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川崎チネチッタ「LIVE ZOUND」を体感してきた

立川シネマシティの「極上爆音上映」を体験したら、次はここと比較しないわけにはいかないでしょう。

チネチッタ | 川崎駅から徒歩5分、12スクリーンの映画館

川崎に古くからある映画館「チネチッタ」。私は一時期近隣で働いていたことがあったり、川崎ヨドバシは以前からよく利用することもあり、昔はチネチッタをよく利用していました。
が、この十年余の間に、近隣に TOHO シネマズ・109 シネマズという大手系シネコンが立て続けにオープンし、また都内にも TOHO シネマズ日本橋・新宿、IMAX に対応した T・ジョイ品川と有力シネコンが増えてきたため、設備的に見劣りするようになったチネチッタは以前ほど利用しなくなっていました。が、昨年 9 月に音響に特化した「LIVE ZOUND」という特別興行を開始。明らかに立川シネマシティを意識した展開ですが、やはり独立系シネコンとしてはそういう大手とは違う路線で差異化する必要があるということでしょう。

というわけで、先日シネマシティに行ったその足で川崎にも行ってきました(ぉ。南武線の端から端、各駅停車だと一時間弱、快速でも 41 分。ちょっとした小旅行です。

「LIVE ZOUND」は近隣にある同系列のライブハウス「クラブチッタ」の音響スタッフが手がけたサウンドシステムということで、同じ音響重視といってもシネマシティとは少し方向性が違います。

鑑賞したのは『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』。これで四回目の鑑賞です(ぉ。でも何度観てもあのラストシーンは泣ける。
スクリーンは「CINE 8」。チネチッタ内で最大の、532 席のスクリーンになります。


チネチッタは、シネマシティに比べるとごく一般的なシネコンの設備。スクリーンはこちらのほうが大きいし、シートはヘッドレスト付きの深めのシートで、少し見上げるような視聴位置でも首が疲れることはないし、何より前のお客さんの頭がスクリーンにかぶることがないのがシネマシティとの大きな違い。
スクリーンが大きいので座席は I 列(9 列目)あたりがちょうど視界いっぱいにスクリーンが映る位置かと思います(上の写真は上映前なのでスクリーン左右にマスクがかかっていますが、シネスコ版の本編上映時にはマスクが外れてさらに横長になります)。

スピーカは、d&b audiotechnik の V8×4+V12×2 をラインアレイ化して左右チャンネル、およびスクリーン裏のセンターチャンネルに配置しているようです。私は業務用 PA 機材には詳しくないですが、シネマシティの Meyer ラインアレイシステムに負けないポテンシャルを秘めていそう。
ただ、天井からこのスピーカを吊っているフレームは何故わざわざ白くしたのか…。上映中は客電は落ちているとはいえ、画面が明るくなるシーンではスクリーンの反射光でこのフレームが光って視界に邪魔なものが見えてきてしまいます。おそらくクラブ的な発想でスピーカ周辺を目立たせたかったのでしょうし、上映中のそんな問題は百も承知の上でやっているのでしょうが、個人的にこれはちょっといただけないなあ…。

サブウーファは同じく d&b の J-SUB×4。コイツが非常にパワフルな低音を鳴らしてくれます。

音の方は、上映前の CM からシネマシティ以上に通常上映との違いが分かる音。ナレーションやセリフ(特に男性)の声の響きが太い(笑。むしろ響かせすぎでは、と思ってしまうくらいボワボワした響きで、本編上映中もセリフはちょっと聞き取りづらかったですね…。ホールの作り自体が音響的にライブなのでよく響いている感じ。
低音以外の音も、シネマシティ以上に全体的な押し出しが強い印象。シネマシティがダイナミックレンジ重視なのに対して、チネチッタはとにかくテンション高く鳴らしまくる感じ。アクションシーンなんかはとにかく爆音の渦に包まれる感じで良いんですが、静かなシーンまで一本調子なのでメリハリがないんですよね。シネマシティを知らなければこれでも楽しいと感じたかもしれませんが、シネマシティと比較するとライブハウス的すぎて「映画としての音作り」という意識に欠けているのかなあ、と感じました。

でもこれ音楽メインの映画だったらきっと楽しいだろうなあ。例えばもし『マクロス Δ』の劇場版が作られるようなことがあれば、ここで聴いてみたいところです。

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