iPad 2 を試用する機会に恵まれたので、軽くインプレッションを書いておきます。
Apple / iPad 2 Wi-Fi 16GB (ブラック)
試したのは Wi-Fi 16GB モデルのブラック。初代 iPad に比べれば静かな発売だったようではありますが、Twitter 等での状況を見る限り、量販店では発売日のお昼頃には Wi-Fi モデルは全て売り切れ、3G モデルのみになってしまっていた模様。が、逆に Apple Store(リアル店舗)には Wi-Fi モデルも在庫があり、終日行列ができていたようです。
3G モデルと Wi-Fi モデルの比率なんて SBM は当然把握しているはずなので、この偏った流通の仕方は SBM が意図的に Wi-Fi モデルを少なく、3G モデルを多く出荷したんじゃないかと思います(だから Apple が流通の主導権を握っている Apple Store だけが適正な在庫を持っていたのではないかと推測)。まあ SBM からすれば自分たちがわざわざ Wi-Fi モデルを売る旨味は少ないので当然と言えば当然なのですが、なんか釈然としないものを感じます。
さておき、iPad 2。正面から見ると先代とほとんど見分けがつきませんが、背面を見れば一目瞭然。左下にスピーカのグリル穴があるのが 2 の特徴です。先代よりも薄くなったのでほかにやりようがなかったんだとは思いますが、この穴の開け方がどうにも Apple らしくなく、個人的にはなんというか「中国メーカーがパクった iPad 的な何か」に見えて仕方ないです(´д`)。
先代と比較してみました。デザイン上の処理が全く違いますが、これだけでも iPad 2 のほうが随分薄いのが分かると思います。まあ数値上も 5mm 近く薄いので当然ですが、iPad 2 のほうには側「面」と呼べる面がないので、特に薄い印象が強まりますね。
ただ、先代のほうがエッジの立った処理でアルミらしい質感が活きており、MacBook とも共通の意匠を感じるんですが、2 のほうはカーブの処理が dull な感じで、イマイチ所有欲をそそられませんね。
液晶面を上にして比べてみると、先ほどよりもさらに薄さの違いが際立って感じられます。初代は背面の全体が緩く弧を描いていて、机に平置きしても安定しないんですが、2 は背面はほぼフラットなので、背面同士を見比べたときよりもこうやって液晶側を上にしたほうが実際の厚みの違いが分かります。
持ってみた感覚としても、やはり背面が弧状になっているかフラットかで指の収まりが随分違い、明らかに 2 のほうが薄く感じられます。
フットプリントは 1 と 2 でほぼ同じですが、横幅だけ 2 のほうが 2mm ほど狭いようです。
重さのほうも初代が 680g、2 が 601g(ともに Wi-Fi モデル)ということで 10% 以上軽量化されており、手に持ってみると確かにズッシリ感が一段違います。リビングで使うだけならそれほど問題にはならないでしょうが、モバイルしたり寝転がって(iPad を持ち上げて)使うと随分違うでしょうね。ただ感覚としては「すごく軽い!」と驚くほどでもないので、今後出揃ってくるであろうライバル機との比較が楽しみです(ぉ
性能のほうは、CPU がデュアルコアになって 2 倍速い!という触れ込みですが、通常の用途(Safari や Twitter クライアントを使うくらい)では正直そこまで違いが分かりません(笑。並べて同じ処理をさせてみると 2 のほうが一瞬速いくらいで、普段使いのアプリで明らかに違うのは重い Twitter クライアントとして有名な TwitBird Pro でタイムラインを高速スクロールさせると iPad 1 ではカクつくけど 2 ではスムーズ、というところでしょうか(^^;;
まあ iOS デバイスはアップデートのたびに重くなるのが常なので、この性能が活きるのはむしろこれから、なんでしょうね。順当に進化していて良いものだとは感じましたが、私はとりあえず iPad はリビングでしか使っていないし、そこまで性能に不満があるわけでもないので、当面は見送りかな。
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