スポンサーリンク

天気の子 [Prime Video]

『天気の子』の Blu-ray/DVD の販売と VOD への配信が始まったので、私は Prime Video のレンタルで鑑賞しました。

天気の子

天気の子

私はけっこう好きな話だったし繰り返し観る価値のあるクオリティの映像だと思うので BD を買っても良かったんですが、タイアップ盛り盛りで高収入な本作にこれ以上お金を払うのもなあ…という思いもあってとりあえず配信で済ませてみました。それくらい、冒頭 20 分の広告だらけの映像には「私は何を見せられているんだ」という感覚が強かった。まあ、全編に広告を散りばめるのではなく序盤にあえて集約させたのは、制作側のせめてもの良心だったのでしょうが。

私の感想自体は劇場公開時に書いたとおり。各キャラクターの行動の動機が不明瞭で、特に主人公・帆高が島での生活に漠然とした不満を抱えてなんとなく家出をする…というのは現代よりもむしろ我々世代(30~40 年前の少年)の行動原理なのでは?という気がします。大学進学を機に普通に上京できる家庭環境の子だったら、その前にあんな無茶をして家出しないですよね…。等も含めて、ディテールをつつくといろいろ粗が気になる作品ではある。クライマックスでも物語に感動するというよりは、美麗な映像と歌の圧力に感動させられているような、例えるなら SNS で彩度マックスの写真を見たり、音圧で押してくるポップスを聴いたり、油と塩とうまみを脳髄に叩き込んでくるラーメンを食べたりしたときのようなねじ伏せられ感があって、本当はもう少し丁寧に感動させてほしいとは思います。

でもやっぱり「若者は社会や大人に対して遠慮せずに、自分たちの幸せをもっと追求すべきだ」というメッセージ(だと私は思っている)も含め、シンプルでストレートな作風は好きなところ。新海監督だけでなく、我々大人は若者に対してそういう後押しをもっとすべきだと思うのです。

そういえば本作が劇場公開された当時の関東は雨続きで、本作の世界観と不思議なほどリンクしていました。今の日本は昨年ほどの雨はないけれど外出が制約される日常が続いていて、劇中に「不要不急の外出は控えてください」という表現があったことに気づき、改めて現実社会を予言するような作品であることに驚きました。降り続いた雨の後に二ヶ月ぶりの晴天を見上げて登場人物(『君の名は。』の宮水四葉)が言った「なんか涙出るね」という台詞は、こないだの金曜に青空を見上げた現実の私たちの心の声でもあります。

何か大きな事件が起きて社会の形が変わった後に、各々がどんな幸せを求めるべきか。我々は子どもたちにどんな社会を残してやることができるのか。まさに今それを問われているだけに、映像にシンクロしながらいろいろ考え込んでしまいました。

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました