満を持してリリースしたファースト “Get Lifted” で一気にスターダムにのし上がった John Legend の、2 年ぶりのセカンドアルバム。
前作の評価があまりに高かっただけに、「前作的なもの」を求められすぎて無難な作品になってしまうんじゃないか、と心のどこかで危惧していたんですが、そこは 2 年暖めただけあって十分な出来。John Legend+Kanye West コンビの持ち味とも言える、今の音+オールドソウル的な音に、今作はどこかスマートでニュークラシックソウル的なテイストが混ざっているな、と思ったら、やっぱりプロデューサーの一人に Raphael Saadiq(Tony Toni Tone)の名が。
街中にグランドピアノというジャケット写真もなかなか好みですが、前作同様本人が横顔なんですよね。なんとなく、ですが、このアングルが暗示するようにこの人の音楽には真正面から向き合うだけの本質的な部分が、まだまだ残っているような気がします。買ってから 1 年半近くローテーションし続けた前作と同じように聴きこめそうな作品だからこそ、じっくりと対峙して掘り下げつつ、次の作品も楽しみにしたいと思います。
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