遅ればせながら・・・。
ソニー・コンピュータエンタテインメント / PlayStation Vita 3G/Wi-Fi モデル PCH-1100 AA01 (クリスタル・ブラック)
ソニーストアでの先行予約受付時のドタバタに嫌気がさして、もう Vita 関連はソニストでは買うもんか!と思い、別ルートで確保しました。結局量販店の当日在庫がけっこうあったようなので、先行確保せずに量販店に走ったほうが早く入手できたというオチになりましたが(´д`)、まあ冬休みに間に合ったので良し。
購入したのは 3G/Wi-Fi モデル。私はモバイルルータ常用派なので 3G 回線がついてなくても問題ないし、GPS を活用するゲームやツールがどれくらい流行るかも分からないので、Wi-Fi モデルでも問題はなかったんですが、通信業界的にこのあたりのビジネスモデル(今の携帯販売のように回線インセンティブで本体値引きとか、割賦販売で初期投資を低く見せるとか、そういう方向性ばかりじゃないはず)が今後どうなっていくか、Vita がいいモデルケースになりそうだと思い、体験してみるつもりで買いました。
本体のレビューに関しては既にあちこちでたくさん書かれているので細かい部分は省略して、とりあえず 1 日触ってみた感想を。
Vita の目玉である有機 EL ディスプレイは本当に美しいですね。解像度、輝度、発色どれをとっても PSP とは比較にならないレベルだと思います。PSP も 3000 番で液晶の発色が大幅に改善されましたが、それすら比較にならない美しさ。
Vita は多くの PSP ゲームタイトルとの互換性(ダウンロードタイトルのみ)があり、さすがにゲーム画面自体の解像度が Vita のディスプレイの 1/4 しかないので粗さは目立ちますが、PSP より発色が圧倒的に高く、なおかつ液晶と違ってドット間の格子が見えない上にバイリニアフィルタによるスムージングをかけることもでき、PSP よりも密度感の高い映像で楽しめます。これはもう PSP タイトルも Vita でしかプレイしたくないとさえ感じましたね・・・PSP 手放そうかなと思うくらい。
音質についても、内蔵スピーカは PSP 比で向上していて筐体サイズを考えるとよくがんばっているほうだと思うし、ヘッドホン端子の音も PSP より確実に良くなっていると感じました。Vita は現時点で背面タッチパネルなどの新しい操作系を活かすゲームタイトルはまだ少ないですが、このポータブル機としての圧倒的な画音質を満喫できるタイトルであれば、既存のポータブルゲーム機とは次元の違う体験ができそうです。
ハードウェアデザインや質感は、SCE の初物らしいシズル感のある仕上がりになっています。特に側面の電源およびボリュームボタンは、Vita 全体のデザイン文法からすると取って付けた感があるものの、金属的な質感がディスプレイ側の鏡面っぽい仕上げと相まって、ゲーム機らしからぬ高級感を醸し出しています。でもこのボタンや側面を一周しているシルバーのパーツは、金属っぽく見えて実はプラスチック。私は写真だけ見ていたときには金属だと思い込んでいたくらいでしたが、軽量化やコストと質感を両立させたうまい処理だなあと感心しました。
ゲームコントローラ周りは、アナログスティックが右側にもついたこともあり、十字キーと△○□×ボタンが PSP と比べて一回り小さく、かつ少し上気味の配置になりました。PSP とは若干持ち方が変わってきてしまう部分なので好みが分かれるところでしょうが(私はあまり好きではない)、代わりにボタンが PSP よりもクリック感のあるタイプに変更されているので、入力タイミングがシビアなアクション系のゲームでは、こちらのほうが正確に操作できるように思います。
PS ボタン、SELECT/START ボタンの位置も変更になりましたが、これは PSP のボタン位置の方が使いやすかったような・・・画面輝度変更ボタンもなくなってしまいましたし。
かなり評判が悪いのが、システムアップデートと PSN アカウント周り。私はさほど躓きませんでしたが、まあ確かに不親切。初期設定を進めていくと「まず PSN アカウントを設定してくれ(でも後回しにもできるよ)」と言ってくるにも関わらず、次に進めると「PSN アカウントの登録にはシステムアップデートが必要」という。じゃあ先に言えよ、と言いたくもなります。
あとこれもよく言われていますが、基本 UI。多少慣れが必要ではあるものの、慣れてしまえばけっこう気持ち良く操作できます。が、基本的な考え方がスマートフォンを意識しすぎていて、「ここはカーソルキーで操作したいでしょう!」というような場面でも全てタッチ操作を強いられるのが苦痛に感じるときがあるのがちょっと。このあたりはいずれアップデートでカーソル操作が追加されるような予感もしますが、今後に期待ですかね。
まだまだいじるところが多すぎてこのハードの半分も理解できていないと思うので、冬休みを使って浸ってみたいと思います。
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