『ショーシャンクの空に』を観て思い出した、ジャック・ニコルソン主演のアカデミー賞受賞作。
こちらも監獄(正確には精神病院ですが、テーマの捉えかたや時代背景的に)で生きる希望とか、人間らしさとは何?ということに真正面から立ち向かった作品です。
精神病を装って刑を逃れ、精神病院にやってきた主人公(ジャック・ニコルソン)が病院の「規律」を乱し、他の患者にも様々な変化をもたらすというストーリー。『ショーシャンクの空に』の主人公の人物像とは対照的ですが、根底に流れるテーマには共通するところがあります。
クライマックスはかなり衝撃的というか・・・観ているほうも精神的ダメージを受けてしまいそうで、『ショーシャンクの空に』とはストーリー的には正反対な展開なのですが、最終的に迎える解放と浄化は、やはり相通ずるもの。軽い気持ちで観ると後悔してしまいそうな重いストーリーで、複雑な気持ちにはなるものの、心にずっしりと問いかけてくる作品です。
私はこの作品、最初は舞台で観たんです。学生時代、ごく短期間ながら芝居に熱中していた時期があって、その頃に片っ端から舞台を観ていたときに出会った作品でした。当時は小劇場系で、コメディ路線の芝居ばかり好んで観ていたところ、何となく観たこの作品にかなり衝撃を受けました。当時観た喜劇は内容なんてどれもほとんど覚えていないんですが、この作品だけは一度観ただけなのに役者の身振りから照明までしっかりと脳裏に焼きついているんですよね・・・。重いドラマが嫌いでなければ、一度観てみてほしい作品。
コメント
この映画のDVD持ってますけど、
テーマが重過ぎてつらい作品ですが、どんな形にせよ「希望」を受け継いで明け方「巣」から飛び去った
「カッコウ」の後姿が印象的なそんな作品でした。
クリストファー・ロイドとかダニー・デビートといった
俳優も出ていますよ