではなくあくまで食事を出す店と主張しているのもいい。これはちょっと入ってみようじゃないですか。
なるほど、担々麺がオススメなのか。しかも辛めとまろやかの二種類。
担々麺好きとしては、ここまで前面に出されると試さざるを得ません。
他にも「ホイコーロー」「カニレタス炒飯」…心惹かれる中華ワードが目白押し。
渋谷の駅近にありながらほとんどのメニューが 800 円前後というのはちょっと信じられない安さ。
そして担々麺以外も見るからに美味しそう。
店内はカウンター席中心でテーブルが三つほど。それほど広いわけではありません。
お客さんは一人〜二人連れが多く、男女比も年齢構成も幅広い感じ。この近くで働くたくさんの人に愛されているのが伺えます。
カウンター越しの厨房ではさまざまな料理が手際良く仕上げられていきます。
「この店に来たお客さんにうまいものを食べさせたい」という意気込みが伝わってきます。
今回頼んだのはもちろん担々麺(辛め)。
ゴマとラー油の対比に、盛り付けまで美しい。これは見るからにうまそうです。
胡麻をたっぷり使った香りのいい、深いコクのあるうまさ。「辛め」の名の通り辛すぎない、けど食べていくうちに身体が内側から燃えてくるような芯のある辛さ。
麺はやや太めの縮れ麺。スープをしっかり受け止めつつ麦の味も感じられる、私好みの麺。
この担々麺、すごく美味しい。気に入りました。
サイドメニューで餃子も頼んでみました。
見た目どおりオーソドックスな味ながら、皮を破ると中からスープがジュワッ。この旨み。
本当に美味しいものは変にアレンジしなくても、王道のまま熱々で食べるのが一番うまい。そう主張しているかのようです。
期待していた以上に美味しかったので、何度か通って他のメニューもいろいろ試してみました(笑
こちらは担々麺(まろやか)。
え、これが担々麺…?と訊き返したくなるような見た目。まるでとんこつラーメンのような白濁したスープ。
でもスープ以外は確かに「辛め」の担々麺と同じ構成に見えます。
なるほど…胡麻の風味を生かした濃厚塩ラーメンスープ、という感じ。コクがあって、辛味抜きでも十分うまい。
これは辛いのが苦手な人でも楽しめる担々麺だし、なんなら辛いもの好きだけど食べると汗かいちゃって困るような日はこっちも良いかも。
他の店ではなかなか出会えないマイルド担々麺、面白い。
そしてさらに担々麺。続いて季節限定の冷やし担々麺です。
通常の担々麺とは全然違う見た目、むしろサラダっぽい盛り付けで出てきたこれが冷やし担々麺?
しかしこの野菜の下に冷たい担々麺が隠されています。
よーく混ぜていただきます。
冷たいけれどけっこうしっかり辛め&濃い胡麻風味、確かにこれはあの担々麺の系譜。それにいろんな野菜のシャキシャキ感が体に良さそう。
食欲減衰しがちな夏場はこういう冷やし麺が嬉しいんですよ。
麺類以外もいってみよう。こちらはおつまみメニュー扱いの鶏の香味揚げ。これが ¥500 ってちょっと反則級じゃないでしょうか。
竜田揚げっぽくカリッと仕上がった衣から、焦がし醤油っぽい香りが漂ってきて食欲をそそります。
これはビールが欲しくなる味だけど、おかずとしても秀逸。
それをおかずにいただくのはカニレタス炒飯。
カニはあくまで風味付け程度ながら、街中華らしい王道の炒飯にレタスの食感が変化を生んでイイ。
変化球よりもこういうど真ん中の炒飯が食べたい日ってあるよね。
炒飯には当然のように中華スープつき。
こういうスープがうまい店の中華に外れなし。
それから好きなご飯もの+麺を組み合わせて注文できる日替わり定食。今回はホイコーロー丼を選んでみました。
これもまた、期待に違わぬ濃い味付け。豚バラに白い飯、最強。
レンゲでワシワシ食べずにはいられないおいしさ。
でも隣のお客さんが食べてたスタミナ丼(豚バラ+ニンニクの芽)もめちゃくちゃ美味しそうだったなあ。今度はあれ食べてみよう…。
ホイコーロー丼とバディを組ませるミニ麺は醤油ラーメンをチョイス。
担々麺とは打って変わって、中華料理ではなく東京の「中華そば」っぽい素朴さが好き。そう、この店の中華は本場のじゃなくて日本人に最適化されたうまさで、逆にそれが私の琴線に触れるんです。
本当にどの料理も外れなし。もし近くで働いていたら、ランチは週二でここに来ちゃうだろうなあ。
通いつめて全メニュー制覇したい勢いで気に入りました。今後、渋谷で一人飯する際は選択肢の第一位に置いておきたいお店です。
ごちそうさまでした。
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