『孤独のグルメ』の久住昌之先生原作による新作漫画が Web コミックとして連載開始されました。
comic エスタスというのはソニー・デジタルエンタテインメント(主にモバイル向けコンテンツを手がけるソニー子会社)が pixiv コミックのプラットフォームを利用して展開する Web コミック誌のようです。こんな媒体やってたんですね…。
作画を手がけるのは、シグマの H 本こと『飛びこめ!沼』でカメラクラスタに話題を振りまいた安倍吉俊先生。私はこの同人誌で始めて知ったんですが、もともと同人作家ではなくプロのイラストレーター/漫画家とのこと。久住先生と安倍先生を掛け合わせるという発想はありませんでしたが、両方愛読している私には深く深く突き刺さりました(笑
カメラ系同人誌発、という意味では先日飯田ともき氏による『カメラバカにつける薬』がデジカメ Watch で連載開始されたところですし、急にこのあたりが盛り上がってきた印象があります。
漫画のほうは主人公の小四女子・蓬野杏(よもぎのあん)が子どもならではの視点で料理をする、というストーリーのようです。第一話のテーマは「ポテサラ丼」で、残り物のポテサラをご飯に載せてソースをかけてチンしただけ、という簡単レシピ。
設定上食材や手順にはあまりこだわれないだろうし、きっと『花のズボラ飯』の小学生版みたいな話なんだろうな…と予想していたところ、ほぼそのとおりでした。これ花ズボのエピソードにしても成り立ちそうな話ではありますが、安倍吉俊先生が描くことでキャラクターの動かし方がずいぶん違っていたり、これはこれで一つの世界観がありますね。
まだ一話なので今後の方向性もよく分かりませんが、基本的には冷蔵庫の残り物を活用しながら包丁や火は極力使わない工夫レシピ、という感じになりそう。子どもが主人公なだけに駄菓子を食材の一つに使う、というアイデアも出てきたりするかもしれません。いずれにしても、子どもだけでなく大人でも手軽に小腹を満たせるアイデア料理が中心になりそうなので、実用性は高そう(笑
また初回にて既に「くちのなかにすてる」という名台詞が爆誕していますが(笑)、子どもという設定はインパクトのある造語を生み出しやすいだけに、そっち方面での期待も高まります。
先日谷口ジロー先生が亡くなって漫画版『孤独のグルメ』の新作はもう読むことができなくなりましたが、代わりになるものではないとはいえ今後はこちらの『こどグル』を楽しみにすることにします。
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