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Manfrotto Lino プロ用メッセンジャーバッグ

デジタル家電の商品レビュー系ソーシャルブックマークサービス「みんぽす」から、レビューイベント用として Manfrotto 社の撮影用品をいくつかお借りしました。まずはトップバッターとして、同社の新ライン「Lino」のカメラバッグをご紹介します。

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Manfrotto / Lino プロ用メッセンジャーバッグ 5 型 MB LM050-5BB

Manfrotto LM050-5BB

お借りしたのは「プロ用メッセンジャーバッグ」という位置づけの「LM050-5BB」。見てのとおりデカいです。ゴツいです。私は今までカメラバッグといえばカジュアル系のものばかり買ってきたので、いかにもプロカメラマンが使っていそうな風貌のカメラバッグは新鮮。ただ、撮影スキルを考えるとバッグに負けそうで、ちょっとビビります(^^;;

ちなみに Manfrotto は私も三脚や一脚をほぼ同社製品で揃えていますが、出会いはもう 10 年以上前。学生時代に映像関係のアルバイトをしていた会社で使っていた三脚やライティングアクセサリが Manfrotto だったので、それ以来強い信頼を寄せています。自宅にホームシアターを導入した際も、賃貸ゆえ壁や天井に加工できなかったので、Manfrotto のオートポールを使って、プロジェクタやスクリーンを天吊りしていました。
Manfrotto の製品はプロ仕様なので信頼性が高いのはもちろんですが、無骨になりがちな撮影機材において、イタリアらしいデザインが取り入れられていて所有する満足度が高いのも、気に入っているポイントのひとつです。

Manfrotto LM050-5BB

私が仕事で使っている BRIEFING の SL LINER と比較してみました。投影面積はほぼ同じ。マチは BRIEFING が 10cm、Manfrotto が 18cm なので寸法上は 2 倍も違わないことになりますが、BRIEFING のほうはくさび形でそれほど容積があるわけではないので、収納できる容量的は Manfrotto のほうが 3 倍くらいあると思います。
縦横が一般的なビジネスバッグと同等のサイズなので、電車の中で膝の上に置いてもさほど邪魔にはならないサイズ。デザインもカメラバッグというよりはビジネスバッグ風で、何かの事情で一眼レフを持って会社に行かなくてはならないとき(仕事帰りに Real-G を撮影しに行かないと死んじゃう!みたいなときとか)でも、さほど違和感なく持って行けるんじゃないでしょうか。あれ今日出張?くらいは聞かれるかもしれませんが(笑。


Manfrotto LM050-5BB

素材は本革×ナイロンのコンビ。質感と耐久性を兼ね備えています。

本当はカタログ写真だけを見ていたときにはおっさんくさい雰囲気だったらどうしよう、と思っていたんですが(CP+ ではこれの実物をちゃんと見ていなかったので)、これならぜんぜん OK です。細かいところの縫製もしっかりしているし、かなりの好印象。好みが分かれるとすればフラップ部に施されているマンフロットのシンボルマーク(三脚のアイコン)をあしらった革パーツくらいかと思います。

Manfrotto LM050-5BB

ファスナーは全て止水ジッパー使用という、手のかけよう。一部のファスナーのツマミの部分には、マンフロットのマークが入っています。「プロ用」を謳っているだけあって、手を抜いているところがない印象。

Manfrotto LM050-5BB

カメラを収納するメインコンパートメントは、かぶせ式の上蓋に二重ファスナー、さらに上蓋の合わせ目の上に革製のカバーが掛かるという、手の込んだつくり。かつ、二重ファスナーはストラップで繋がっており、おもむろにストラップを掴んで引けば一気に開くという、使い勝手も備えています。
機材の出し入れのスムーズさはカメラバッグの生命線のひとつなので、ここ重要。シングルファスナーのカメラバッグは開閉はラクだけど開口が狭いので出し入れしにくく、フラップ式のものは開口は広いけど跳ね上げたフラップが邪魔になる、というように一長一短なわけですが、この二重ファスナー式はすごく使いやすい。

