PIE 2009 に行ってきました。いろいろ写真は撮ってきましたが、個人的に気になったものをメモがてら書いてみます。
まずはキヤノンブース、PIE に合わせて発表された EOS Kiss X3。この PIE で一番人気だったんじゃないかというくらい混んでいて、ゆっくり触れない(;´Д`)ヾ。
一見して X2 と違いが分からないくらいしか差がありませんが、EOS ロゴがシルクプリントではなくエンブレムになっていたり、モードダイヤルが 50D と同じ意匠のシルバートップになっていたり、よーく見ると従来機種よりも品位が上がっています。逆に二桁系の機体は最近(機能に依存しない部分で)コストダウンの跡が激しく見られるので、だんだん二桁系のありがたみが薄くなってきたなあと・・・。
背面の操作系(フォーカス甘くて申し訳なし)。十字キーの左上にあるボタン(赤丸が描かれているボタン)で動画撮影モードへの切り替えを行います。
このクラスのデジイチでフル HD の動画が撮影できるのは驚異的ですが、5D と違って 20fps なので、動画が若干パタパタする印象があるのが残念。
こちらは同時発表のストロボ 270EX。ギミックの面白さもさることながら、サイズに似合わない GN27 の大光量や金属製シュー、本体のコンパクトさ・軽さなど、購買欲をそそる仕上がりになっています。GN27 だと天井バウンスには物足りないケースもあるでしょうが、内蔵ストロボよりもはるかに使い勝手が良さそうで、欲しくなりますねー。
続いてパナソニックブース。
マイクロフォーサーズ機 LUMIX G1 をベースに動画撮影機能をつけた GH1 が目玉。KX3 とこの PIE の注目を二分したと言っても過言ではないくらい、こちらも人がたかっていてなかなか触れませんでした。
ハードウェアデザインは G1 と大差ないので見るべきところはありませんが、新色のゴールドがなかなか良い色してます。
こちらの動画はフル HD で 30fps。大画面で流していましたが、KX3 に比べると、動画の画質としてはこちらのほうがさすがに上ですね。ビデオ屋の面目躍如といったところでしょうか。
意図的にか分かりませんが、デモ動画は広角レンズでパースを効かせた構図が多く、動画としては(少なくとも民生用カムコーダで撮った画と比べると)かなり新鮮で、インパクトがありました。
次はエントランス正面にあったカシオブース。カシオと言えば最近は EXILIM HIGH-SPEED の印象が強いですが、今回は「ダイナミックフォト」がメインだったようです。
私もここ数日「ダイナミックフォト」の TVCM がやけに流れてるなと気になっていたのですが、何かと思ったら背景の静止画に人物等の静止画を(GIF アニメ風に)貼って、あり得ないようなシチュエーションの疑似動画をカメラ内で簡単に合成できるというもの。確かに高速連写技術の応用で、提案としては新しいとは思うのですが、個人的にはこれの何が面白いのかよく分かりません(´д`)。
続いてペンタックス。久々に 645 Digital の開発再開をアナウンスしたとあって、このプロトタイプにも注目が集まっていました。
私もとりあえず実物を拝んでおこうと思って見に行きましたが、35mm 判超のカメラには今のところあまり興味がないもので(´д`)。
あとは K20D のチタンカラー、K-m のオリーブカラーという限定版 2 種。K-m のホワイトには心惹かれるものがありましたが、この 2 色は個人的には微妙。最近のペンタックスはカラバリづいてますが、新機種開発があまり芳しくないのではと穿って見てしまう・・・。
オリンパスブース。マイクロフォーサーズ機の発売が今夏ということで正式にアナウンスされましたが、モックは半年前の photokina に並んでいたものから特に変わっていないようす。かつ、隣に青布で隠された「何か」があるのが気になるのですが・・・、文脈的にはマクロフォーサーズ機でコンパクトタイプ以外の種類(一眼風のとか)があったりするのか。
で、オリンパスも非売品ながら E-3 の限定カラーを展示。なんというか、ザクにしか見えない(ぉ。
あと、スケートの浅田舞選手とかもゲストで来ていて、人だかりができていましたが・・・、さすがに世界選手権期間中だと妹は呼べないか。一瞬、浅田真央選手かと思って慌てました(;´Д`)ヾ。
ソニーブースのメインは、カメラではなくてワールドカップサッカーのトロフィー・・・。
PIE に合わせた新製品が Cyber-shot HX1 と S-Frame(+フォトプリンタ)だけっていうのは、いかにも寂しいですねぇ。
一応、PMA に並んでいた新レンズ群も展示されていましたが、正式発表はなし。超望遠の G レンズ以外はレンズの基本スペックまで明らかになっているので、正式発表はもうすぐでしょうが。
この新レンズ、DT 系のはコンパクトでなかなかよさげ。ただ、現行αレンズの例に漏れず、どれもデザイン重視で鏡筒が太い寸胴形状なのがちょっと残念ではあります。今のところ私が欲しいレンズはありませんが、正式発表が楽しみ。
タムロンブースでは Di II(APS-C 専用)の 60mm マクロレンズが参考展示されていました。
タムロンの 90mm マクロはカメラメーカー純正のマクロレンズを凌駕する評価を得ているので、このレンズも正式発表が楽しみです。特に、F2.8 が普通なマクロレンズにおいて F2 という明るさはなかなか。場合によっては EF-S60mm から買い換えたいくらいです。
個人的に注目していたのが、三菱が展示していたディスプレイキャリブレーションソフトウェア「EASYCOLOR!2」。ハードウェアやセンサを使わずにソフトウェアだけで簡単にキャリブレーションできるのが売り、ということですが、紙のサンプル写真と画面の色味を手動で合わせるというもの。それって Adobe Gamma と何が違うの?という感じで、実際の調整精度の信頼性には疑問符がつきますが、アマチュアでは厳密な正確さよりも「だいたい合っている」ところまで合わせられれば十分という人も多いでしょうし、初心者にもキャリブレーションを分かりやすく提案する、という意味では、こういうアプローチもありなのかもしれません。
でも、私ならやっぱり i1 買っちゃうだろうなあ。
ヤシカ(エグゼモード)ブース。私が気になっていた低価格フィルムスキャナ FS-500 はあるかなと思っていたら、やっぱりありました。そしてこの極シンプルな外観!(笑
で、操作系もとてつもなくシンプル、デザインも非常にチープなので、とても心配になりました。PC と接続したデモっぽいこともやっておらず、モノだけの展示だったので、さらに心配に・・・。隣にはコンポっぽいものとか DVD プレイヤーなんかも展示されているし、まあヤシカといってもエグゼモードだから・・・と言ってしまえばそれまでなんですが、なんか微妙。
でも、ごく部分的に「ヤシカらしさ」を醸し出している展示があって、よく見たら今年はヤシカの 60 周年なんですね。YASHICA ELECTRO 35 をはじめ、往年のヤシカ製フィルムカメラがずらり(ってほどでもないけど、それなりに)。
でも、その隣に並んでるデジカメが、これだもの(´д`)。とても悲しい・・・。
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