今年は春に『まどマギ』を観て以来、ちょっと思うところもあり、最近の名作と言われるアニメをいろいろ観ています。でもゆるふわ日常系の作品があまり得意ではないので、『けいおん!』については今まで敬遠していたんですが、映画化にあたって深夜に再放送をしていたのをきっかけに観てみたら、面白いじゃないですか。
ということで、とりあえず第一期を観ただけの状態ではありましたが、劇場に足を運んできました。
『けいおん!』はその名の通り女子高の軽音楽部を題材にした作品ですが、実際に観てみると、まあさっぱり演奏しない(笑。テレビ版の一期でまともに演奏したのって 2~3 回?というくらい演奏のシーンがなくて、最終話まで主人公が魔法少女にならなかったまどマギを思い出してしまったほど(ぉ。
という感じで、軽音楽部の音楽活動ではなく軽音楽部所属の女子高生の緩い日常を主に描いた作品ではあるのですが、単に緩いだけじゃなくて、楽器や演奏の描写がやたらにこだわっているので、演奏しないのに観ていると何故か音楽がやりたくなるという、不思議な作品です(笑。OP/ED のミュージック PV 的な映像に誘発されている部分もあるんでしょうけれど。
で、映画になっても相変わらずあんまり演奏しないのは変わらないのですが(笑、それでもテレビ版よりは演奏シーンが多かったかな。この作品では、演奏シーンに意味を持たせていることが多いので、大事なシーンに挟んでくる感じ。
テレビ版を観ながら、これを劇場でやる意味ってあるのかな・・・と疑問に思っていたんですが、ロンドンの街並みをリアルかつスケール感をもって描写した映像とか、テレビでは味わえなかったマルチチャンネルサラウンドによるバンドの演奏表現とか、あー確かにこれは劇場で観る意味あるかも、と実感しました。特に六本木の TOHO は全般的に音が良いので、より実感できたのかもしれません。
劇場版を観て思ったのは、けいおんって実は青春ドラマだったんだなあ、ということです。全般的に緩いシーンが多いので気づきにくいんですが、逆に緩い日常の描写があるからこそ、なおさら青春っぷりが際立つということを、終盤の映像を観て感じました。というかけいおんで感動するとは思っていませんでしたよ・・・。
想像していた以上に面白い映画でした。これは二期の DVD を借りてくるしかないかな。
コメント