Manfrotto LM050-5BB

上蓋を開いたら、中はベルクロ式のセパレータで三つに間仕切りされていました。内装がライトグレーやレッドなので視認性が良く、荷物を探しやすいカラーリングになっています。

中に入っている謎の赤い物体については後ほど(ぉ

Manfrotto LM050-5BB

メインコンパートメントは深さがかなりあって、EF70-200mm F4L(レンズフードは逆向きにセット)を装着した EOS 7D が縦に入ってしまうほどの余裕があります。7D にはバッテリグリップを装着してもギリギリ入る感じですが、バッグが少し型崩れしてしまうので、バッテリグリップ常用派や EOS-1D 系ユーザーならばもう一回り大きい「LM050-7BB」のほうがいいかも。

両脇のスペースには、シグマの 17-70mm や EF-S10-22mm など標準的なサイズのズームレンズを入れていますが、深さ方向にはまだ半分も使っておらず、ぜんぜん余裕。

で、このメッセンジャーバッグにはこの深さを活かすギミックが隠されています。

Manfrotto LM050-5BB

間仕切りの脇に赤い取っ手がついていて、これを引っ張ると、

Manfrotto LM050-5BB

ニョキッ、と赤い間仕切りが枝分かれして伸びてきます。

Manfrotto LM050-5BB

で、この赤い間仕切りをパタンと倒すと、この空間を縦方向に二分割できるというわけ。
これで、望遠でないレンズならばさらに 2 本、あるいはクリップオンストロボやサブとなるボディくらいなら入れてしまえます。

このギミックはかなり気に入りました。カメラバッグに隙間があればついレンズを一本多めに入れてしまう性分(でもクッションが足りないのでラッピングクロスとかでくるんで入れる)の私としては、とても助かる。

Manfrotto LM050-5BB

んで、さっきも出てきたこの謎の赤いバナナ状の物体は、抱き枕でも旅行用のネックピローでも Manfrotto のマスコット「マンフ郎」でもなく(←最後のは適当に言いましたごめんなさい)、バッグの中でレンズの隙間を埋めるためのクッションだそうです。表面の一部にベルクロがついていてバッグの裏地に固定し、移動中のレンズがガタつくのを抑える効果があります。

Manfrotto LM050-5BB

背面側のサブコンパートメントは主にノート PC の収納を想定しているようで、13.1inch な VAIO Z くらいなら、AC アダプタやマウスまで含めても余裕で入ります。厚みにもよるけど 15inch くらいのノートでもいけるんじゃないでしょうか(MacBook Pro なら 17inch でもでいけるようです)。一眼レフと一緒に持ち歩くノート PC というと(写真編集用途とすると)そこそこサイズがあって高性能なものになりがちなので、このくらいのサイズまで対応していれば、大抵の PC なら持ち歩けるでしょう。

Manfrotto LM050-5BB

正面側のフラップを開けたところにはマチの薄めなポケットがあります。iPad くらいなら何とか入るくらいのスペースではありますが、ここに iPad を入れるのはさすがにあまり現実的ではないかな(^^;; ワイド画面で高さの低い Android 系のタブレットなら入れられるとは思いますが、ここは撮影に必要な書類とか地図、ガイドブックの類を入れておくのが良いと思います。

Manfrotto LM050-5BB

ポケットの上についているファスナーを開くと、細かく間仕切りされた小物入れが出てきます。予備バッテリやメモリーカードを入れておくのによさそうですが、中央のメッシュポケットには「POCKET」のロゴが入っているとおり、同社の POCKET 三脚を入れてください、というのが Manfrotto のメッセージのようです。

Manfrotto LM050-5BB

前面下側には密かにベルトループが 2 箇所用意されており、付属のベルトで三脚や一脚を固定することができます(写真はカーボンファイバー三脚 190CXPRO4。ただ、この状態だとフラップがちゃんと閉まらなくて歩きにくいので(フラップはマグネットで留まるようになっている)、こうやって持ち歩くならせめて雲台を外すか、取り付けるのは一脚にしておいたほうが良いような気がします。

