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Magic Leap 1、ついに製品化

ドコモ、リアルと現実が融合するMRグラス「Magic Leap 1」。24.9万円で販売開始 – AV Watch

Magic Leap 1

驚いた。ついに出るんですか、これ。

Magic Leap 1 は MR(複合現実)に対応した MR グラスで、現在の製品のベースとなるデザインは確か 2016 年頃には存在していたはず。途中何度か倒産の危機が伝えられ、docomo が出資したというニュースも見ましたが、ようやく製品版が発売されることになったようです。

個人的には一時期 VR/AR/MR に傾倒していろんなものを試しました。が、多くの人が日常的に使えるようになるにはハードウェア開発のハードルが高くて数回は技術的なジャンプを経ないとモノにならなさそうだし、コンテンツも本当に没入できる作りにするには相当の投資と工数がかかる。ハードウェアについて投資を続けているのは Facebook(=Oculus)と HTC、Microsoft くらいになってしまったし、コンテンツも親和性の高いゲーム業界を除けば 360° 動画で済ませているのばかりで業界に投資が集まらず、先行きはなかなか厳しそうだなと思っていました。そんな中で Magic Leap 1 がついに発売にこぎ着けたというのには驚きました。
docomo や KDDI は 5G のキラーアプリの一つとして VR/AR/MR を挙げています。確かに高速かつ超低レイテンシ通信が活きるソリューションではあるけれど、数年前の VR が「一過性のブーム」的な扱いになった後でもう一度火をつけるのは難しいのでは、とも思っていました。そこに来て特に技術的ハードルの高い Magic Leap 1 を docomo から発売とは。こういうブレない投資ができるのが docomo なんだよなあ。

とはいえ価格は 25 万円。ちょっと興味あるからといっておいそれと買える値段ではないし、アプリもざっと見た感じでは Galaxy Gear VR が出た頃と量・質ともに大差ないようにも見えます。でもこれは鶏と卵のようなもので、まずはモノが世に出て動くものを触れることが大事。エコシステムが回り始めるまでにはまだまだ時間がかかるでしょう。
展示は一部ドコモショップの 5G コーナーとのことですが、いきなり 100 店舗を超える展示を用意してきたところに docomo の気概を感じます。

Magic Leap が成功するかについて個人的にはまだまだ懐疑的ですが、これが成功する未来であってほしい、とも思います。スマホを手に持つんじゃなくて、普通の眼鏡にこういうデバイスが違和感なく一体化した機器を装着して生活してこそ、ワクワクする「未来」だと思うのです。

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