アントネッリ完勝でタイトル争いのリードを拡大。2位ルクレール……ラッセルはリタイアで50ポイント差に|F1ベルギーGP決勝
今年のベルギーGPはまるで2週間前のイギリスGPの続きのようなレースでした。高速区間が長いため電欠が発生しやすく、メルセデス勢とライバルとのギャップが縮まって接戦に。エネルギーマネジメントに圧倒的優位性を持つメルセデスの強みもこういうサーキットでは薄れますね。
さらにレッドブルやマクラーレンがアップデートを持ち込んだことで混戦度合いが増しました。でもそのレースを制したのはチャンピオンシップリーダーであるアントネッリでした。
■キミ・アントネッリ
フェラーリ、マクラーレン、レッドブルが迫る中、予選はアントネッリが2位フェルスタッペンにコンマ4秒差をつけてPP。決勝は序盤にフェルスタッペンとの間でポジション争いが発生したもののアントネッリが首位を取り返します。
レースが動いたのは中盤、何度かVSCが導入されたタイミングでした。アントネッリがタイヤ交換した直後にVSCがコールされ、その間にフェラーリの2台がダブルピットインでタイムを稼ぎアントネッリの前に。そして先頭はハードタイヤでスタートしてまだピットインを行っていないノリス。ペース的にはアントネッリがフェラーリを上回っており、事実上のトップを走るルクレールを最終盤までに攻略できるかにかかっており…でも難なくオーバーテイクを成功させ、結果的にはポールトゥウィン。
メルセデスの優位が薄れる、といってもアントネッリにとってはマシントラブルさえなければあまり関係なさそうですね(笑)。今シーズンのアントネッリは新レギュレーション下におけるエネルギーマネジメントとタイヤマネジメントが群を抜いて秀でている印象。もちろんメルセデスW17の素性の良さあってのものですが、ラッセルよりもうまく扱えているように見えます。
■ジョージ・ラッセル
ラッセルにまたしても不運。決勝のオープニングラップでハミルトンと接触し、まさかの0周リタイヤでノーポイントに終わりました。前戦でラッセル2位・アントネッリ無得点という結果とは対照的。この接触はラッセルの焦りすぎかと思ったのですが、どうやらスタート時から電力に問題があって想定通りの出力が出せていなかった模様。だからターンインが遅い→予定よりも早く切り込んだ格好になってハミルトンと接触、となったのだと思われます。
いずれにしてもラッセルは不運ですね。今季はマシントラブルその他がメルセデスの両ドライバーを襲っていますが、相対的にラッセルの方がトラブルが多いように見えます。そういう状況だからアントネッリと50pt差というのが今後どう転ぶかは分かりませんが、ラッセルにとって不利であることには変わりない。
というわけで4強の実力が伯仲してきて面白くなってきた…ように見えますが、来週のハンガリーは低速で十分に充電できるサーキット。またしてもメルセデスが席巻しそうな予感がします。


コメント