Manfrotto LM050-5BB

バッグの上面にも一応スペースがあるので、メーカー推奨ではありませんが三脚はこうやって持った方が良いかもしれませんね(三脚は取っ手にベルトで固定しました)。重量バランス的にもこっちのほうが安定する感じ。

Manfrotto LM050-5BB

側面。ショルダーストラップの取付部には、幅があってしっかりした金具にも細かく Manfrotto のエンブレムがあしらわれています。
金具の下にはレザーで補強されたハンドルがあり、ここにコンデジとかレンズキャップホルダーとか GPS ユニットとかをぶら下げておけます。

Manfrotto LM050-5BB

これがショルダーストラップ。幅広で比較的負担の少なそうなショルダーパッドに加えて、ストラップの途中からはチェストストラップが分岐しています。さすがにこの容積のカメラバッグとなると肩掛けだけではかなりの重みになるので、肩だけではなく胸(脇)でも支えられると負担は随分軽減されそう。このあたりは実際に使ってみないと分からないところではあるので、一日使ってみて評価したいと思います。

Manfrotto LM050-5BB

底面には底当てが 4 箇所に。革製ですが、中に何か固形物(金属?樹脂?)が仕込まれているのか、けっこうカッチリしています。これなら安定して自立してくれそうですね。

Manfrotto LM050-5BB

Manfrotto マーク入りのレインカバーも付属しているので、雨が降っても大丈夫。こういうところまで含め、プロの業務使用を本当に考えて作り込まれたバッグです。このバッグを買うなら自分も相応のタフな身体を作らなくては、と思わされます(^^;;

このカメラバッグ、今回の貸出があるまでほぼノーマークでしたが、実物を見て一発で気に入ってしまいました。実は最近カメラバッグ兼 2 泊程度までの出張バッグとしてシンクタンクフォトのアーバンディスガイズを狙っていましたが、いろんなとかぶるので、買うならこっちにしようかなー。

カメラバッグを購入前に試用できる機会なんてあまりないと思うので、しっかり試させてもらいたいと思います。ということで、これから箱根まで、日帰りの撮影旅行に行ってきまーす!

Manfrotto / Lino プロ用メッセンジャーバッグ 5 型 MB LM050-5BB

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コメント

  1. はじめまして~、バック探してて、辿り着きました~♪
    D700に、縦グリ+70-200mmフード付のまま入る物を探してて、マンフロットが、ベストサイズと思ってます…
    なかなか、Wファスナーで、取出しが容易な物が見つからなくて、昨日、偶然見つけました~
    高級感があって、使い易そうで良いですね!

    一つ、お聞きしますが、ショルダーストラップの取り付け部分(マンフロットのマークの金具部)と、バック側の取り付け部は、金属ですか、それとも樹脂でしょうか?
    お手数ですが、宜しくお願いします…

  2. B より:

    はじめまして!コメントありがとうございます。
    このバッグは借用品(もう返却しちゃいました)ですが、かなり気に入ったので私も購入を検討しています。
    70-200 はフードを逆さにすればボディにつけたままでも入ると思います。
    ただ、D700 は背が高めなので、縦グリつきだとギリギリっぽいですね。
    余裕を持って入れたければマチがより大きい 7 型(LM050-7BB)のほうがいいかもしれません。

    ショルダーストラップの取り付け部分はストラップ側、バッグ側ともに金属ですよ。
    この部分の強度については信頼できそうです。

  3. 早速の、返信有難う御座います…
    やはり、7を購入しなきゃ厳しいですね~

    金具の件、有難う御座いました…
    プロ用ですから、当然金属でよね~

  4. b's mono-log より:

    Manfrotto Lino の良いトコロとイマイチなトコロ

    先日、Manfrotto よりお借りした Lino プロ用メッセンジャーバッグ。…

  5. b's mono-log より:

    Manfrotto Lino プロ用メッセンジャーバッグを購入

    最近散歩用バッグを買った人もいるようですが、私はカメラバッグを購入しました。 Manfrotto / Lino プロ用メッセンジャーバッグ 5 型 MB …

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