池袋の西武百貨店レストランフロアにて二週間単位で様々なお店が入れ替わり営業する催事型のレストラン「偏愛食堂」に東新宿のカレー店「サンラサー」が出店しているとのことで、渋谷に行く用事があったついでに食べてきました。
1つの食を愛しすぎ、味も、知識も、徹底的に極めた「八偏人」がプロデュース!「偏愛食堂」 |西武渋谷店|西武・そごう
サンラサー、以前から気になっていたんですよね。でも毎週火~木のみ営業かつ一日 30 食限定ということで食べるためのハードルがけっこう高い。新宿近辺で働いているわけでもないし休みを取ってでもなければ食べに行くのが難しいんですよね。でも偏愛食堂での営業は二週間限定ながら土日・昼夜営業で数量限定なし、これはもうこの機会に食べに行くしかないでしょう。
世の中は緊急事態宣言中ということもあってか、渋谷自体が土曜日にしては人が少なめ。西武のレストランフロアもランチタイムにも関わらずガラガラで、全く並ぶことなく着席することができました。
ソーシャルディスタンスが十分に確保された店内でゆったり座って食事ができるという点では、サンラサー本来の店舗よりも快適かもしれません。
SANRASA(サンラサー) – 1日30食限定、スタンディングスタイルのスパイスカレー店
ランチメニューのメインは「あいがけランチプレート」のみ、それにサイドメニューを組み合わせていくスタイルです。
滅多に食べることができないサンラサーのカレー、ここはアチャール(漬物)も含めていろいろ試してみたいところ。
ホワイトボードに日替わりメニュー。
ラッサムとかプットゥとか見慣れない単語が踊っているけど、どれも気になる。南インド系のカレーということで海鮮系の具材が豊富なようですね。
というわけであいがけランチプレート。
大皿の上にいろんなものが所狭しと並べられて、これは壮観。
ではさっそく、いただきます。
キーマカレーは見た目に違わずスパイシーでスプーンが止まらなくなるタイプ。
でもスパイス一辺倒じゃなくて適度なうまみも感じられ、私がけっこう好きな味。既にライスが足りなさそうな予感。
白いのはココナッツシチュー。ココナッツのやさしい香りと甘みが幸せ。
キーマの辛味との対比が良くて、交互に食べたらいくらでも食べられそうな気がしてきます。
添えられている紫キャベツと切り干し大根のアチャールの酸味が口の中をスッキリさせ、また新たな気分でカレーを楽しんでいける。
驚いたのは水菜にかかっているドレッシングで、なんとマンゴー味。サラダに甘いドレッシングって不思議な感覚ながら、これがめっちゃおいしい!このドレッシング、もし売ってるなら買って帰りたいくらい。
追加したアチャールは大根と砂肝。これで二種類のカレーに四種類のアチャール、どれもがそれぞれ違う方向性の味。
一枚のプレートの上でこれだけバリエーションのある味と食感を経験できて、今すごく楽しい。
さらに追加で鱈のラッサム(スープ)、名付けて『タラッサム』。
日本で鱈汁っていうと味噌ベースのやさしい温まる味…というイメージだけど、これは一口目から胡椒の刺激がズガン!とインパクトを与えてきます。その後、鱈のうまみがじわ~っと口の中に広がっていく、何とも言えないおいしさ。今までに体験したことがないタイプの味に目が覚めるような思いだけど、これも他のカレーやアチャールに負けず劣らず気に入った。
いやー、どれもこれもおいしかった。緻密かつ多種多様な味わいで、まるでプレートの上に曼荼羅が広がっているかのようだった。
これはいずれ東新宿の店舗にもわざわざ行ってみるしかないですな。
偏愛食堂でのサンラサー営業は明後日 18 日(月)まで。興味がある方はお急ぎください。
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