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サラリーマン NEO 劇場版(笑)@シネマメディアージュ

最初、話を聞いたときには完全にネタだと思ってました。

『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』公式サイト

NHK で放送しているコント番組『サラリーマン NEO』の映画化。始まってまず感じたのは、サラリーマン NEO の映像が劇場のスクリーンで流れているこの違和感(笑)。この違和感そのものが笑いのネタになっているような気さえします。大画面やサラウンドが活きる映像でもないので、別に映画化じゃなくて 2 時間のドラマスペシャルでも良かったような気がするんですが、公共放送である NHK でそんなものに 2 時間も枠を割いてくれるわけがない、ということでしょうか(ぉ。

サラ NEO はサラリーマンの日常生活における「あるある」を、サラリーマンをデフォルメしたような登場人物やシチュエーションでコント化した番組で、サラリーマンならばきっと笑える(逆にサラリーマンでなければ何が面白いのか分からないかもしれない)番組だと思います。お笑い芸人を使わずに、俳優がガチでやってるからこそ余計に面白いというのもあり。先日も「バカみたいなことを真剣にやることの面白さ」という話をしましたが、それを地でいく番組ではないでしょうか。さすがにシーズン 6 にもなってくるとネタが枯渇してきたのか、最近は以前に比べるとパワーが落ちたんじゃないかと感じるコントもありますが・・・。


この映画は、とある新人サラリーマンに関するストーリーに、サラリーマン NEO のいつものコントをコラージュのように貼り合わせたような作品になっています。なので、ちゃんとしたシナリオがある中で、いつの間にかいつものコントが始まっているという(笑。サラ NEO の映画化ってどうやってやるのかと思っていましたが、確かにこういうやり方くらいしかないでしょうね(^^;;
ただ、主演である小池徹平(シーズン 5 まではサラリーマン NEO には出演していなかった)の演技がどうにも浮いてしまっていたのが非常に残念。「ネオビール株式会社に入ったばかりの新入社員」という設定なので、会社の他のメンバーとノリが違うことを表現するために意図的に浮かせている部分もあるが、芝居の質が違うというか、コントのテンポに乗れていないというか、観ていて醒めてしまう感覚で、なんだかなあ、とは思いました。まあ、脇を固めているのがいつものサラ NEO メンバーなので、その点では安心して観ていられましたが・・・。

正直なところ、劇場のスクリーンで観る必然性がある作品ではないでしょうし(笑)、個人的にはいつものオムニバスコントのほうがエッジが立っていて面白いとは思いますが、バカなことを真剣にやっている姿を、真剣にバカになって観ることで、いいストレス解消になる映画ではないでしょうか。

ちなみに、サラ NEO の顔とも言える「あのキャラ」がどこでどう登場するかと思ったら、あそこでああやって出てくるか!という展開に仰天させられました(笑。

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