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F1 マッサが引退、バトンが一年休養へ

例年、いくつかのチームが来季の体制発表を行う F1 イタリア GP。今年はフェラーリが現行体制キープということでそのへんの動きはありませんでしたが、他チームのベテランドライバーによる発表がありました。

マッサ 今季限りでF1引退 – GPUpdate.net

まずはフェリペ・マッサ。長年フェラーリドライバーとして活動してきた思い入れが強いのか、M. シューマッハーが 10 年前に一度目の引退を発表したイタリア GP の場で、自信の引退を発表。数年前からシート喪失の噂があったので、思ったより長く現役でいられたなという印象の方が強いですが…若手の期待株としてフェラーリに抜擢された頃のことを思えば、長い年月が経ったんだなあと実感します。
ザウバーから「シューマッハーの弟子」的な位置づけでフェラーリ入りし、2008 年にハミルトンと最終戦最終ラップまでチャンピオン争いを演じた頃までがマッサのピークだったでしょうか。2009 年にレース中のアクシデントで一時休養したあたりから、速さよりも弱さが目立ちました。フェラーリにアロンソが加入してからは完全にセカンドドライバー扱い、ウィリアムズに移籍してからはしばらくチームの牽引役を担ってはいたものの、近年はボッタスの引き立て役になってしまっていることも多く、同郷の先輩バリチェロ同様にエースにはなりきれなかった星回りが不幸でした。それでもトルコ GP を三連覇するなど「ハマれば速い」のもマッサの印象でした。
思い返せばこの 10 年、トップチームのシートに座り続けたドライバーも二桁もいないわけで、そういう意味では近年の F1 を支えたドライバーの一人だったと思います。お疲れさまでした。


マクラーレン ファンドーネ昇格、バトンはリザーブに

続いてジェンソン・バトン。少し前までの噂では引退するマッサの後釜としてウィリアムズに移籍、空いたマクラーレンのシートにはストフェル・バンドーンが昇格すると言われてきましたが、意外にもバトンはウィリアムズには行かず、一年間のサバティカル(休暇)を取るとのこと。以前からバトンは「競争力のあるチームでなければ移籍はしない」と発言しており、去年までのウィリアムズならばマクラーレン・ホンダよりも条件は良かったと言えるでしょうが、今季のウィリアムズを見るとその速さに継続性があるかは疑問。マクラーレンはバンドーンにシートを与えたく、アロンソにはまだ契約があるとなれば、自ずと選択肢は限られてきます。イタリア GP の解説で川井ちゃんが「プライベートな問題もあって自分の時間を作りたいようだ」とコメントしていましたが、道端ジェシカさんと結婚してスピード離婚したのも、もしかするとそのプライベートの時間のなさに原因があるのかもしれません。
バトンは休暇中もマクラーレン・ホンダのリザーブドライバーとして契約を継続するとのことで、今年のバーレーン GP のようにレギュラードライバーに不慮の事態があった際には再びステアリングを握ることになります。また、アロンソのマクラーレンとの契約は 2017 年末までのため、競争力のあるチームで走りたいバトンとしては、三強以外のチームに移籍するくらいならアロンソ離脱後のシートに収まったほうがまだ勝てる可能性がある、と見ている可能性もあります。いずれにしても、長年ホンダとともに走ってきたドライバーがマクラーレン・ホンダの復活を見届けずに引退してしまうのは寂しい話なので、もうしばらくホンダのロゴを胸に掲げたバトンの姿が見られるというのは嬉しいところ。

これで来季のストーブリーグはメルセデス/レッドブル/フェラーリ/マクラーレンのシートが確定。ウィリアムズ/フォースインディア/トロロッソ/ハース/ザウバーは片方のシートが空いていると言われており、ルノー/マノーは白紙に近い状態。カギを握るのはペレスがどのチームに移籍するか、そして若手ホープであるウェーレインをメルセデスがどのチームに押し込むか、あたりから芋づる式にパズルのピースがはまっていきそうです。

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