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Michael/マイケル [IMAX] @T・ジョイPRINCE品川

楽しみに待っていた映画を観に劇場に行ってきました。

Michael/マイケル

Michael/マイケル

「KING OF POP」ことマイケル・ジャクソンの伝記映画。『ボヘミアン・ラプソディ』の製作陣がマイケル・ジャクソンの甥であるジャファー・ジャクソンを主演に起用して撮ったとあれば期待するなというほうが無理というもの。MJの映画といえば『THIS IS IT』が既にありますが、あれはMJの幻となったツアーのリハーサル映像を基にしたドキュメンタリー映画であって伝記ではありません。

マイケルの人生のどのあたりを扱うのかと思ったら、幼少期のジャクソン5結成からエピックへの移籍(同時に「ジャクソンズ」に改称)、ソロ活動開始を経てジャクソンズ脱退までの時間軸でした。ジャクソンズ脱退が26歳、没年が50歳だからちょうど半生ですね。かと思ったらどうやらこの映画は既に続編の企画が動き出しているようで、完全独立後の物語はそっちでやるということでしょう。

ミュージシャンの伝記映画というと才能はありつつも苦労した初期を経てレコード会社や敏腕プロデューサーに見出されて大ブレイク、しかしその後はドラッグやスキャンダルで一度ならず落ちぶれ、それでも再生を果たす…というのがテンプレ。だから本作もそんなシナリオなんだろうし話よりも映像や音楽を楽しむつもりで見に行ったら、良くも悪くも予想とはちょっと違っていました。
ストーリーは多少の省略や脚色はありつつも事実に準拠する形で進んでいきます。またジャクソンズ脱退までの話だからマイケルの人生の後半に影を落としたスキャンダルに関しても触れられることはありません。その代わりジャクソン5のマネージャーでもあった父親ジョセフ・ジャクソンとの確執を軸に物語が回っていきます。ジョセフが名実ともに「生みの親」としてジャクソン5を結成して全米トップグループにまで育てた反面、ある時点からは逆にマイケルの障害となっていく様子を数々のヒット曲とともに描いたのがこの映画。それくらい父親の存在が功罪の両面でマイケルの人生について回ったのは事実なのでしょうが、個人的にはこの父親関連の描写がちょっとしつこくてせっかくの素晴らしい音楽やパフォーマンスで構成された映画のテンポを悪くしているとも感じました。

でもマイケルのライヴやパフォーマンスのシーンは本当に良かったです。歌唱自体はマイケル本人の音源を使っているようですが(でも劇中でのマイケルのスキャットやちょっとした鼻歌等はジェファーの声を使っている模様)ダンスを含めたパフォーマンスの再現度がとても高く、途中で自分が観ているのが伝記映画なのかドキュメンタリー映像なのか認識が混濁する感覚があったほど。これならドラマパートは最低限でいいからもっとパフォーマンスのパートを増やしてくれても良かったとさえ思います。また幼少期のマイケルは当然ながら別の子役が演じているわけですが、そっちもジェファーに負けず劣らずの再現ぶりが素晴らしかった。個人的にヴォーカル・グループ系の音楽が好きだから “I Want You Back”、”ABC”、”I’ll Be There” といったジャクソン5時代のパフォーマンスがじっくり見られたのも良かったです。
そしてマイケル・ジャクソン自身のソロとしてはやはり最大のヒット作である『スリラー』のアルバムやMV制作の背景が描かれていたのが特に良かった。”Thriller” を筆頭に “Beat It”、”Billie Jean”、”Human Nature” 等の名曲揃いですからね。これらのパフォーマンスシーンの映像には本当に痺れました。映画を観た後でMJのオフィシャルYouTubeチャンネルでひとしきりMVを観てしまったほどです。

当然ながら本作はできるだけ音響のいいスクリーンで鑑賞した方が良いですね。私は当初チネチッタのLIVE ZOUNDで観ようかと思っていたのですが、ライヴシーンの迫力を映像でも感じたくてIMAXにしたら本当にスタジアムでライヴを観ているかのような没入感があって最高でした。配信やBDが出てから自宅で、だとここまでの大音量は出せないからこういうのこそ映画館で観る価値があると思います。

IMAXやLIVE ZOUNDでの上映をやっているうちにもう一回観に行こうかなあ。

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