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浴室鏡のウロコ汚れをクエン酸で落とす

年の瀬ですね。ずっと自宅で仕事していると休みに入っても気持ちが切り替わらずにあまり年末の実感がないのですが、自宅の大掃除をして強制的に新年を迎える感覚を養っています。

今年の大掃除で絶対取り組みたかったのが、浴室の鏡についたウロコ汚れ。

今までもときどき掃除してはいましたが、年々積み重なっていくウロコ汚れの前には無力感がありました。関東の水はカルシウムをはじめとしたミネラル成分が多く含まれるので、私の生まれ育った北陸と比べると水道周りが石灰化しやすい傾向があるように思います。日々の入浴で壁や鏡に飛び散る水分が毎度乾燥し、石灰成分だけが残留することを繰り返していくとしつこいウロコ汚れになるわけです。特にこの一年くらいは水で濡らしても鏡が見えなくなり、今年こそは何とかしようと思っていたのでした。

クレンザーで磨くという手はありますが疲れるし鏡の表面に細かい傷がつくことになるからあまりやりたくない。それよりも人類ならば科学の力を使うべきでしょう!ということでこれを試してみました。

ウロコ汚れの主成分である炭酸カルシウムはアルカリ性。ならば酸で中和してやれば良いわけです。Web 上を調べてみるとこの手法を紹介しているサイトが多数存在します。

水周りの掃除用に自宅にあったクエン酸粉末を水に溶かし、百均で買ってきたスプレーボトルに入れたら準備完了。クエン酸の濃度は一般的に紹介されているよりも少し濃く、水 200mL に対してクエン酸 10cc くらいの分量を使いました。

作成したクエン酸水溶液を鏡にスプレーします。一面が濡れたらキッチンペーパーを押し当てて、その上からさらにキッチンペーパー全体が濡れるまで再度噴霧。しかしこのままでは水分が蒸発していってしまうので、食品用ラップ(いわゆるサランラップ)で鏡全体を包んで空気との接触を遮断します。こうすることでクエン酸によって石灰成分が溶かされていくはず。壁面や床面にも石灰汚れが溜まっているので、余ったクエン酸液をスプレーしていきます。
とはいえ長年をかけて何層にも積み重なったウロコ汚れなので一発で落ちるはずもなく、2 時間×3 セット実施しました。処理後はタオルやスポンジではなくラップで磨くようにすると汚れ落ちが良いようです。

あと仮にウロコ汚れが落ちても湯気で鏡が曇る問題は解決されないので、薬局でこういうものを買ってきました。

レック / 激落ちくん 鏡のくもり止めリキッド

ガラスのくもり止めだからクルマ用の撥水ガラスコート剤的なやつが効くのでは?と思ったのですが、クルマは撥水した上に走ることで風圧によって水を飛ばす仕組み。浴室は撥水したところで鏡面上に水分が残ってしまうので効果がありません。このくもり止めリキッドは親水基(水との親和性が高い成分)を鏡面に塗ることで、湯気がついてもそれを吸収するように水の膜にしてしまうことで曇りを防ぐという仕組みのようです。危うくガラコ買ってくるところだったけどちゃんとこういうものがあるんですね。

というわけでクエン酸処理を 3 回かけた上でくもり止めリキッドを塗布した状態がこちら。

ウロコ汚れは完全に落ちたわけではなく、6~7 割は取れたかな?という印象。乾燥した状態だとまだ白いのが残って見えますが、入浴時であれば鏡としての役割を十分果たせる程度には機能回復しました。そしてくもり止めリキッドの効果が絶大で、シャワーを流して湯気が立った状態でも鏡がほぼ曇らない。もっと早くからこれを使っておけば良かったと思いました…。

鏡がキレイだとなんだかそれだけで浴室全体がキレイになったような気がして、良い気分で入浴できますね。新年を迎えるにあたっていい仕事ができました。
まだ少し残っているウロコ汚れは来年の大掃除のときに改めてクエン酸とともに格闘しようと思います。

コメント

  1. […] 年末なのでウロコ汚れと格闘されている方がいるようですが、私はクエン酸とかTOTOの研磨剤入りとかいろいろ試して、ここに辿り着きました。 […]

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