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ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 2 @109 シネマズ川崎

ようやく観に行けました。

ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 2

2001 年の『賢者の石』から実に 10 年の月日が流れ、主人公の 3 人もすっかり大人になりました。もはや半分彼らの親の目線で見ているような部分もありますが(笑)、原作を読んでいない私としてはこの物語がどういう結末を迎えるのか、そして映像的にはどのような表現で我々を驚かせ、ドキドキワクワクさせてくれるのか。それをずっと楽しみにしていました。

昨年秋に公開された『Part 1』が、シリーズの中では最も重たい作品だったのに対して、この完結編は重たいながらも、やはり最期には大団円を迎えることもあってか、鑑賞後の印象としては非常にスッキリ。「良かったねえ」と彼らに声をかけてあげたくなるような結末。2 時間半近い上映時間がありながらも数多くのエピソードを含んでいるため展開は速めでしたが、その分おなかいっぱいにさせてもらいました。

まだ「これから夏休みに観に行く予定」という人も多そうなのでネタバレ的な話は避けておくことにして、ここからはシリーズ初の上映となった 3D の話など。


今回は初の IMAX 3D シアターでの鑑賞となりました。今やもう伝説(?)となったあこすたむさんの『アバター』3D 全方式完全制覇レビュー(続編といえる『アリス・イン・ワンダーランド』の 3D レビューも必読)を読んで以来、次に 3D 上映を観るなら絶対 IMAX 3D と思っていたんですが(しかも川崎ならウチからけっこう近いし)、そもそも 3D で観たい映画がそれ以来ほとんどなく(笑)、今まで機会がありませんでした。

これが IMAX の 3D メガネ。パッシブ方式なので XpanD のメガネより全然軽く、かけ心地も悪くないです。アラレちゃんかよというくらい(ぉ)レンズが大きくフレームも太いですが、むしろレンズはこれくらい大きい方が視野が広くていいですね。かけた姿がカッコ悪いのは、同じシアターに入っている人は全員この状態なんだし、気にしない(笑。

このメガネをかけて 3D 上映が始まってみると、その映像に驚愕しました。偏光方式なので当然ですが、輝度・コントラスト低下はほとんど気にならないし、立体感も文句なし。XpanD で観た『アバター』のあの映像はいったい何だったのか、とすら言いたくなります(´д`)。フレームシーケンシャル方式でも最近の液晶テレビの 3D は十分に高画質だと感じるレベルになっているとは思いますが、それでも IMAX 3D のほうが全然美しいと感じます。さすがは設備そのものを専用に導入しているだけのことはある。

この映画における 3D は、序盤から中盤まではアクションシーンを除きおとなしめ。3D の立体感を体験するシーンは一部アクションシーンくらいでそれほど多くありませんが、むしろ立体感というよりは「自分が自然に各シーンの一員としている」ようなリアリティを目指しているように感じました。あざとく作り込んだ立体感がないので、疲れにくいと思います。が、中盤を過ぎてクライマックスに入るあたりでは 3D を効果的に使った演出も多く、物語の最大の見せ場をうまく盛り上げていましたね。「魔法」というファンタジーだからこそ 3D 表現が活きる部分もあるんだなあ・・・と感心しました。
自然かつ効果的な 3D 立体視もさることながら、今回良かったのは音響ではないでしょうか。音質やサラウンド感も良かったんですが、ダイナミックレンジの広さに圧倒されました。戦闘シーン等では自分が座っているシートが震えるほどの大音量(栃木には本当にギミックチェアを「一次元」と定義した 4D シアターがあるらしいですが)で、圧倒的な迫力を感じられました。最近、家庭用の映像機器のクオリティ向上が著しくて、半端な施設の映画館で観るくらいなら BD の発売を待って自宅で観たほうが堪能できることも少なくないですが、今回は映像と音響ともに一般家庭では実現し得ないクオリティを実現していて、すごく久しぶりに「劇場で観て良かった」と感じられる映画でした。

ちなみに 3D 上映だと字幕が他の映像と違って手前のレイヤーに表示されるため焦点の移動が多く疲れる、だから洋画の 3D は吹き替え版がいい、という話をよく聞きますが、これまで 10 年付き合ってきたからには最後まで本人たちの声を聞きたい、と思い字幕版で強行しました。小学生の頃からドラクエのメッセージスピード最速設定でプレイし続け、字幕程度の情報量なら一瞬で把握できるよう瞬間視力を鍛えてきた私に死角はなかった(ぉ

とにかくキャスト、スタッフの皆さんともにお疲れさまでした。これも間違いなく BD を買うことになると思いますが、我が家にはまだ 3D 環境がないので、どうしようかなあ。3D で得られた感動が、2D だとなんか半分くらいになってしまいそうで(^^;;

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