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F1 シンガポール GP 2018

F1ニュース|ハミルトン、盤石のレース運びで今シーズン7勝目。ベッテルを突き放す/motorsport.com日本版

終盤戦アジアラウンドに移った F1 はまたしてもハミルトンが完璧な週末を過ごしてフェラーリに圧勝。ヴェッテルに対しチャンピオンシップ上のポイント差を 40 に広げました。

予選はメルセデス・フェラーリ・レッドブルの実力が均衡して誰が PP を獲得するか分からない展開でしたが、Q3 でハミルトンがもう少しで 1 分 35 秒台に突入しようかというスーパーラップを決めて PP。決勝はそのハミルトンの後ろにフェルスタッペンとヴェッテルが並ぶグリッドになります。
決勝はヴェッテルが良いスタートを見せてフェルスタッペンをオーバーテイクし、その後もしばらくはハミルトンの 1 秒後ろについていく展開で逆転のチャンスを窺います。が、初回ピットストップをヴェッテルが先に行った結果アンダーカットに失敗したばかりかフェルスタッペンにも先行を許してしまい、ここで実質的にヴェッテルのレースは終了。レース終盤、周回遅れのシロトキンがブルーフラッグを無視して他車とのポジション争いを行ったために上位陣がオーバーテイクできず、ハミルトン・フェルスタッペン・ヴェッテルの三台が接近するシーンこそありましたが、結局そのままの順序でチェッカーを受けました。

フェラーリは PP が獲れなかったのは仕方ないとして、あのタイミングでのピットストップは本当に適切だったのかどうか。後半戦はベルギーで完勝はしたものの、その後イタリアもシンガポールもレース戦略というかチーム運営のまずさで勝ちを逃したようなものです。マシン自体の速さはメルセデスと遜色ない(サーキットの得意不得意が少ないという点ではメルセデスより安定性があるとさえ言える)にも関わらずチーム力で負けるというのはやっぱり「いつもの後半戦のフェラーリ」になってきちゃったなあ、というのが正直なところ。残り 6 戦あるとはいえ 40pt 差は簡単にひっくり返るギャップではなく、フェラーリはそろそろ厳しくなってきたと言えます。
まあ今回は半分フェラーリの自滅でしたが、それでもフェラーリが違う戦略を採っていたとしてもハミルトンに勝てていたかどうか。そういう意味ではハミルトンの強さが際立ったレースだったし、対照的だったイタリアでの勝ち方も考慮すると状況に応じて様々な策が打て、それを着実に実行できるメルセデスの総合力が後半戦になって物を言い始めたようにも思います。


今回はレーシングポイントのペレスとウィリアムズのシロトキンが暴れてくれたおかげで荒れ気味のレースになりました。ペレスはまずオープニングラップでオーバーテイクを仕掛けてきたチームメイトのオコンをコースから押し出し撃墜。レース中盤以降は何度もシロトキンと絡み、最終的にはオーバーテイクを仕掛けたタイミングで接触、自身のマシンにダメージを負う結果となります。ペレスは冷静に走れているときはタイヤマネジメントも上手いしレースの組み立ても巧くて良いドライバーなのですが、一度頭に血が上ると走りがラフになってしまうのが欠点。対オコンに関して言えば来季のシート争いはもう決着しているんだから同士討ちを避けてコンストラクターズポイントを少しでも持ち帰ることに集中すべきだし、対シロトキンにしたって長い間「蓋をされた」ことに対する報復行為にしか見えません。この辺がペレスの限界なんだよなあ。

トロロッソ・ホンダに関して言えば、ストレートが短いシンガポールの公道コースは結果が期待できるはずでした。が、セットアップを決めることができず予選は 15・17 位がやっと。決勝でもガスリーにファーストスティントをハイパーソフトタイヤで必要以上に長く走らせるという不可解なピット戦略もあり、13・17 位フィニッシュという期待外れの結果に。マシントラブルが出なかっただけマシとも言えますが、今季ときどき目にしている意味不明なピット戦略がここでも出てしまったのは残念としか言いようがありません。

次は二週間後のロシア GP。クビアトのトロロッソでの復帰発表があるとか、ストロールのレーシングポイントへの移籍があるとかいろいろ噂が絶えないグランプリ。何かしらの動きはありそうです。

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