アントネッリ、幸運を速さに繋げて完勝。初開催マドリンクを制す。ノリスが不運すぎる3位。角田はマシンにダメージも14位完走|F1スペインGP決勝
今シーズンから「スペインGP」はマドリードにある新設の半ストリートサーキットであるマドリンクでの開催となりました。近年のF1はストリートサーキットでのグランプリが増えており、サーキットへのアクセスや周辺への経済効果という点ではそちらの方に利があるのも解りますが…抜ける場所が少なく退屈なレースになりがち。今回のマドリンクもスタート直後の攻防とVSC導入によるタイヤ戦略の違いくらいしか見どころがなく、眠くなるレース展開でした。
■優勝争い
ストリートサーキットでは決勝よりも予選の方が見応えがあることが多いのが通例。今回の予選も非常に見応えがありました。マクラーレンのノリスがメルセデスのアントネッリを僅差で抑えてPP。決勝もスタート直後はノリス/アントネッリ/フェルスタッペンでの首位争いが繰り広げられたものの、ある程度ポジションが安定してからは動きのないレースに。レースを決めたのはVSCの導入タイミングで、その時点では先行するノリスはピットインできず、追うアントネッリは絶好のタイミングでタイヤ交換ができたことでレースが決まったようなものです。VSCの導入が少しでもズレていればノリスがそのまま優勝していた可能性が高い。
初開催のストリートサーキットということで個人的にはSC/VSCが3~4回は導入される荒れたレースになると予想していました。でも実際はそうはならず、レース結果に影響を与えたのはVSC一回のみ。フリー走行時点でタイヤライフが厳しいことが判明していてレースでは皆タイヤを労れるペースで周回していたこともアクシデントの少なさに繋がったのではないでしょうか。どうせ抜けないから無理はしない、誰かがクラッシュしてSC導入待ち…みたいな動きのないレースは近年のモナコを観ているようでした。
それにしてもこういうときに勢いのあるドライバーに一番いい状況が転がり込んでくるものなんですよね。アントネッリはこれでシーズン8勝、14戦中で勝率5割以上。もうこれでアントネッリのチャンピオンに文句のある人はいないでしょう。
■角田裕毅
予選15番手、決勝14位フィニッシュ。良いところのないグランプリでした。
予選はQ2にこそ進出したもののQ3までいった僚友とは大きなタイム差。セットアップが決まらずにタイヤを作動領域に入れるのが難しかったとのことですが、ロングランはともかくとして予選一発でのエネルギーマネージメントが最適化できていないように見えます。シーズン序盤に多くのドライバーが苦しんでいたことに途中参戦だった角田が今苦労している、というところではないでしょうか。前戦イタリアの予選がうまくいかなかったのもその側面がありそう。
決勝ではスタート直後にサインツに魚雷のごとく突撃され、バージボードに大きなダメージを負って実質的にレースは終わってしまいました。そのままあまり目立つこともなくチェッカーを目指すだけのレースになりました。サインツはその後アロンソにもぶつけて彼のレースを台無しにしているし、相変わらず自分勝手で強引な走りが多い…。
角田に次のチャンスがあるかはハジャーの回復状況次第。次のアゼルバイジャンまでは2週間あるからハジャーが復帰できるかどうかですね。VCARBには(総体的には下がってきたとはいえ)引き続きアルピーヌとポイント争いができる程度の戦闘力はまだあるようだし、現行マシンでのエネマネを体得して本領が発揮できるまでチャンスがあってほしいところですが。


コメント
新設のサーキットなのに、なんでこんな抜きづらいコースにしたんでしょうね。(^^;;