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ターンエーガンダム I 地球光/II 月光蝶

ターンエーガンダム I 地球光

ターンエーガンダム II 月光蝶

すんごい今さらですが、CS のチャンネル NECO で放送されているのを観ていたら DVD が欲しくなって購入。さすがにテレビシリーズの DVD-BOX を買うのは気が引けたので、とりあえず劇場版です。それでも 5 年前のそれも国内の高価格な DVD を新品で買う気が起きず、ソフマップで購入したら 2 枚セットで新品 1 枚分以下の価格で買えた・・・。


この作品好きなんですよね。もしかしたらガンダムシリーズではファーストの次に好きな作品かも。UC モノ以外でちゃんと観た(というか観ようと思った)のは他にないんですがね。
「ガンダム」の冠がついていながら実際にはあまりガンダムしていないというか、一応ガンダムをモチーフとしたメカやバックグラウンドがあるだけで、本質は違う作品なんじゃないかと思います。主人公ロラン・セアックも主人公というよりはむしろ狂言回し的な部分があって、本当の主人公はこの物語を通じて成長した 3 人の女性(ディアナ、キエル、ソシエ)であり、彼らを取り巻く多くの人々の生きざまなんじゃないかと思いましたが・・・そういえば、はじめの『ガンダム』も群像劇でしたね。群像劇好きなんですよ・・・。

テレビシリーズを映画に再編集するとたいていは消化不良気味になるものですが、この映画もその例に漏れずけっこう無理な編集になっている側面は否めません。『地球光』から『月光蝶』の間は大幅にはしょられていて、テレビシリーズを鑑賞済みであることを前提にしている気がしますし、テレビシリーズのあのゆったりとした「間」が失われいてるのはもったいないので、やはりこの作品を楽しむなら本来はテレビシリーズを「世界名作劇場」でも観るような気持ちで観るのがいいと思います。
また、個人的には宇宙に出てからの話は蛇足的で、地球上での地球人とムーンレィスの関わりを描いた『地球光』が本当のハイライトだと思いますね。

『ターンエーガンダム』という作品は、「ガンダム」という名前であるがゆえにガンダムファン以外からは敬遠され、「ガンダム」らしからぬ世界観とモビルスーツ設定ゆえに多くのガンダムファンには受け入れられなかった不遇の作品だと思います。でも「ガンダム」がなければこの作品が世に出てくることもなかったわけで。もう少し違う形で評価されても良かったんじゃないかなとは思います。

この DVD で不満なのは、特に『地球光』の全編にわたって画面右端の画質が乱れている(エッジがなぜか白っぽくなっている)こと。あと画角も 4:3 なんですが、劇場公開時も 4:3 だったっけ?多少高くても(とはいっても逆シャアみたいな価格はカンベン)良いので、HD でテレシネをやり直して BD を出してほしいです。

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